Calendar Server の設定パラメータは、次のファイルに格納されます。
/etc/opt/SUNWics5/config/ics.conf
ics.conf ファイルは ASCII テキスト形式のファイルで、各行にパラメータとその値が定義されています。パラメータの初期化は、Calendar Server のインストール時に行われます。インストール後は、テキストエディタでファイルを編集できます。
ics.conf ファイル内のパラメータ設定の変更は、Sun のマニュアルで解説されている場合、またはカスタマサポート担当者からの指示があった場合にだけ行なってください。
例: Calendar Server はリモート管理をサポートしていません。service.admin.port パラメータの値はすでに Calendar Server によって適切な値に設定されているので、変更しないでください。この値を変更すると、csadmind プロセスが正常に実行されないことがあります。
Calendar Server が稼動しているシステムの管理者権限を持つユーザーとしてログインします。
ics.conf ファイルが格納されている /etc/opt/SUNWics5/config ディレクトリに移動します。
vi などのテキストエディタを使用して ics.conf ファイルのパラメータを編集します。パラメータの表記規則は次のとおりです。
すべてのパラメータは小文字のみで記述します。
パラメータとその値は等号 (=) で区切り、等号の前後には空白文字を挿入します。次に例を示します。
service.http.idletimeout = "120"
パラメータの値は二重引用符 (" ") で囲む必要があります。パラメータが複数の値をとれる場合は、値文字列全体を二重引用符で囲みます。次に例を示します。
calstore.calendar.owner.acl= "@@o^a^rsf^g;@@o^c^wdeic^g"
コメント行の先頭文字は感嘆符 (!) です。コメント行は情報の提供だけを目的とし、Calendar Server からは無視されます。
一部のパラメータはコメントとして記録されており、先頭に 1 つまたは 2 つの感嘆符 (! または !!) が付けられています。このようなパラメータを使用するには、感嘆符を削除し、必要に応じて値を指定します。 また、新しいパラメータが適用されるように Calendar Server を再起動する必要があります。
たとえば、!!caldb.dwp.server.[ hostname].ip を使用するには、先頭の感嘆符(!!) を削除し、hostname の部分に値を指定してから Calendar Server を再起動します。
ics.conf ファイルに記録されていないパラメータを使用するには、パラメータとその値をファイルに追加します。
同じパラメータを複数回記録した場合、リストの最後にあるパラメータの値が、それ以前のパラメータに優先して適用されます。
すべてのオプションは行頭から始める必要があります。
ics.conf ファイルでパラメータを変更したら、新しい設定値が適用されるように Calendar Server を停止し、再起動します。
ics.conf ファイルの編集前に Calendar Server を停止しておくこともできます。詳細は、「Calendar Server の起動と停止」を参照してください。