特記事項: hme FastEthernet デバイスドライバ

ドライバパラメタの設定

hme デバイスドライバは、SUNW,hme Ethernet デバイスを制御します。デバイスドライバは、接続相手との間で自動ネゴシエーションプロトコルを使用して、接続の速度を選択します(自動ネゴシエーションを参照)。

以下の 3 通りの方法のうちいずれかを使用して、hme デバイスドライバパラメタを手動で設定し、システムの各 SUNW,hme デバイスをカスタマイズすることができます。

詳細は、第 4 章「パラメタの設定」を参照してください。


注 -

将来的には、/etc/systemファイルは利用できなくなります。このファイルは動的再構成に対応していません。


ネットワーク速度を 10 Mbps または 100 Mbps にする
  1. ok プロンプトで show-nets コマンドを入力し、システムデバイスの一覧を表示します。

    以下の例のように、hme デバイスのフルパス名が表示されます。

    Sun hme FastEthernet PCI アダプタの場合:


    /pci@1f,2000/pci@2/SUNW,hme@0,1
    /pci@1f,2000/pci@2/SUNW,hme@1,1
    /pci@1f,2000/pci@2/SUNW,hme@2,1
    /pci@1f,2000/pci@2/SUNW,hme@3,1

    Sun hme FastEthernet SBus アダプタの場合:


    /sbus@1f,0/SUNW,hme@1,8c30000
    /sbus@1f,0/SUNW,hme@1,8c20000
    /sbus@1f,0/SUNW,hme@1,8c10000
    /sbus@1f,0/SUNW,hme@1,8c00000

  2. 以下のように入力します。


    ok nvedit
    

  3. 0: 行の終わりでリターンキーを押し、以下のように入力します。


    0: probe-all install-console banner
    1: apply transfer-speed=10 full_ path_name_of_a_hme_device
    


    注 -

    すでに NVRAM にコマンドが使える場合は、ファイルの最後にこれらの行を追加してください。


  4. full_path_name_of_a_hme_device を入力してから、Control-C を押します。

    手順 2 から 4 の手順を行って、それぞれの hme ネットワークインタフェースのネットワーク速度を設定します。


    注 -

    前の例では、速度が10 Mbps に設定されています。速度を 100 Mbps に設定する場合は、10 を 100 に置き換えてください。


  5. ok プロンプトで、以下のように入力します。


    ok nvstore
    ok setenv use-nvramrc? true
    

  6. システムを再起動します。

    ネットワーク速度の設定についての詳細は、強制モードの設定を参照してください。