Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールガイド(UNIX 版)

状態ファイルの作成

状態ファイルを作成するには、インストーラを実行する必要があります。インストーラが生成する状態ファイルを使用することで、リアルタイムの依存性チェックとエラーレポートを活用することができます。


注意 – 注意 –

状態ファイルは手動で作成しないでください。この方法では、インストール時、設定時、またはサーバーの起動時に問題が発生する可能性があります。


状態ファイルの生成

状態ファイルは、ソフトウェアをインストールすることなくインストーラを実行することによって作成されます。インストーラのページを進む過程で、回答がキャプチャされ、状態ファイルが生成されます。インストールが完了すると、指定された場所にある状態ファイルが利用可能になります。状態ファイルは、グラフィカルインタフェースインストーラまたはテキストベースインタフェースインストーラのどちらかを実行することによって生成できます。ソフトウェアがインストールされないように、 -no オプションを使用します。

グラフィカルインタフェースを使用して状態ファイルを作成するには、次のようにします。

./installer -no -saveState statefile_path

テキストベースのインタフェースを使用して状態ファイルを作成するには、次のようにします。

./installer -no -nodisplay -saveState statefile_path

installer コマンドのオプションの詳細については、付録 B 「インストールコマンド」を参照してください。生成された状態ファイルの例については、付録 B 「インストールコマンド」を参照してください。

状態ファイルの編集

状態ファイルを作成したら、さまざまなインストール先ホストに対してローカルパラメータが正しく設定されることを保証するために、生成された状態ファイルを編集する必要があります。これらのパラメータには、ホスト名、ドメイン名、IP アドレスなどの設定が含まれます。状態ファイルの作成元と異なるプラットフォームへのインストールを計画している場合、状態ファイルのキーの変更が必要になる場合があります。

この節で説明する内容は、次のとおりです。

状態ファイルの編集のガイドライン

状態ファイルを編集するときは、ここで示すガイドラインに従ってください。

ローカルパラメータの編集

次の表は、インストールするコンポーネントに応じて編集の必要があるパラメータを示しています。また、編集が必要となるパラメータは、ホストの設定によっても異なります。たとえば、状態ファイルを生成したホストが、インストール先のホストと同じドメインに含まれるか、などの条件が影響します。

表 5–1 編集する状態ファイルのパラメータ

コンポーネント 

パラメータ名 

共通サーバー設定 

CMN_HOST_NAME

CMN_DOMAIN_NAME

CMN_IPADDRESS

CMN_ADMIN_USER

CMN_ADMIN_PASSWORD

CMN_SYSTEM_USER

CMN_SYSTEM_GROUP

Access Manager 

IS_WS_HOST_NAME

IS_WS_INSTANCE_DIR (Web Server が Web コンテナの場合)

CONSOLE_HOST

IS_SERVER_HOST

IS_DS_HOST

IS_DS_HOSTNAME

COOKIE_DOMAIN_LIST

管理サーバー 

ADMINSERV_DOMAIN

ADMINSERV_CONFIG_DIR_HOST

Application Server 

ASNA_ADMIN_HOST_NAME

ASNA_ADMIN_HOST_NAME

AS_WEB_SERVER_LOCATION

Directory Server 

DS_SERVER_IDENTIFIER

DS_ADM_DOMAIN

CONFIG_DIR_HOST (USE_EXISTING_CONFIG_DIR が 1 に設定されている場合)

USER_DIR_HOST (USE_EXISTING_USER_DIR が 1 に設定されている場合)

Portal Server 

PS_LOAD_BALANCER_URL (format //hostname.domainname:port+deploy_uri )

PS_DEPLOY_INSTANCE

Portal Server Secure Remote Access 

SRA_SERVER_DOMAIN

SRA_SERVER_HOST

SRA_GW_HOSTNAME

SRA_GW_DOMAIN

SRA_GW_IPADDRESS

SRA_NLP_HOSTNAME

SRA_NLP_DOMAIN

SRA_NLP_IPADDRESS

SRA_RWP_HOSTNAME

SRA_RWP_DOMAIN

SRA_RWP_IPADDRESS

Web Server 

WS_ADMIN_HOST

Web Proxy Server 

WPS_PROXY_DOMAIN

各パラメータの説明については、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス』の第 1 章「設定情報」にある表を参照してください。