/usr/sbin/shutdown コマンドは、サーバーを停止する前にユーザーに通知する必要がある場合に使用します。
ここでは、サーバーなどのマルチユーザーシステムを停止する方法を説明します。
スーパーユーザーになります。
以下のように入力し、システムにログインしているユーザーがいるかどうか確認します。
# who |
ログインしているすべてのユーザーの一覧が表示されます。電子メールの送信やメッセージのブロードキャストによって、システムを停止することをユーザーに知らせることができます。
システムで実行されているすべてのアプリケーションを終了し、開いているファイルを閉じます。
以下のように入力し、システムの電源を入れるか再起動したときに新しく取り付けた周辺機器をオペレーティングシステムが確実に認識できるようにします。
# touch /reconfigure |
touch /reconfigure コマンドを実行することによって、起動時に boot -r コマンドと同じ機能が実行されます。このコマンドを実行すると、再起動時に新しく取り付けたすべての周辺機能が、システムによって認識されます。
以下のように入力して、システムを停止します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g猶予期間 -i実行レベル |
このコマンドの各要素の意味を以下に示します。
表 1-4 shutdown でマルチユーザーシステムを停止する
要素 |
説明 |
shutdown |
デフォルトでは、システムを実行レベル s (シングルユーザーモード) にします。メッセージがすべてのユーザーにブロードキャスト送信されます。60 秒後 (デフォルト) に、システムを停止してもよいか確認を求めるメッセージが表示されます。 |
-y |
ユーザーの介在なしにシステムの停止処理を継続します。これを指定しないと、停止処理の継続を確認するメッセージが表示されます。 |
-g猶予期間 |
システムが停止するまでの時間を秒単位で指定します。デフォルトは 60 秒です。猶予期間に数値を指定してください。 |
-i実行レベル |
システムの実行レベルを、デフォルトとは異なる値に設定します。 (実行レベルの詳細は 表 1–3 を参照してください。) 数値レベルに数値を指定してください。 |
次の例では、システムは、特別の確認を必要とせずに 3 分後に実行レベル 0 に移行します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g180 -i0 Shutdown started. Fri Nov 4 11:07:33 MST 1994 Broadcast Message from root (console) on pluto Fri Nov 4 11:07:34 The system will be shut down in 3 minutes . . . INIT: New run level: 0 The system is coming down. Please wait. . . . The system is down. syncing file systems... [11] [9] [5] done Program terminated Type help for more information ok |
確認を求められたら、y と入力します。
ok Do you want to continue? (y or n): y |
新しい SCSI 機器を取り付ける場合は、手順 8 に進みます。 新しいカードを取り付ける場合は、第 5 章「カードの設定」の手順に進みます。
以下のようにし入力して、SCSI バスをリセットします。
ok reset |
バナーが表示されたら、すぐに Stop-A を押します。
reset コマンド (システムによっては reset-all) は、 SCSI バストとメモリーをリセットして、probe-scsi による検索が確実に行われるようにします。 Stop-A キーシーケンスは、reset コマンドによって通常起動される 再起動処理を中断します。このようにして、実行レベル 0 にとどまることによって、コマンドを実行できます。
probe-scsi または probe-scsi-all コマンドを使用する前に、ディスクドライブやテープドライブなど、すべての SCSI デバイスの電源を入れてください。オペレーティングシステムは、接続されて電源が入っている SCSI デバイスだけを検出します。
以下のように入力して、現在使用中の SCSI ターゲット ID を一覧表示します。
ok probe-scsi |
システムに複数の SCSI バスがある場合は、probe-scsi-all コマンドを使用してください。このコマンドは、ホストバスを含めたすべてのバスの SCSI デバイスを調べます。
新しい周辺機器用に、使用されていない SCSI ターゲット ID を選択します。
すでに割り当て済みのターゲット ID に注意し、周辺機器の SCSI スイッチまたはジャンパーを設定するために未使用のターゲット ID を選択します。ターゲット ID の選択については、付録 A 「SCSI アドレスの概念」を参照してください。
ok プロンプトが表示されたら、システムの電源を切り、続けてすべての外付け周辺機器の電源を切ります。
これで、周辺機器の取り付けを行う準備ができました。ハードウェアに添付されている説明書と、以下に示すこのマニュアルの該当する箇所を参照してください。