Sun Java Enterprise System 2005Q4 配備計画ガイド

アクセスゾーン

論理アーキテクチャーのコンポーネントを表す別の方法は、アーキテクチャーでセキュリティー保護されたアクセスがどのように提供されるかを示すアクセスゾーンにコンポーネントを配置することです。次の図は、Java Enterprise System コンポーネントを配備するためのアクセスゾーンを示しています。各アクセスゾーンは、インターネットおよびイントラネットを経由するセキュリティー保護されたリモートアクセスをコンポーネントがどのように提供するかを示しています。

図 4–5 アクセスゾーンに配置された論理コンポーネント

セキュアアクセスゾーン内の Java ES コンポーネントの配置を示す図。

次の表は、「アクセスゾーン」に示されているアクセスゾーンについて説明しています。

表 4–6 セキュアアクセスゾーンとその中に配置されたコンポーネント

アクセスゾーン 

説明 

内部アクセスゾーン (イントラネット)

イントラネットとインターネット間の、ファイアウォールによって実施されるポリシーが適用されるインターネットへのアクセス。内部アクセスゾーンは、通常、エンドユーザーが Web をブラウズしたり電子メールを送信したりするために使用します。 

インターネットに直接アクセスして Web ブラウズすることが許可される場合もあります。しかし、通常は、インターネットに対するセキュリティー保護されたアクセスが、外部アクセスゾーンを通じて提供されます。 

外部アクセスゾーン (DMZ)

重要なバックエンドサービスに対するセキュリティーバッファーとして機能し、インターネットに対するセキュリティー保護されたアクセスを提供します。 

セキュアアクセスゾーン (バックエンド)

重要なバックエンドサービスに対する制限付きのアクセスを提供します。これらのサービスには、外部アクセスゾーンからのみアクセス可能です。 

「アクセスゾーン」には、前出の例で示されていた論理層は示されていませんが、代わりに、リモートアクセスおよび内部アクセスを提供するコンポーネント、これらのコンポーネントとファイアウォールなどのセキュリティー手段との関係、および実施する必要のあるアクセスルールの視覚的説明に焦点が当てられています。アクセスゾーンを示す図と組み合わせて多層アーキテクチャー設計を使用し、計画中の配備の論理モデルを提供します。