Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールガイド(UNIX 版)

コンテナの設定を使用する Access Manager SDK の例

この例では、リモートホストにすでにインストールされている Access Manager のコピーを使用して、Access Manager SDK をインストールします。


注 –

このシーケンス例を使用する場合は、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 リリースノート』の既知の問題 6293225 も参照してください。


要件

Access Manager SDK をインストールする前に、リモートホストに Access Manager コアサービスをインストールし、稼動しておく必要があります。このインストールの例で実行中に指定する Web コンテナの情報と Directory Server の設定情報は、Access Manager コアサービスのインストール時に指定した Web コンテナ情報および Directory Server 設定情報と一致している必要があります。


注 –

インストーラが Web コンテナと Directory Server に関する情報を要求するとき、ローカルホストの設定に基づいたデフォルト値が表示されます。

デフォルト値は形式の例としてだけ使用し、これらの値をそのまま適用しないでください。ここでは、デフォルト値の代わりに、リモートホストの正しい情報を指定する必要があります。


Access Manager SDK だけをインストールする場合、Java ES インストーラでは Web コンテナを設定することはできません。

Procedureホスト A 用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順

    Access Manager コアサービスをインストールし、起動します。

    「アイデンティティー管理の例」

Procedureホスト B 用のインストールシーケンスを作成するには、次の手順に従います。

大まかにいって次のタスクが必要です。

手順
  1. Java ES インストーラを実行します。

  2. コンポーネントの選択で、Access Manager SDK を選択します。

  3. 非互換性の問題を解決します。

    インストーラは、ホスト上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。

  4. 「あとで設定」オプションを選択します。

  5. インストールを実行します。

  6. インストールサマリーとログを表示します。

  7. Web コンテナがインストールされ、稼働されていることを確認します。

  8. amsamplesilent ファイルを編集します。

    1. AccessManager-base/SUNWam/bin ディレクトリで、amsamplesilent ファイルのコピーを作成します。

    2. デフォルトでは、amsamplesilent ファイルの多くの設定値は、コメントアウトされています。次の設定値のコメントを解除します。

      • SERVER_NAME

      • SERVER_HOST

      • SERVER_PORT

      • ADMIN_PORT

      • DS_HOST

      • DS_DIRMGRPASSWD

      • ROOT_SUFFIX

      • ADMINPASSWD

      • AMLDAPUSERPASSWD

      • COOKIE_DOMAIN

      • AM_ENC_PWD

      • NEW_OWNER

      • NEW_GROUP

      • PAM_SERVICE_NAME

      • WEB_CONTAINER

    3. amsamplesilent ファイルのパラメータを次のように変更します。

      • DEPLOY_LEVEL は 4 に設定してください。

      • SERVER_HOSTSERVER_PORT は、Access Manager SDK で使用する完全サーバーのホストとポートに設定してください。

      • DS_HOSTDS_DIRMGRPASSWD、および ROOT_SUFFIX は、ホスト A Directory Server のホスト名、ディレクトリマネージャーパスワード、およびルートサフィックスに設定してください。

      • ADMINPASSWDAMLDAPUSERPASSWD は、ホスト A で使用する amadmin パスワードと amldapuser パスワードに設定してください。

      • AM_ENC_PWD は、ホスト A で使用するパスワードの暗号鍵に設定してください。Access Manager SDK では、ホスト B への Access Manager のリモートインストール時に指定した暗号鍵と同じ暗号鍵を AM_ENC_PWD に使用します。この値は、次のコマンドを使用して取得します。 grep pwd /etc/opt/SUNWam/config/AMConfig.properties

      • WEB_CONTAINER は、使用している Web コンテナに対応する値に設定してください。

      • BASEDIR は、Access Manager SDK の「あとで設定」インストール時に使用するインストールディレクトリに設定してください。

      • ホスト A でレルムモードを使用する場合は AM_REALM を「Enabled」に、旧バージョンモードを使用する場合は「Disabled」に設定してください。

      • SDK で使用する Web コンテナに対応する設定値を見つけ、それらの設定値を当該 Web コンテナの詳細情報を使用して変更します。たとえば、WEB_CONTAINERWS6 (Sun Java System Web Server) に設定した場合は、WS61_INSTANCEWS61_HOMEWS61_PROTOCOL など WS61 プレフィックスの付く設定値を変更してください。

  9. スーパーユーザーとして、編集した amsamplesilent ファイルを使用し、Access Manager を配備します。

    ./ amconfig -s ./am.sdk_install

  10. Web コンテナを再起動します。