スワップスライスは、デフォルトでは複数のブート環境で共有されます。-m オプションを付けてスワップを指定しないと、現在のブート環境と非アクティブブート環境は同じスワップスライスを共有します。新しいブート環境のスワップを構成し直したい場合は、 -m オプションを使用してそのブート環境に対してスワップスライスの追加または削除を行なってください。
スワップスライスは、現在のブート環境 (-s オプションを使用する場合はソースブート環境) 以外のブート環境で使用中であってはなりません。ファイルシステムの種類 (スワップ、ufs など) にかかわらず、スワップスライスがほかのブート環境によって使用されている場合、ブート環境の作成は失敗します。
既存のスワップスライスを使用してブート環境を作成した後、vfstab ファイルを編集することができます。
スーパーユーザーとしてログインします。
次のように入力します。
# lucreate -m mountpoint:device:fs_type -m -:device:swap -n BE_name |
-m mountpoint:device:fs_type |
新しいブート環境の vfstab 情報を指定します。-m に引数として指定されるファイルシステムは、同じディスク上のファイルシステムでも、複数のディスク上のファイルシステムでも構いません。 |
-n BE_name |
作成するブート環境の名前。BE_name は、一意となるように指定する必要があります。 |
スワップが別のスライスまたはデバイスに移動し、新しいブート環境が作成されます。
この例では、新しいブート環境は /dev/dsk/c0t0d0s1 と /dev/dsk/c0t4d0s1 の両方をスワップスライスとして使用します。
# lucreate -m /:/dev/dsk/c0t4d0s0:ufs -m -:/dev/dsk/c0t0d0s1:swap \ -m -:/dev/dsk/c0t0d0s1:swap -n second_disk |
これらのスワップ割り当ては、second_disk からブートが行われて初めて有効になります。 スワップスライスが多数存在する場合は、-M オプションを使用してください。リストを使用してブート環境を作成しスワップを再構成する (コマンド行インタフェース) を参照してください。