複数の DHCP サーバーを構成して IP アドレスを管理する場合には、次のガイドラインに従ってください。
各サーバーがそれぞれのアドレス範囲を受け持ち、またアドレス範囲が重複しないように、IP アドレスのプールを分割します。
可能であれば、データストア NIS+ を選択します。そうでない場合は、テキストファイルを選択し、データストアへの絶対パスとして共有ディレクトリを指定します。バイナリファイルのデータストアを共有することはできません。
アドレスの所有権が正しく割り当てられるように、またサーバーベースのマクロが自動的に作成されるように、個々のサーバーを個別に構成します。
指定された時間間隔で dhcptab ファイルのオプションとマクロを走査するようにサーバーを設定します。これによって、すべてのサーバーが最新の情報を使用します。この設定には、DHCP マネージャを使って dhcptab の自動読み取りをスケジュールします。詳細は、DHCP サービスの性能オプションのカスタマイズを参照してください。
すべてのクライアントからすべての DHCP サーバーにアクセスできるようにします。これによって、個々のサーバーがそれぞれを相互にサポートすることができます。たとえば、有効な IP アドレスリースを持つクライアントが構成の検証またはリースの延長を行おうとしているとします。このときに、クライアントのアドレスを所有する一次サーバーにクライアントが 20 秒間アクセスを試みても応答がないと、他のサーバーがクライアントに応答します。さらに、あるクライアントが特定のアドレスを要求しても、そのアドレスを所有するサーバーが応答しない場合にも、他のいずれかのサーバーが要求を処理します。クライアントは、要求したアドレスとは異なるアドレスを受け取ります。