Sun Enterprise 10000 DR 構成マニュアル

再構成の準備

DR 操作を実行する前に、以下の作業を行う必要があります。

デバイスに関する必要条件

DR では、DR 切り離し操作の対象となるボードに実装されているデバイスのドライバが、以下の条件を満たしていることが必要です。


注 -

Sun MicrosystemsTMからリリースされている一時停止に対して安全なドライバには、stsdispespfassbuspcipci-pciqfehme (Sun FastEthernetTM)、nf (NPI-FDDI)、qe (Quad Ethernet)、le (Lance Ethernet)、SSA ドライバ (socpln、および ssd)、Sun StorEdge A5000 ドライバ (sfsocalses) があります。


ドメインへの十分なスワップ領域の割り当て

ドメインのスワップ領域は、スワップデバイスと swapfs (メモリー) から構成されます。ドメインには、ページング可能なメモリーをフラッシュできるだけの十分なスワップ領域が必要です。たとえば、2 GB のドメインから 1 GB のメモリーを切り離す場合、負荷に応じて、1 GB のスワップ領域が必要です。スワップ領域が不足している場合、DR 操作を完了することができません。

ドメインのスワップ領域は、別々のボードがホストとなっているコントローラに接続されているディスク上に、複数のパーティションとして構成する必要があります。この種の構成では、スワップパーティションを動的に追加・削除できるので、特定のスワップパーティションに重要性が偏らなくなります (詳細については、swap(1M) に関するマニュアルページを参照してください)。


注 -

メモリー (swapfs) やディスク上のスワップ領域を切り離す場合は、現在実行中のプログラムに対応できるだけの十分なメモリーまたはスワップ領域がドメイン内に残っている必要があります。


サードパーティ製デバイスドライバの適正確認

ほとんどのサードパーティ製ドライバ (サン以外のベンダーから購入するドライバ) は、Solaris の modunload(1M) 標準インタフェースをサポートしていません。切り離しに対して危険なデバイスドライバや、一時停止に対して危険なデバイスドライバについては、このインタフェースを使用して、ドライバの読み込みを解除しています。通常の操作中にドライバ機能を呼び出す状況は頻繁にありません。また、機能が足りなかったり、正しく働かない場合もあります。サンでは、サードパーティ製デバイスの適正確認や実装を行う段階で、そのデバイスに添付されているドライバの機能を実際にテストすることを推奨しています。