Sun Java System Communications Services 6 2005Q4 配備計画ガイド

Instant Messaging の物理的な配備例

ここでは、「Instant Messaging の基本アーキテクチャー」で説明した配備シナリオのバリエーションを説明します。たとえば、必要となる各種サーバーおよびコンポーネントを次の物理構成にインストールすることができます。

これらのバリエーションは、この章で説明したすべてのアーキテクチャーに適用できます。配備要件に合わせて選択してください。

Instant Messaging の物理的な配備例: Web Server を別ホストにインストール

図 23–9 は、Instant Messaging サーバーとマルチプレクサが同一ホスト上にインストールされる構成を示したものです。Web サーバーは別ホスト上にインストールされます。Web サーバーホストには、Instant Messaging リソースも格納されます。Web サーバーと LDAP サーバーのインスタンスがすでに存在し、これらのホストに他のアプリケーションをインストールしない場合は、この構成を採用します。

図 23–9 Web サーバーと Instant Messaging サーバーを別々のホストにインストール

この図は、Web サーバーと Instant Messenger が異なるホストにインストールされることを示しています。

Instant Messaging の物理的な配備例: マルチプレクサを別ホストにインストール

図 23–10 は、2 つのマルチプレクサが 2 つの異なるホスト上にインストールされる構成を示したものです。Instant Messaging サーバーは別のホスト上にインストールされます。この構成では、企業のファイアウォールの外にマルチプレクサを置くことができます。複数のホストにマルチプレクサをインストールすると、Instant Messaging サーバーの負荷は複数のシステムに分散されます。


注 –

マルチプレクサはリソースを大量に消費する場合があるので、別のホストに置くことでシステム全体のパフォーマンスを向上させることができます。

Windows 環境では、1 つのホストでサポートされるマルチプレクサは 1 つだけです。


図 23–10 Instant Messaging マルチプレクサの別ホストへのインストール

この図は、2 つのマルチプレクサが 2 つの異なるホスト上にインストールされ、Instant Messaging サーバーはさらに別のホスト上にインストールされる、複数サーバーの構成を示したものです。

Instant Messaging の物理的な配備例: 複数の Instant Messaging ホスト

図 23–11 は、2 つの Instant Messaging サーバーによる構成を示しています。この構成は、管理ドメインが複数ある場合に採用されます。Instant Messaging サーバーの各ホストでは、一方の Instant Messaging サーバーのエンドユーザーが、もう一方の Instant Messaging サーバーのエンドユーザーと通信できるようにサーバーを設定する必要があります。

図 23–11 複数の Instant Messaging サーバーホスト

この図は、2 つの管理ドメインが存在する環境を示しています。