各パラメータで記述する特別な状況である場合以外は、次のパラメータを変更することは推奨されません。
TCP 接続に対するデフォルトのトータルの再送タイムアウト値をミリ秒で指定します。1 つの TCP 接続について、TCP が tcp_ip_abort_interval の間再転送を行ってもこの間に相手側のエンドポイントから肯定応答を全く受け取らないと、TCP はこの接続をクローズします。
TCP 再送タイムアウト (RTO) の計算については、RFC 1122, 4.2.3 を参照してください。tcp_rexmit_interval_maxも参照してください。
8 分
500 ミリ秒から 1193 時間
はい
この値は変更しないでください。例外については、tcp_rexmit_interval_maxを参照してください。
変更の可能性あり
1 つの TCP 接続に対するデフォルトの初期再送タイムアウト値 (RTO) をミリ秒で指定します。ルートごとに異なる値を設定する方法については、後で述べるルート別メトリックの説明を参照してください。
3 秒
1 ミリ秒から 20 秒
はい
この値は変更しないでください。この値を少なくすると、不要な再転送が行われるおそれがあります。
変更の可能性あり
デフォルトの最大再送タイムアウト値 (RTO) をミリ秒で指定します。すべての TCP 接続に対して、計算された RTO がこの値を超えることはできません。tcp_ip_abort_intervalも参照してください。
60 秒
1 ミリ秒から 2 時間
はい
通常のネットワーク環境では、この値を変更しないでください。
1 つの接続に対する往復時間 (RTT) が数 10 秒になるような特別な状況では、この値を増やすことができます。この値を変更する場合は、これに合わせて tcp_ip_abort_interval パラメータも変更すべきです。tcp_ip_abort_interval には、tcp_rexmit_interval_max の 4 倍以上の値を指定します。
変更の可能性あり
詳細は、tcp_rexmit_interval_max を参照してください。
デフォルトの最小再送タイムアウト値 (RTO) をミリ秒で指定します。すべての TCP 接続に対して、計算された RTO がこの値を下回ることはできません。tcp_rexmit_interval_maxも参照してください。
400 ミリ秒
1 ミリ秒から 20 秒
はい
通常のネットワーク環境では、この値を変更しないでください。
TCP の RTO 計算は、RTT の最も大きい変動に対処できなければなりません。1 つの接続に対する往復時間 (RTT) が数 10 秒になるような特別な状況では、この値を増やすことができます。この値を変更する場合は、これに合わせて tcp_rexmit_interval_max パラメータも変更すべきです。tcp_rexmit_interval_max には、tcp_rexmit_interval_min の 8 倍以上の値を指定します。
変更の可能性あり
0 ミリ秒
0 から 2 時間
はい
この値は変更しないでください。
計算された RTO が接続に対して適切でないような状況では、不要な再転送を避けるためにこの値を変更することができます。
変更の可能性あり
このパラメータに 1 が設定され、かつ、ある接続に対するウィンドウスケールオプションが有効になっていると、TCP は、その接続の timestamp オプションも有効にします。
1 (有効)
0 (無効)、1 (有効)
はい
この値は変更しないでください。一般に、TCP を高速ネットワークで使用する場合は、シーケンス番号のラップアラウンドに対するプロテクションが必要なため、timestamp オプションの使用が必要になることがあります。
変更の可能性あり
デフォルトの最小受信ウィンドウサイズを制御します。最小値は、tcp_recv_hiwat_minmss に、接続の最大セグメントサイズ (MSS) を掛けたものです。
4
1 から 65,536
はい
この値は変更しないでください。この値を変更する必要がある場合は、4 より小さい値にしないでください。
変更の可能性あり
1 が設定されていると、メモリーを節約するために、TIME-WAIT 状態にある TCP 接続のプロトコル制御ブロックが圧縮されます。0 が設定されていると、圧縮は行われません。tcp_time_wait_intervalも参照してください。
1 (有効)
0 (無効)、1 (有効)
はい
圧縮機能はオフにしないでください。
変更の可能性あり