Solaris 8 のシステム管理 (追補)

配信エージェントの新しい等式

下記の表では、M 配信エージェント定義コマンドで使用できる新しい等式を示します。次の構文は、構成ファイルにすでに存在する等式や引数に新しい等式や引数を付加する方法を示しています。


Magent_name, equate, equate, ...

次の例は、新しい W= の等式を含んでおり、すべてのデータの送信後にメールプログラムが戻るまでに待つ最大の時間を指定しています。


Msmtp, P=[IPC], F=mDFMuX, S=11/31, R=21, E=\r\n, L=990, W=2m

m4 構成に対する値の定義を変更するには、次の例に示す構文を使用します。


define(`SMTP_MAILER_MAXMSGS', `1000')
上記の例では、smtp メールプログラムで配信される 1 接続当たりのメッセージの数を 1000 に限定しています。


注 –

通常、mailer ディレクトリの等式の定義を変更するのは、細かい調整が必要なときだけです。


表 21–16 配信エージェントの新しい等式

等式 

説明 

/=

引数: ディレクトリへのパス 

メールプログラムを実行する前に、chroot() を使って入るディレクトリを指定します。

m=

引数: define() ルーチンですでに定義されている次の m4 値のいずれか

    SMTP_MAILER_MAXMSGS (smtp メールプログラムの場合)


    LOCAL_MAILER_MAXMSGS (local メールプログラムの場合)


    RELAY_MAILER_MAXMSGS (relay メールプログラムの場合)


smtplocal、または relay メールプログラムで配信される 1 接続当たりのメッセージの数を制限します。

W=

引数: 時間の増分 

すべてのデータの送信後にメールプログラムが戻るまでの最大の時間を指定します。