IP ネットワークマルチパスの管理

物理インタフェースの回復検出

物理インタフェースが回復したかどうかを検出するために、in.mpathd は障害の発生した NIC を通して検査信号を送信します。あるインタフェースが正常でない場合、そのインタフェースのすべてのアドレスがグループ内の別の正常なインタフェースに移されます。in.mpathd は回復を検出するための検査信号の送出にアドレスを必要とするので、障害経路の迂回の際に移されない検査用 IP アドレスを構成する必要があります。この検査用 IP アドレスに関してはネットワークアクセスの障害経路の迂回は行われないため、この検査用 IP アドレスを通常のアプリケーションで使用しないようにしてください。設定手順については、「2 つのインタフェースでマルチパスインタフェースグループを構成するには」を参照してください。in.mpathd は、連続する 10 個の検査パケットに対し応答を受信すると、インタフェースが回復したものとみなします。in.mpathd は、これ以後に障害を検出すると、すべてのネットワークアクセスを回復したインタフェースに回復した経路への復帰を行います。