Solaris 8 では、ネームサービス切り替えファイル /etc/nsswitch.conf で printers データベースがサポートされています。printers データベースは、ネットワーク上の印刷クライアントに、一括管理されているプリンタ構成情報を提供します。
printers データベースおよび対応する情報ソースをネームサービスのスイッチファイルに含めることにより、印刷クライアントはそれ自体のシステムにプリンタ構成情報を加えることなく、この情報に自動的にアクセスできます。
Solaris Print Manager を使用してネットワーク内の印刷を設定する場合、/etc/nsswitch.conf ファイル内の printers データベースではなく、「ネームサービスを選択」メニューからプリンタ構成情報のソースを選択します。
次の表は、各環境 (files、NIS、および NIS+) の /etc/nsswitch.conf ファイル内のデフォルトの printers エントリを説明しています。キーワード nisplus は、printers.org_dir テーブルを示します。キーワード xfn は、FNS プリンタコンテキストを示します。
ネームサービスの種類 |
デフォルトの printers エントリ |
---|---|
files |
printers: user files |
nis |
printers: user files nis |
nis+ |
printers: user nisplus files xfn |
たとえば、ネームサービス環境が NIS の場合、プリンタクライアント上のプリンタ構成情報は次に示すソースでこの順に照合されます。
user - ユーザーの $HOME/.printers ファイルを示す
files - /etc/printers.conf ファイルを示す
nis - rprinters.conf.byname テーブルを示す
詳細は、nsswitch.conf(4) のマニュアルページと『Solaris ネーミングの管理』を参照してください。