Messaging Server には 3 種類の主要なメール配信オプションがあり、各ユーザーに対して任意の組み合わせのオプションを有効にして構成することができます。配信オプションには、標準 POP/IMAP 配信、プログラム配信、および UNIX 配信 (UNIX Messaging Server ホストのクライアント用) があります。
iPlanet Delegated Administrator for Messaging を使用している場合も、エンドユーザー向けの HTML インタフェースが提供されているので、エンドユーザー自身がこれらのオプションを有効にしたり構成したりできるようになっています。コンソールインタフェースと iPlant Delegated Administrator インタフェースは同じディレクトリ属性を操作するため、どちらか一方のインタフェースを開くと、オプションを設定したのが管理者であるかユーザーであるかにかかわらず、最新の設定が表示されます。
Delegated Administrator for Messaging では、Sun Java System LDAP スキーマ v.1 のみがサポートされ、v.2 はサポートされません。
ユーザーの配信オプションを設定するには、次の手順に従います。
コンソールから「ユーザーの作成」ウィンドウまたは「エントリの編集」ウィンドウにアクセスします。手順については、「メールユーザーにアクセスするには」を参照してください。
「メール」タブをクリックします。
「配信」タブをクリックします。
このユーザーについて有効にする 1 つまたは複数の配信方法を選択します。
POP/IMAP 配信を指定する場合は、「POP/IMAP 配信を指定するには」を参照。
プログラム配信を指定する場合は、「プログラム配信を指定するには」を参照。
UNIX 配信を指定する場合は、「UNIX 配信を指定するには」を参照。
ユーザーのメール情報の変更が完了したら、「エントリの編集」ウィンドウの下部にある「了解」をクリックします。変更作業を続ける場合は、別のタブをクリックします。
このオプションを選択すると、ユーザーの標準 POP3 または IMAP4 メールボックスへの配信が可能になります。POP/IMAP 配信を有効にするには、次の手順に従います。
「配信」タブをクリックします。
「POP/IMAP」チェックボックスをオンにし、「プロパティー」ボタンをクリックして「POP/IMAP 配信」ウィンドウを開きます。
(省略可) メッセージの配信先および保存先であるメッセージストアパーティションのニックネーム (パス名または絶対物理パス以外) を入力します。このフィールドに何も入力しないと、現在のプライマリパーティションが使用されます。詳細については、第 18 章「メッセージストアを管理する」を参照してください。
(省略可) ユーザーに割り当てる保存領域の上限 (ディスク制限容量) を入力します。制限容量は、指定されたデフォルト値 (K バイトまたは M バイト) にすることができます (「メッセージストアの制限容量を設定する」を参照)。
(省略可) ユーザーの保存可能なメッセージ数の上限を入力します。制限は、指定されたデフォルト値 (数) にすることができます (「メッセージストアの制限容量を設定する」を参照)。
このオプションを指定すると、メールがユーザーに配信される前に外部アプリケーションに転送されて処理されるようになります。
この項では、ユーザーがプログラム配信オプションを選択できるようにする方法について説明します。ただし、ユーザーがこのオプションを使用できるようにする前に、まずいくつかの管理タスクを実行して、プログラム配信用のモジュール全体を有効にする必要があります。
「配信」タブをクリックします。
「プログラム配信」チェックボックスをオンにし、「プロパティー」ボタンをクリックして「プログラム配信」ウィンドウを開きます。
ユーザーのメールを処理するための外部アプリケーションコマンドを入力します。
「了解」をクリックします。
このオプションを指定すると、ユーザーのメール配信方法が UNIX 配信に設定されます。つまり、UNIX 配信機能により、メッセージがユーザー指定の UNIX メールボックスに配信されるようになります。このオプションは、ユーザーの Messaging Server が UNIX ホストマシン上で稼動している場合にのみ選択できます。
UNIX 配信を有効にするには、次の手順に従います。