Sun Java System Access Manager 7 2005Q4 管理ガイド

Access Manager の設定変数

この節では、Access Manager の設定変数について説明します。

表 1–2 Access Manager の設定変数

変数 

説明 

AM_REALM 

Access Manager のモードを指示します。 

  • enabled: Access Manager は、Access Manager 7 2005Q4 の機能およびコンソールを使用してレルムモードで動作します。

  • disabled: Access Manager は、Access Manager 6 2005Q1 の機能およびコンソールを使用する旧バージョンモードで動作します。

デフォルト: enabled 


注意 – 注意 –

デフォルトでは、Access Manager レルムモードは有効になっています。Access Manager を Portal Server、Messaging Server、Calendar Server、Delegated Administrator、または Instant Messaging とともに配備している場合、amconfig スクリプトを実行する前に旧バージョンモード (AM_REALM=disabled) を選択する必要があります。


BASEDIR 

Access Manager パッケージをインストールするベースディレクトリ。 

デフォルト: PLATFORM_DEFAULT 

Solaris システムでは PLATFORM_DEFAULT は /opt

Linux システムでは PLATFORM_DEFAULT は /opt/sun

SERVER_HOST 

Access Manager が実行中 (またはインストール予定) であるシステムの完全修飾ホスト名。 

リモート SDK インストールの場合、この変数はリモートクライアントのホストではなく Access Manager がインストールされている (またはする予定の) ホスト。 

この変数の設定は、Web コンテナ設定での対応する変数と一致させることをお勧めします。たとえば Application Server 8 の場合、この変数を AS81_HOST と一致させます。 

SERVER_PORT 

Access Manager ポート番号。デフォルト: 58080 

リモート SDK インストールの場合、この変数はリモートクライアントのホストではなく Access Manager がインストールされている (またはする予定の) ホストのポート番号。 

この変数の設定は、Web コンテナ設定での対応する変数と一致させることをお勧めします。たとえば Application Server 8 の場合、この変数を AS81_PORT と一致させます。 

SERVER_PROTOCOL 

サーバープロトコル: http または https。デフォルト: http 

リモート SDK インストールの場合、この変数はリモートクライアントのホストではなく Access Manager がインストールされている (またはする予定の) ホストのプロトコル。 

この変数の設定は、Web コンテナ設定での対応する変数と一致させることをお勧めします。たとえば Application Server 8 の場合、この変数を AS81_PROTOCOL と一致させます。 

CONSOLE_HOST 

コンソールがインストールされたサーバーの完全修飾ホスト名。 

デフォルト: Access Manager のホストに指定された値 

CONSOLE_PORT 

コンソールがインストールされ、接続待機している Web コンテナのポート。 

デフォルト: Access Manager のポートに指定された値 

CONSOLE_PROTOCOL 

コンソールがインストールされた Web コンテナのプロトコル。 

デフォルト: サーバープロトコル 

CONSOLE_REMOTE 

Access Manager サービスのコンソールがリモートにある場合は、true に設定。そうでない場合は false に設定。デフォルト: false 

DS_HOST 

Directory Server の完全修飾ホスト名。 

DS_PORT 

Directory Server のポート。デフォルト: 389。 

DS_DIRMGRDN 

ディレクトリマネージャーの DN: Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザー。 

デフォルト: "cn=Directory Manager"

DS_DIRMGRPASSWD 

ディレクトリマネージャーのパスワード 

25 ページから始まる「Access Manager の設定変数」の ADMINPASSWD の説明の中の、特殊文字に関する注記を参照してください。 

ROOT_SUFFIX 

ディレクトリの初期またはルートサフィックス。使用中の Directory Server にこの値が必ず存在する必要があります。 

25 ページから始まる「Access Manager の設定変数」の ADMINPASSWD の説明の中の、特殊文字に関する注記を参照してください。 

ADMINPASSWD 

管理者 (amadmin) のパスワード。amldapuser のパスワードとは異なるパスワードにする必要があります。

: パスワード中に、スラッシュ (/) または円マーク (\\) などの特殊文字が含まれる場合には、これらの文字を引用符 (”) で囲む必要があります。次に例を示します。

ADMINPASSWD=’\\\\\\\\\\####///’

ただし、実際のパスワードの文字に引用符を使うことはできません。 

AMLDAPUSERPASSWD 

amldapuser のパスワード。amadmin のパスワードとは異なるパスワードにする必要があります。

25 ページから始まる「Access Manager の設定変数」の ADMINPASSWD の説明の中の、特殊文字に関する注記を参照してください。 

CONSOLE_DEPLOY_URI 

Access Manager の管理コンソールサブコンポーネントに関連した HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト: /amconsole

SERVER_DEPLOY_URI 

アイデンティティー管理とポリシーサービスのコアサブコンポーネントに関連した HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト: /amserver

PASSWORD_DEPLOY_URI 

Access Manager を実行中の Web コンテナが、入力された文字列と対応する配備アプリケーションとの間で行うマッピングを決める URI。 

デフォルト: /ampassword

COMMON_DEPLOY_URI 

COMMON_DEPLOY_URI Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスする URI プレフィックス。 

デフォルト: /amcommon

COOKIE_DOMAIN 

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合にブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。少なくとも 1 つの値が存在する必要があります。形式は、通常、ピリオドのあとにサーバーのドメイン名を付けたものになります。 

例: .example.com

JAVA_HOME 

JDK インストールディレクトリのパス。デフォルト: /usr/jdk/entsys-j2se。この変数は、(amadmin などの) コマンド行インタフェースの実行可能ファイルによって使用される JDK を指定します。バージョンは 1.4.2 またはそれ以降である必要があります。

AM_ENC_PWD 

パスワードの暗号化鍵: Access Manager がユーザーパスワードを暗号化するために使用する文字列。デフォルト: なし。値を何も設定しなかった場合、ユーザーのパスワード暗号化鍵は amconfig によって生成されます。このため、ユーザーが直接指定した場合でも、amconfig によって生成された場合でも、インストール環境には、パスワードの暗号化鍵が存在することになります。

重要: Access Manager またはリモート SDK の複数のインスタンスを配備する場合、すべてのインスタンスに対して同一のパスワード暗号化鍵を使用する必要があります。追加のインスタンスを配備するとき、最初のインスタンスの AMConfig.properties ファイル内の am.encryption.pwd プロパティの値をコピーして使用します。

PLATFORM_LOCALE 

プラットフォームのロケール。デフォルト: en_US (米語)

NEW_OWNER 

インストール後の Access Manager ファイルの新しい所有者。デフォルト: root

NEW_GROUP 

インストール後の Access Manager ファイルの新しいグループ。デフォルト: other

Linux へのインストールの場合は、NEW_GROUP の値に root を設定します。

PAM_SERVICE_NAME 

オペレーティングシステムに付属し、Unix 認証モジュールに対して使用される PAM 設定またはスタックからの PAM サービスの名前 (通常、Solaris の場合は other、Linux の場合は password)。デフォルト: other

XML_ENCODING 

XML のエンコーディング。デフォルト: ISO-8859-1

NEW_INSTANCE 

ユーザーが新たに作成した Web コンテナインスタンスに、設定スクリプトが Access Manager を配備するかどうかを指定します。 

  • true = すでに存在するインスタンスではなくユーザーが作成した新しい Web コンテナインスタンスに対して Access Manager を配備する場合

  • false = 最初のインスタンスを設定する、またはインスタンスを再設定する場合。

    デフォルト: false

SSL_PASSWORD 

このリリースでは使用されません。