SunVTS 4.0 ユーザーマニュアル

テストのトレース

Trace Test オプションを使用して、テストの実行中に生成されたすべてのシステムコールのログを作成することができます。この機能では、標準の UNIX コマンドの truss を使用してシステムコールのログをとります。 トレース機能によってログに記録されるトレースメッセージは、エラーの原因を特定する際のデバッグツールになります。

SunVTS の実行中は、どのテストに対しても、TTY コマンド行から UNIX の truss(1) コマンドを使用することができます (詳細は、truss(1) のマニュアルページを参照してください)。


注 -

システム構成を物理表示にしている場合は、1 つの階層 (システムボード上の 1 つのコントローラなど) しか表示されず、数階層下のデバイスをトレースすることはできません。その場合は、システム構成を論理表示にしてデバイスのトレースを実行してください。


トレースを有効にする
  1. メニューバー (CED) から Commands をクリックし、Trace test を選択します。

    以下に示すような Trace Test ウィンドウが表示されます。

    図 5-6 Trace Test ウィンドウ (CDE インタフェース)

    Graphic

  2. 一覧からトレースするテストを選択して、Apply をクリックするか、テスト名をダブルクリックしてトレースを有効にし、ウィンドウを閉じます。

    テストの選択を終えると、ただちにシステムコールのトレースが有効になります。実行中のテストを選択した場合も、ただちにトレースが開始され、SunVTS コンソールウィンドウにトレースメッセージが表示されます。


    注 -

    SunVTS CDE ユーザーインタフェースを使用している場合は、選択できるテストは 1 つだけです。SunVTS OPEN LOOK ユーザーインタフェースを使用している場合は、複数のテストを選択することができます


  3. トレースメッセージをファイルに保存する場合は、File を選択して、Apply をクリックします。

トレースを無効にする
  1. 再び Trace Test ウィンドウを表示し、強調表示されているテスト名を選択して、Apply をクリックします。

    この操作によって、強調表示が消えてトレースが無効になります。