この例では、Sun Cluster フレームワークで Messaging Server をインストールします。
単一サーバーではなく、クラスタ内で実行するように設定できるコンポーネントには、管理サーバー、Application Server Calendar Server、Directory Server、HADB、Message Queue、Messaging Server、および Web Server があります。
Sun Cluster ソフトウェアをインストールまたは設定する前に、クラスタ用に選択するハードウェアとソフトウェアの組み合わせが、現在サポートされている Sun Cluster 設定であることを確認します。
Messaging Server は Directory Server が必要ですが、必ずしもローカルコピーである必要はありません。また、Messaging Server は、管理サーバーのローカルコピーが必要です。Directory Server、管理サーバー、および Messaging Server 用の Sun Cluster コアコンポーネントおよび Sun Cluster エージェントが必要です。リモート Directory Server が使用されている場合は、Directory Server 用の Sun Cluster エージェントは必要ありません。
Sun Cluster の実装を成功させるには、コンポーネントを正しい順序でインストールし、設定し、起動することがきわめて重要です。
Java ES Sun Cluster コンポーネントをインストールします。
Sun Cluster フレームワークを設定します。
Messaging Server がクラスタ内で動作するために必要となる Java ES の追加コンポーネントをインストールします。
関連する Java ES コンポーネントのエージェントを使用して、Sun Cluster データサービスを設定します。
クラスタの各ノードで、少なくとも 2 つのインストールセッションが実行されます。
クラスタのすべてのノードで、次のタスクを実行する必要があります。
ハードウェアがクラスタに正しく接続されているかどうか確認します。
Sun Cluster 3.0–3.1 Hardware Collection for Solaris OS (SPARC Platform Edition) http://docs.sun.com/coll/1024.1
Sun Cluster 3.0–3.1 Hardware Collection for Solaris OS (x86 Platform Edition) http://docs.sun.com/coll/1142.1
Java ES インストーラを実行します。
Solaris 10 では、Sun Cluster ソフトウェアを大域ゾーンにのみインストールできます。
コンポーネントの選択で、Sun Cluster コンポーネントだけを選択します。
「今すぐ設定」インストール時に (通常は、すべての Java ES コンポーネントのインストールを選択)、Sun Cluster のリモート設定のサポートを有効にするかどうかの指定が求められます。「はい」を選択すると、Sun Cluster ソフトウェアのインストール後の設定が容易になります。
「あとで設定」オプションを選択します。
手順に従って、クラスタの各ホストに対して Sun Cluster フレームワークを設定します。
『Sun Cluster Software Installation Guide for Solaris OS』の第 2 章「Installing and Configuring Sun Cluster Software」に示す手順に従います。Sun Cluster のドキュメントで Sun Cluster CD-ROM の部分を、同等の Java ES CD-ROM の名前に置き換えてください。
リソースグループの作成およびデータサービスの設定に関するドキュメントについては、『Sun Cluster Data Services Planning and Administration Guide for Solaris OS』を参照してください。
必要に応じて、Sun Cluster の特殊機能である RSMAPI ( SUNWscrif)、SCI-PCI アダプタ (SUNWsci)、RSMRDT ドライバ (SUNWscrdt) をインストールします。
クラスタのすべてのノードで、次のタスクを実行する必要があります。
Java ES インストーラを実行します。
コンポーネントの選択で、次のとおり選択します。
Messaging Server
Directory Server、Directory Preparation Tool、および管理サーバーは自動的に選択されます。
(オプション) Directory Server のリモートコピーを使用する場合は、Directory Server の選択を解除し、プロンプト表示でリモートコピーを指定します。
その他任意のコンポーネントをインストールする前に、リモートの Directory Server を実行する必要があります。Directory Server のインストール手順については、「Directory Server のみをインストールする例」を参照してください。
Sun Java System 用 Sun Cluster エージェント
デフォルトで、すべてのエージェントが選択されます。
Sun Java System コンポーネント用の Sun Cluster エージェントを展開し、管理サーバー、Directory Server、Messaging Server を除く、すべてのエージェントの選択を解除します。
非互換性の問題を解決します。
インストーラは、ノード上のソフトウェアを検証し、非互換性が識別された場合のガイダンスを示します。
インストールディレクトリを確認します。
「今すぐ設定」または「あとで設定」オプションを選択します。
Messaging Server と Sun Cluster エージェントは、インストール時に設定できません。
Sun Cluster エージェントを除く、選択したすべてのコンポーネントを設定します。
「Messaging Server のインストール後の設定」
インストールディレクトリを指定するときは、Messaging Server のクラスタファイルシステム上の場所を使用します。
次の順序で、Sun Cluster エージェントを除くすべてのコンポーネントを起動します。
インストールして設定したコンポーネントのデータサービスを設定します。
次の表には、Sun Cluster の追加情報が含まれています。
実行するタスク |
関連情報 |
---|---|
インストール後の設定情報 | |
起動と停止 | |
アンインストール | |
トラブルシューティング | |
アップグレード |