Sun NFS サーバーの調整

キャッシュサイズの調整 (maxusers)

プロセステーブルなどの各種テーブルのサイズは、maxusers パラメタ値によって決定します。maxusers パラメタは、以下の形式で /etc/system ファイルに設定します。


set maxusers = 200

Solaris 2.4 から Solaris 8 のソフトウェア環境では、maxusers は、システムに搭載されているメモリー容量に基づいて動的に設定されます。設定は以下の式で表されます。


maxusers = システム内の構成されている RAM (MB)

メモリー容量 (MB) は、実際には、起動時にカーネルが使用する 2 MB 程度を除いた値であり、physmem で表されます。最小値は 8、自動設定される最大値は 1024 であり、この最大値は 1 GB 以上のメモリーを搭載したシステムに有効です。ユーザー自身が /etc/systemmaxusers を設定することもできますが、設定された値はチェックされ、最大でも 2048 に制限されます。2048 に設定した場合、どのカーネルアーキテクチャでも安全なレベルで使用できますが、大量のオぺレーティングシステムのカーネルメモリーを使用することになります。

maxusers から導出するパラメタ

性能に関係するオぺレーティングシステムカーネルパラメタである、i ノードキャッシュとネームキャッシュのデフォルト値を以下に示します。

表 3-5 i ノードキャッシュとネームキャッシュのデフォルト値

カーネル資源 

変数 

デフォルト値 

i ノードキャッシュ 

 ufs_ninode

17 * maxusers + 90

ネームキャッシュ 

 ncsize

17 * maxusers + 90