Sun NFS サーバーの調整

サーバー側の問題

サーバー側の問題と対処方法について以下に示します。

表 4-3 問題となるサーバー側の状態

状態 

コマンド/ツール 

原因 

対処方法 

"NFS server ホスト名 not responding"というメッセージが表示される。

vmstat -s または iostat

キャッシュヒット率が 90 %より低い。 

DNLC 関連のパラメタを推奨値に設定して、状態が改善されるかどうかを確認してください。改善されない場合は、DNLC 関連のパラメタを再設定します。同様に、バッファーキャッシュ、i ノードキャッシュについても、順に再設定してください。 

"NFS server ホスト名 not responding"というメッセージが表示される。

netstat -m または nfsstat

サーバーが要求の到着速度に対応できない。 

ネットワークに問題がないかどうかを調査し、ネットワークに問題がない場合は、Prestoserve NFS アクセラレータを追加するか、サーバーをアップグレードしてください。 

入出力待ち時間または CPU アイドル時間が長いか、ディスクアクセスが遅い。あるいは、"NFS server ホスト名 not responding"というメッセージが表示される。

iostat -x

入出力負荷がディスクに均等に分散していない。svc_t の値が 40 ms より大きい。

長期 (最高 2 週間) にわたるサンプリングにより、ディスクにかかる負荷を分散させて、必要に応じてディスクを増設してください。同期書き込みには、Prestoserve NFS アクセラレータを追加します。ディスクとネットワークのトラフィックを減らすためには、サーバーとクライアント両方の /tmptmpfs を使用してください。さらに、システムキャッシュの効率性を測定し、ディスクにかかる負荷を分散させ、必要に応じてディスクを増設します。

リモートファイルにアクセスした時の応答が遅い。 

netstat -s または snoop

Ethernet インタフェースでパケットが失われている。 

再伝送が指示された場合は、バッファーサイズを大きくしてください。snoop の使用方法については、snoop コマンドを参照してください。