Sun Java System Communications Services 6 2004Q2 企業向け配備計画ガイド |
第 7 章
Communications Services 配備の例この章では、Communications Services の企業向け配備の例を説明します。配備に実装する機能に応じて、異なるホストのセットおよびその他のネットワークインフラストラクチャをインストールする必要があります。
この章には、以下の節があります。
2 層配備の例図 7-1 は、Messaging Server と Calendar Server の 2 層配備の例を示します。層 0 はロードバランサで構成されます。層 1 は Calendar Server と Messaging Server のフロントエンドで構成されます。Calendar Server と Messaging Server のバックエンドストアが層 2 を形成します。
Directory Server と Identity Server は、それ自体が複雑な配備です。この図では、これらのコンポーネントが「雲形模様」で示されています。
図 7-1 Communications Services 2 層配備の例
上図の例では、ロードバランサが層 0 を形成し、フロントエンドサービスへのアクセスをユーザーに指示します。
フロントエンドサービスは 4 台のマシンで構成されます。2 台のマシンに Calendar Server フロントエンドコンポーネントがインストールされます。これらの Calendar Server フロントエンドマシンは、1 台または 2 台の CPU サーバーと固有の内部ディスクストレージで構成されます。ほかの 2 台のマシンは Messaging Server プロキシと MTA として設定され、外部ディスクアレイを共有します。これらの Messaging Server マシンは 4 台の CPU サーバーで構成されます。
バックエンドも 4 台のマシンで構成されます。2 台のマシンは、メールストアとして機能し、Messaging Server プロセスを実行します。ほかの 2 台のマシンは、カレンダーストアとして機能し、Calendar Server プロセスを実行します。ストアマシンは SAN (Storage Area Network) に接続されます。これらのバックエンドマシンは、CPU のニーズに基づいて、さまざまな方法で配備することができます、 CPU の総数を決定後、垂直および水平方向の構成を最適化することができます。たとえば、アーキテクチャが合計 12 個の CPU を必要とする場合、3 台の 4 方向サーバー、2 台の 6 方向サーバー、または 1 台の 12 方向サーバーを使用することができます。
別のマシンは、Calendar Server 通知と Messaging Server 電子メールの両方の SMTP リレーとして機能します。
下表は、この配備で使用するプロトコルとポート番号について説明します。