Solaris 8 のシステム管理 (追補)

テープのバックアップ用 RCM スクリプトは何を行うか

テープのバックアップ用 RCM スクリプトは、次の手順を実行します。

  1. RCM コマンドのディスパッチテーブルをセットアップします。

  2. 指定した RCM コマンドに対応するディスパッチルーチンを呼び出し、実装されていない RCM コマンドについてはステータス 2 で終了します。

  3. scriptinfo セクションをセットアップします。


    rcm_script_func_info=Tape backup appl script for DR
  4. すべてのテープドライブデバイス名を stdout (標準出力) に出力して、システム内のすべてのテープドライブを登録します。


    rcm_resource_name=/dev/rmt/$f
    エラーが発生した場合は、エラー情報を stdout に出力します。


    rcm_failure_reason=$errmsg
  5. テープデバイスのリソース情報を設定します。


    rcm_resource_usage_info=Backup Tape Unit Number $unit
  6. バックアップアプリケーションがそのデバイスを使用しているかどうかをチェックして、preremove 情報をセットアップします。バックアップアプリケーションがそのデバイスを使用していない場合は、動的再構成の操作はそのまま継続します。バックアップアプリケーションがそのデバイスを使用している場合は、スクリプトは RCM_ENV_FORCE をチェックします。RCM_ENV_FORCEFALSE に設定されている場合は、スクリプトは動的再構成の操作を否定し、次のようなメッセージを出力します。


    rcm_failure_reason=tape backup in progress pid=...

    RCM_ENV_FORCETRUE に設定されている場合は、バックアップアプリケーションが停止され、再構成の操作が進められます。