Solaris 8 ソフトウェアをインストールする前に、ディスク容量の計画をたてて、システムに十分なディスク容量があるかどうかを調べることができます。計画に多少の時間をかければ、インストールを開始する前でも (必要に応じて) システムにディスクを増やすことができます。
ディスク容量の計画の立て方はユーザーによって異なりますが、下記のような注意事項があります。
選択する各言語 (たとえば、日本語、中国語、韓国語など) により追加のディスク容量を割り当てる。
クラッシュダンプ機能を使用する場合は、/var ファイルシステムにディスク容量を追加する (savecore(1M) のマニュアルページを参照)。
サーバーが他のシステム上のユーザーに対してホームディレクトリファイルシステムを提供しようとする場合は、サーバーに追加のディスク容量を割り当てる (デフォルトでは、ホームディレクトリは通常 /export ファイルシステムにあります) 。
十分なスワップ領域を割り当てる。表 6-5 に、システムに割り当てるスワップ領域について示します。
インストールしたい Solaris ソフトウェアグループ用に容量を割り当てる。ソフトウェアグループの推奨ディスク容量については、「ソフトウェアグループの推奨ディスク容量」を参照してください。ディスク容量を計画する際は、Solaris 8 対話式インストールプログラムでソフトウェアグループから各ソフトウェアパッケージを選択して追加または削除できることを覚えておいてください。
最小数のファイルシステムを作成する。デフォルトでは、Solaris 8 対話式インストールプログラムは、/ およびスワップだけを作成します (OS サービスのためにディスク容量が割り当てられたときは /export も作成されます)。ファイルシステムを最小数にしておくと、個別のファイルシステムは、スライス境界によって制限されるため将来アップグレードやファイルシステムの拡張が容易にできます。
追加または Sun 以外のソフトウェア製品用に追加のディスク容量を割り当てる。
表 2-1 に、Solaris ソフトウェアグループと、各グループに推奨されるディスク容量 (M バイト単位) を示します。
表 2-1 推奨ディスク容量
ソフトウェアグループ |
推奨ディスク容量 |
---|---|
全体ディストリビューションと OEM サポート | 2.4G バイト |
全体ディストリビューション | 2.3G バイト |
開発者システムサポート | 1.9G バイト |
エンドユーザーシステムサポート | 1.6G バイト |
スワップ空間は、ディスク容量の推奨値に含まれています。