表 5-7 を使用して、Solaris 8 をインストールするシステムが、対話式インストールを実行する準備ができていることを確認します。
表 5-7 IA: 作業マップ: 対話式インストールのためのシステムの設定
作業 |
説明 |
参照箇所 | |||||
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既存の Solaris 1.x (SunOS 4.x) ファイルのバックアップをとる |
Solaris 1.x リリース (SunOS 4.x) がシステムにインストールされている場合は、一部の Solaris 1.x ファイルを Solaris 8 ファイルに変換またはマージできます。begin スクリプトおよび finish スクリプトを使用して、ファイルを変換またはマージできます。 |
『Solaris 8 インストールガイド (Intel 版)』の「既存のオペレーティングシステムとユーザーデータの保存」 | |||||
システムがサポートされているかどうかを確認する |
ハードウェアのマニュアルで、Solaris 8 でシステムがサポートされているかどうかを調べます。 | ||||||
旧バージョンの Solaris がインストールされている場合は、システムをアップグレードする方法を決定する |
システムに以前の Solaris リリースがインストールされている場合は、システムをどのようにアップグレードするかを決定する必要があります。システムをアップグレードする前と後で何をすべきかを明確にしておいてください。 | ||||||
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Solaris 8 ソフトウェアをインストールするための十分なディスク容量がシステムにあるかどうかを確認する |
(省略可能) ディスク容量の計画をたてるときには、どのソフトウェアグループをインストールするかなど、さまざまな考慮事項があります。 | ||||||
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システム構成情報を事前設定する |
(省略可能) sysidcfg ファイルまたはネームサービスを使用して、システムのインストール情報 (たとえばロケール) をあらかじめ設定できるため、インストール作業中にプロンプトに答えて毎回情報を入力する手間が省けます。 | ||||||
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ネットワーク上でインストールするようにシステムを設定する |
ネットワーク上でのインストールの場合のみ リモートの Solaris 8 SOFTWARE CD (Intel) イメージからシステムをインストールするには、インストールサーバーまたはブートサーバーからシステムをブートしてインストールを行うように設定する必要があります。 | ||||||
システムがネットワークに組み込まれている場合は、Ethernet コネクタまたは類似のネットワークアダプタがそのシステムに接続されていることを確認します。
使用しない場合は、次の手順に進みます。
使用する場合は、Solaris fdisk パーティションと Linux swap パーティションは同じ識別子 (0x83) を使用するため、次の作業が必要です。
スワップ領域を使用しないように選択する (十分なメモリーがある場合)
Linux swap パーティションを別のドライブにおく
記憶媒体上に保存したい Linux データをバックアップして、Solaris オペレーティング環境をインストールした後、Linux を再インストールする
Solaris オペレーティング環境の後に Linux をインストールする場合、Linux インストールプログラムで Linux swap パーティション (実際には Solaris fdisk パーティション) を swap ファイルとしてフォーマットするかどうかを尋ねられたら、no と入力します。
システムの CD-ROM ドライブを使用して、システムに Solaris 8 のソフトウェアを
インストールしない場合は、手順 8 に進みます。
インストールする場合は、次の手順に進みます。
ある場合は、システムの BIOS 設定ツールを使用して機能が有効になっていることを確認します。
ない場合は、Solaris 8 Device Configuration Assistant フロッピーディスクをシステムのフロッピードライブに挿入します。
http://soldc.sun.com/support/drivers にある Solaris Driver Connection から Solaris 8 Device Configuration Assistant をダウンロードできます。
1997 年以降製造されたほとんどの IA マザーボード上の BIOS は、「El Torito」標準をサポートするため、CD-ROM ドライブをブートデバイスとして認識します。
Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD (Intel) をシステムの CD-ROM ドライブに挿入します。
システムをシャットダウンし電源を切ってから、また入れ直してシステムをブートします。
メモリーテストとハードウェア検出が実行されます。画面が再表示されます。
Solaris 8 Device Configuration Assistant フロッピーディスクを使用してブートした場合、次のメッセージが画面の一番上に表示されます。
Solaris Boot Sector Version 1 |
Solaris for x86 - FCS DCB Version 1.242 loading /solaris/boot.bin |
SunOS Secondary Boot version 3.00 Solaris Intel Platform Edition Booting System Running Configuration Assistant... |
Solaris 8 SOFTWARE 1 of 2 CD (Intel) と Solaris 8 SOFTWARE 2 of 2 CD (Intel) からブートした場合、次のメッセージが画面の一番上に表示されます。
SunOS - Intel Platform Edition Primary Boot Subsystem, vsn 2.0 |
SunOS Secondary Boot version 3.00 Solaris Intel Platform Edition Booting System Running Configuration Assistant... |
「Solaris Device Configuration Assistant」画面が表示されたら、F2 キーを押します。
「Bus Enumeration」画面が次のメッセージとともに表示されます。
Determining bus types and gathering hardware configuration data ... |
「Scanning Devices」画面が表示され、システムデバイスが走査されます。走査が完了すると、「Identified Devices」画面が表示されます。
F2 キーを押します。
「Loading」画面とともに、システムをブートするためにロードされるドライバについてのメッセージが表示されます。数秒後、Boot Solaris 画面が表示されます。
「Boot Solaris」画面で「CD」を選択し、F2 キーを押します。
「Running Driver」画面が表示され、その後、次のような情報が表示されます。
<<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci-ide@7,1/ata@1/sd@0,0:a Boot args: kernel/unix Select the type of installation you want to perform: 1 Solaris Interactive 2 Custom JumpStart Enter the number of your choice followed by the <ENTER> key. If you enter anything else, or if you wait for 30 seconds, an interactive installation will be started. Select type of installation: |
1 を入力して Enter キーを押すか、または 30 秒ほど待ちます。
次のような情報が表示されます。
<<< starting interactive installation >>> Booting kernel/unix... SunOS Release 5.8 Version Generic 32-bit Copyright 1983-2000 Sun Microsystems, Inc. All rights reserved. Configuring /dev and /devices Using RPC Bootparams for network configuration information. Stand by... |
数秒後、言語の選択メニューが表示されます。
プロンプト、メッセージ、およびその他のインストール情報を表示するための言語を示す番号を入力します。
ロケールのメニューが表示されます。
インストールに使用するロケールを示す番号を入力します。
数秒後、「The Solaris Installation Program」画面が表示されます。
F2 キーを押します。
「kdmconfig - Introduction」画面が表示されます。
F2 キーを押します。
「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面が表示されます。
「kdmconfig - View and Edit Window System Configuration」画面上の構成情報を確認し、必要ならば変更を行います。
変更が終了したら「No changes needed - Test/Save and Exit」を選択し、F2 キーを押します。
「kdmconfig Window System Configuration Test」画面が表示されます。
F2 キーを押します。
画面が再表示され、ウィンドウ構成テスト用パレットとパターン画面が表示されます。
ポインタを移動したり、ボタンをクリックしたりして、パレットの上に表示された色が正しく表示されることを確認します。
正しく表示されなかった場合は、「No」をクリックする (可能な場合)、任意のキーを押す、あるいは何もしないで、kdmconfig が ウィンドウ構成テスト用の画面を自動的に終了するまで待ちます。次に、手順 17 から 手順 21 までを、色が正しく表示されポインタを自由に移動できるようになるまで繰り返します。
正しく表示された場合は、「Yes」をクリックします。
OpenWindowsTM が起動し、「Solaris インストールコンソール (Solaris Install Console)」ウィンドウには、次のメッセージが表示されます。
The system is coming up. Please wait. |
数秒後、「システムを確認してください (Identify This System)」画面が表示されます。