ポリシーエージェントは企業のリソースが保存されているサーバーへのポリシー適用ポイント (Policy Enforcement Point、PEP) です。ポリシーエージェントは Access Manager とは別に Web サーバー上にインストールされており、ユーザーが保護された Web サーバー上のリソースを要求すると、追加の認証ステップとして働きます。この認証は、リソースが実行するあらゆるユーザー認証要求に追加されます。ポリシーエージェントは Web サーバーを保護し、一方、認証プラグインはリソースを保護します。
たとえば、リモートインストールされた Access Manager で保護されている人事部の Web サーバーにエージェントがインストールされているとします。このエージェントにより、適切なポリシーを持っていない担当者には機密の給与情報またはその他の秘密情報は表示されません。このポリシーは Access Manager の管理者が定義し、Access Manager の配備に保存され、リモート Web サーバーのコンテンツにユーザーがアクセスするのをポリシーエージェントが許可または拒否するのに使われます。
最新の Access Manager ポリシーエージェントは Sun Microsystems Download Center からダウンロードできます。
ポリシーエージェントのインストールおよび管理の詳細については、『Sun Java System Access Manager Policy Agent 2.2 User’s Guide』を参照してください。
ポリシーの評価に特定の順序はありませんが、評価の途中であるアクションの値が「許可しない」となったときには、ポリシー設定サービスにより「拒否決定で評価を続行」属性が有効になっていないかぎり、以降のポリシーの評価は中止されます。
Access Manager ポリシーエージェントが決定を適用するのは Web URL (http://... 、または https//...) だけですが、Java と C の Policy Evaluation API を使ってエージェントをプログラミングすれば、ほかのリソースにもポリシーを適用可能です。
この場合、追加作業として、ポリシー設定サービスの「リソースコンパレータ」属性をデフォルトから次のように変更する必要があります。
serviceType=Name_of_LDAPService |class=com.sun.identity.policy.plugins.SuffixResourceName|wildcard=*
|delimiter=,|caseSensitive=false
もしくは、LDAPResourceName などの実装により、com.sun.identity.policy.interfaces.ResourceName を実装して、その上で「リソースコンパレータ」を適切に設定するという方法もあります。