インストール中に問題が発生した場合は、第 9 章「トラブルシューティング」 のトラブルシューティング情報を参照してください。
root としてログインしていない場合は、スーパーユーザーになります。
テキストベースのインストールインタフェースを起動します。
installer コマンドのオプションの詳細については、付録 B 「インストールコマンド」を参照してください。
CD の場合:インストールセッション中に CD を切り替えられるように、CD 上以外 のディレクトリに移動します。例:
cd /tmp |
インストーラへの完全修飾パスを使用し、コマンドを入力してインストーラを起動します。
mountpoint/os-arch /installer -nodisplay |
このコマンドで、mount-point は、CD をマウントした位置であり、os-arch はプラットフォームを表します。プラットフォームは Solaris_sparc 、Solaris_x86、または Linux_x86 のいずれかです。
DVD の場合:インストール先のプラットフォームと一致する名前の DVD ディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してインストーラを起動します。
./installer -nodisplay
ダウンロードの場合:ソフトウェアをダウンロードしたディレクトリに移動し、次のコマンドを入力してインストーラを起動します。
./installer -nodisplay
「ようこそ」情報が表示されます。
Enter キーを押して、「ソフトウェアライセンス契約」に進みます。
Enter キーを押して、「ソフトウェアライセンス契約」を表示します。
Enter キーを押し続けて、契約書を最後まで読みます。
ライセンス契約のすべての条項に同意する場合は、yes と入力して Enter キーを押します。「言語サポート」ページが表示されます。
ライセンス契約のすべての条項に同意しない場合は、Enter キーを押すことによってデフォルトの no を選択します。インストールプロセスが終了します。
インストーラはまず、すでにインストールされているコンポーネントのバージョンがないかシステムを調べ、検出された場合は、検出されたコンポーネントのリストが「このホストのコンポーネント製品」というタイトルの下に表示されます。
検出されたコンポーネント製品は選択ページでは選択できませんが、そのバージョンが Java ES の要件またはほかのコンポーネントとの依存要件を満たしていない場合、アップグレードが必要になることがあります。
各言語に対応する番号をコンマで区切って入力し、インストールする追加の言語パッケージを指定して Return キーを押します。
英語は必ずインストールされます。
インストールするコンポーネントに対応する番号をコンマで区切って入力し、インストールするコンポーネントを指定して Return キーを押します。
すでにインストールされているコンポーネントのバージョンが検出されなかった場合、インストーラはコンポーネント選択メインメニューを表示します。
Component Selection - Main Menu ------------------------------- Note: "* *" indicates that the selection is disabled [ ] 1. Sun Java(TM) System Calendar Server 6 [ ] 2. Sun Java(TM) System Directory Preparation Tool [ ] 3. Sun Java(TM) System Web Server 6.1 SP5 [ ] 4. Sun Java(TM) System Messaging Server 6 [ ] 5. Sun Java (TM) System Web Proxy Server 4.0 [ ] 6. Sun Java(TM) System Administration Server 5 [ ] 7. High Availability Session Store (HADB) [ ] 8. Sun Cluster 3.1U4 [ ] 9. Sun Java(TM) System Access Manager 7 [ ] 10. Sun Java(TM) System Communications Express 6 [ ] 11. Sun Java(TM) System Message Queue 3 Enterprise Edition [ ] 12. Sun Java(TM) System Application Server Enterprise Edition 8.1 [ ] 13. Sun Java(TM) System Directory Proxy Server 5 [ ] 14. Sun Java(TM) System Portal Server Secure Remote Access [ ] 15. Sun Java(TM) System Instant Messaging 7 [ ] 16. Sun Java(TM) System Portal Server 6 [ ] 17. Sun Cluster Agents for Sun Java(TM) System [ ] 18. Sun Java(TM) System Directory Server 5 [ ] 19. Sun Java (TM) System Delegated Administrator [ ] 20. Service Registry 3.0 Enter a comma separated list of products to install [] {"<" goes back, "!" exits}: |
必要に応じて、表示されるメッセージに従って、選択した各コンポーネントのサブコンポーネントを選択します。
サブコンポーネントがないコンポーネントもあります。そのような製品については、サブコンポーネントの選択メッセージは表示されません。
コンポーネントとそのサブコンポーネントの選択が完了すると、インストーラは依存性チェックを行います。依存性に問題がある場合、問題の種類に応じて「製品の依存関係のチェック」エラーまたは警告が表示されます。一般的な問題には次のものがあります。
ローカル依存性が満たされていない
この場合、コンポーネント選択に戻り、ローカル依存関係を解決できるように、適切なコンポーネントを選択します。
あとで行うインストール後設定の間にリモート依存性が満たされる
リモートインストールを指定するつもりがない場合、コンポーネントの選択に戻り、ローカルで依存性を満たすように適切なコンポーネントを選択します。
コンポーネントの以前のバージョンがローカルホストにすでにインストールされている
この場合、報告されたコンポーネントをアップグレードまたは削除し、インストーラに再びチェックを実行させます。以前の Java ES バージョンからコンポーネントをアップグレードする手順については、 『Sun Java Enterprise System 2005Q4 アップグレードガイド』を参照してください。
互換性のないバージョンのコンポーネントが見つかると、そのようなコンポーネントをホストから削除するかどうかが確認されます。互換性のないコンポーネントをインストーラで削除するには、yes と入力して Return キーを押します。 コンポーネントを手動で削除するには、そのまま Return キーを押してデフォルトの no を選択します。
デフォルトの no を選択する場合、インストールを続ける前にコンポーネントを削除する必要があります。
コンポーネントの依存性検査の実行後、インストーラはすでにインストールされている共有コンポーネントの互換性チェックを行います。互換性のないバージョンの共有コンポーネントが検出された場合、インストーラは「アップグレードの必要がある共有コンポーネント」レポートを表示し、互換性のない共有コンポーネントを示します。
コンポーネントの依存性の問題をすべて解決して、「次へ」をクリックします。
インストーラは次に、すでにインストールされている共有コンポーネントの互換性チェックを行います。互換性のない共有コンポーネントが検出された場合、インストーラはそれらのコンポーネントのリストを表示します。
互換性のない共有コンポーネントのリストを確認し、リストされている共有コンポーネントをインストーラが自動的にアップグレードしても問題がないかどうか判断してください。
Solaris OS の場合:互換性のないシステム全体バージョンの J2SE SDK が検出された場合、「J2SE SDK のアップデートが必要です」ページが表示されます。Linux プラットフォームには、J2SE SDK のシステム全体の特定インストールが存在しないため、インストーラによるこのチェックは Solaris プラットフォームでのみ行われます。
JES 以外のアプリケーションについては、ホストに存在する依存関係を確認せずに共有コンポーネントをアップグレードしないでください。必要となる共有コンポーネントのバージョンと、これらの既存のアプリケーションとの間に互換性があるかどうかを最初に確認する必要があります。
アップグレードについては、『Sun Java Enterprise System 2005Q4 アップグレードガイド』を参照してください。
表示された共有コンポーネントをインストーラが自動的にアップグレードできるようにするには、Return キーを押します。
このアップグレードは、「インストールの準備が完了しています」ページに進むまでは実行されません。
選択された各コンポーネントについて、デフォルトのインストールディレクトリが表示されます。
この場所をそのまま使用するか、これから行う配備に応じてデフォルトの場所を変更します。
インストールするものとして選択されたすべてのコンポーネントについて、この手順を繰り返す必要があります。
選択されたコンポーネントのインストールディレクトリの選択が完了すると、インストーラは自動的にシステムチェックを行います。インストーラは、ディスク容量、メモリー、オペレーティングシステムのパッチ、およびオペレーティングシステムリソースをチェックします。
オペレーティングシステムパッチがインストールされていない場合、次の手順に従ってパッチを適用します。
インストールされていないオペレーティングシステムパッチをインストールするには、次の作業を行います。
Sunsolve サイトに移動します: http://sunsolve.sun.com。
「Patch Portal」をクリックします。
「PatchFinder」テキストボックスにパッチ番号を入力し、「Find Patch」をクリックします。
パッチの zip ファイルをダウンロードします。
zip ファイルを展開します。例: unzip 112785-44.zip
パッチファイルのディレクトリが作成されます。
パッチを適用します。例: patchadd 117885-44
Java ES インストーラに戻り、「再チェック」をクリックします。すべてのシステム要件が再びチェックされます。
次のオプションから設定の種類を指定します。
今すぐ設定:インストール時に設定可能なコンポーネントを設定できます。
「今すぐ設定」の作業には、共通サーバー設定や、選択したコンポーネント製品の設定情報の指定が含まれます。
一部のコンポーネントは、「今すぐ設定」設定オプションでのインストール時に設定できません。インストール後にこれらのコンポーネントの設定が必要なことを知らせる警告が表示される場合は、「次へ」をクリックして先に進み、第 6 章「インストール後のコンポーネントの設定」を参照してください。
あとで設定:パッケージのインストールに必要な最小限の値だけを入力します。
インストーラは、詳細設定を行わずに処理を先に進めます。このオプションを選択する場合、「テキストベースモードでのインストーラの実行」に進みます。
「今すぐ設定」設定オプションでのインストールの場合、インストール時の設定が可能なコンポーネントについて、設定情報の入力を求められます。パスワードを除いて、デフォルト値が表示されます。 パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。
設定パネルの操作中に、インストーラは設定情報を収集します。インストールが完了したあとで、「インストールサマリー」でこの情報を確認できます。
Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logs
Linux の場合: /var/opt/sun/install/logs
共通サーバー設定を指定します。
デフォルト値をそのまま使用するか、または別のデータを使用して、これらのグローバルフィールドに関するインストーラの質問に答えます。『Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス』の「共通サーバー設定」を参照してください。
コンポーネントの設定を指定します。
デフォルト値を受け入れるか、またはコンポーネントのワークシートで収集した情報を使用して、各コンポーネントに関するインストーラの質問に答えます。各ページの設定値の詳細については、次を参照してください。
『Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス』の第 1 章「設定情報」 には、各設定ページの設定値について詳細に説明されています。
『Sun Java Enterprise System 2005Q4 インストールリファレンス』の第 2 章「設定用ワークシート」 には、設定データを収集するときに使用するワークシートがあります。
Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging とともに Access Manager をインストールする場合は、Access Manager 旧バージョン (6.x) インストールタイプを使用することが必要です。Access Manager レルム (7.x) インストールタイプは、これらのコンポーネントのどれもインストールしない 場合にのみ使用できます。
「今すぐ設定」の場合—次のように表示され、選択するよう求められます。インストールタイプ [レガシー]。デフォルトの「レガシー (バージョン 6.x スタイル)」を選択します。Access Manager を実行するために Web コンテナが必要とされる場合は、「コンソール配備 URI」を amconsole に設定してください。
「あとで設定」の場合—インストール後に、root として amconfig スクリプトを実行して、Access Manager を設定します。レガシー (6.x) インストールタイプを選択するには、設定スクリプト入力ファイル amsamplesilent に次のパラメータを設定します。
AM_REALM=disabled
CONSOLE_DEPLOY_URI=/amconsole
選択したコンポーネントおよびサブコンポーネントのリストが表示されます。このリストをよく確認してください。変更する必要がある場合は、変更が必要な質問が表示されるまで、 < を入力して Return キーを押します。
ここには共有コンポーネントは表示されませんが、それらはすでに確認されており、必要に応じてインストールされます。
インストールを開始するには、Return キーを押してデフォルトの「1」を受け入れます。
インストール処理が開始され、進捗バーにインストールの状況が表示されます。例:
Java Enterprise System |-1%--------------25%-----------------50%-- |
インストールのサイズと複雑さによっては、インストールに長い時間がかかる場合があります。
インストールが正常に完了すると、「インストールが完了しました」というメッセージが表示されます。
インストール後のファイルを調べます。
ファイルは、Solaris OS の場合は /var/sadm/install/logs に、Linux の場合は /var/opt/sun/install/logs にあります。
[1] インストールサマリー。インストールされた各コンポーネントおよび指定した設定をリストにして表示します。「今すぐ設定」設定オプションを選択した場合、このサマリーファイルにはすべての設定値が記録されます。
[2] インストールログ。インストーラによるコンポーネントのログメッセージを表示します。
別のログファイルに、共有コンポーネントのインストールについての情報が記載されます。
Java ES ログの完全なリストについては、「インストールログファイルの検証」を参照してください。
インストーラを終了します。
これでインストーラセッションは完了です。インストールされたコンポーネントは、インストール後の作業をすべて完了したあとで開始する必要があります。「次の手順」に進みます。