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Sun Java System Communications Express 6 2004Q2 管理ガイド 

第 9 章
調整とパフォーマンスについて

この章では、Sun Java System Communications Express のパフォーマンスを向上させるために検討する必要のある情報について説明します。

パフォーマンスを向上させるには、以下の調整オプションを検討します。


Directory Server の調整

この節では、パフォーマンスを向上するために Directory Server で実行可能な調整について説明します。

LDAP Directory Server のインデックス作成

Calendar Server が LDAP Directory Server にアクセスするときの Communications Express のパフォーマンスを向上させるには、以下の LDAP 属性のインデックスを作成します。


comm_dssetup.pl スクリプトによって、icsCalendaricsCalendarOwned、mail、および mailAlternateAddress の各属性にインデックスが追加されます。


nsSizeLimit および nsLookthroughLimit パラメータの設定

ユーザー/グループ LDAP Directory Server の nsSizeLimit および nsLookthroughLimit パラメータは、検索を問題なく完了させるのに必要な、十分なサイズに設定する必要があります。

これらのパラメータに適切な値が設定されていることを確認するには、以下のコマンドを入力します。

ldapsearch -b /base/ (&(icscalendarowned=*/user/*)(objectclass=icsCalendarUser))

ここで

/base/ は、Calendar Server のユーザーおよびリソースのデータがある Directory Server の LDAP ベース DNです。

/user/ は、Communications Express の「登録」オプションで、エンドユーザーが「カレンダー検索」ダイアログに入力可能な値です。

nsSizeLimit または nsLookthroughLimit が十分なサイズでない場合、LDAP サーバーはエラーを返します。

以下のガイドラインに従って、nsSizeLimit または nsLookthroughLimit パラメータを再設定します。


Calendar Server の調整

この節では、Calendar Server 上の複数 CPU にわたるロードバランスによってパフォーマンスを向上させる方法を説明します。

複数 CPU にわたるロードバランスの使用

サーバーに複数の CPU が搭載されている場合、デフォルトで Calendar Server は cshttpd プロセスなどの HTTP サービスと、csdwpd プロセスなどの分散データベースサービスを複数の CPU に分散させます。

ics.conf 内の service.http.numprocesses および service.dwp.numprocesses パラメータは、各サービスで実行するプロセスの実際の数を決定します。デフォルトで、これらのパラメータはインストール時にサーバーの CPU 数に設定されますが、管理者が再設定することも可能です。たとえばサーバーに 3 CPU あり、cshttpdおよび csdwpd プロセスだけ 4 CPU で実行させる場合は、以下のようにパラメータを設定します。

service.http.numprocesses="4"

service.dwp.numprocesses="4"

ロードバランスを無効にするには、以下の手順を実行します。
  1. service.loadbalancing パラメータを ics.conf ファイルに追加します。
  2. service.loadbalancing を「no.」に設定します。
  3. Calendar Server を再起動して、変更内容を有効にします。

ロードバランスについては、『Sun ONE Calendar Server 6.0 管理者ガイド』の「Calendar Server のパフォーマンスの調整」の章を参照してください。

http://docs.sun.com/db/prod/entsys?l=ja


Web Server の調整

この節では、パフォーマンスを向上するために Web Server で実行可能な調整について説明します。

acceptorthreads の値の設定

server.xml で、<vs> (仮想サーバー) 要素の属性 acceptorthreads の値を、Web Server をホストするマシンの CPU 数に変更します。

<VS id="https-siroe.com" connections="ls1" mime="mime1" aclids="acl1" urlhosts="<webserver host name"acceptorthreads="<noofcpus>" >

JVM オプションの設定

Web Server の server.xml ファイルで、以下の JVM オプションを設定します。

以下の 2 つのパラメータで、JVM のヒープサイズが決まります。

両方のオプションに同じパラメータを設定することをお勧めします。たとえば

JVMOPTIONS -server /JVMOPTIONS

ガベージコレクション用の以下のパラメータを設定します。


Communications Express の調整

uwcconfig.properties ファイルで、uwc.gzip compression パラメータの値を「true」に設定して、サーバー応答を圧縮できるようにします。たとえば uwc.gzipcompression = true

そして Web Server を再起動します。


警告

変更を加える前に構成ファイルのバックアップを作成するようにしてください。




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