次に、mailMsgMaxBlocks 属性が考慮されます。最初に、この属性は、LDAP_DOMAIN_ATTR_BLOCKLIMIT MTA オプションから返されたドメインのブロック制限で最小化されます。現在のメッセージのサイズが制限を超過していると認識された場合、エイリアス処理はサイズ超過エラーで終了します。サイズが不明である場合、または制限を超過していない場合、この制限は保存され、あとでメッセージ自体がチェックされるときに再チェックされます。mailMsgMaxBlocks の使用は、LDAP_BLOCKLIMIT MTA オプションで変更できます。
次に、いくつかの属性に対してアクセスと保存が行われます。最終的には、これらの属性はキューファイルエントリに書き込まれ、ims_master チャネルプログラムによって使用されます。このプログラムはその後、この属性を使用してストアのユーザー情報キャッシュを更新します。個々のユーザーの属性が見つからない場合、ドメインレベルの属性を使用してデフォルトを設定できます。
この処理は、LDAP エントリがユーザーではなくグループのものである場合、または LDAP エントリが LDAP ディレクトリではなくエイリアスキャッシュに由来する場合は、スキップされます。後者の基準の背後にある論理は、この情報を頻繁に更新することは不必要であるということと、エイリアスキャッシュを使用すれば、更新が行われるべき時期についての合理的な基準が提供されるということです。取得される属性の名前は、さまざまな MTA オプションによって設定されます。
表 9–3 に、取得されるディスク制限容量とメッセージ制限容量の各属性を設定する MTA オプションを示します。
表 9–3 取得されるディスク制限容量とメッセージ制限容量の各属性を設定する MTA オプション
MTA オプション |
属性 |
---|---|
mailMsgQuota |
次に、いくつかの属性があとでメタキャラクタの置換との関連で使用できるように保存されます。
表 9–4 に、MTA オプション、デフォルトの属性、およびメタキャラクタを示します。
表 9–4 MTA オプション、デフォルトの属性、メタキャラクタ
MTA オプション |
デフォルトの属性 |
メタキャラクタ |
---|---|---|
mailProgramDeliveryInfo |
$P |
|
mailDeliveryFileURL |
$F |
|
デフォルトなし |
$1E $1G $E |
|
デフォルトなし |
$2E $2G $G |
|
LDAP_SPARE_3 |
デフォルトなし |
$3E $3G |
LDAP_SPARE_4 |
デフォルトなし |
$4E $4G |
LDAP_SPARE_5 |
デフォルトなし |
$5E $5G |
追加の属性用のスペアスロットが含まれています。これらを使用することによってカスタマイズされたアドレス拡張機能を構築できます。
次に、mailconversiontag 属性に関連付けられている値がすべて、現在の変換タグのセットに追加されます。この属性の名前は、LDAP_CONVERSION_TAG MTA オプションで変更できます。ドメインの mailDomainConversionTag 属性に値が関連付けられている場合は、その値も同様に追加されます。