Messaging Server のフィルタは、Sieve Internet Draft の Draft 9 である Sieve フィルタリング言語に基づいています。Sieve の構文およびセマンティクスの詳細については、RFC3028 を参照してください。また、Messaging Server では次の Sieve 拡張機能もサポートしています。
jettison: メッセージが速やかに破棄されるという点で discard と似ていますが、discard は黙示的な保存をキャンセルするだけなのに対し、jettison は強制的に破棄 (discard) を実行します。動作上の相違点は、複数の Sieve フィルタが必要な場合にだけ考慮します。たとえば、システムレベルの破棄は、明示的に keep を指定するユーザー Sieve フィルタで置き換え可能です。システムレベルの jettison は、ユーザー Sieve によって行われるすべての処理よりも優先されます。
Head-of-household Sieve フィルタ: あるユーザーが別のユーザーのために Sieve フィルタを指定する手段を提供します。MTA オプションによって制御される 2 つの LDAP 属性をユーザーエントリで使用します。
LDAP_PARENTAL_CONTROLS - Yes または No のどちらかの文字列値を含む属性を指定します。Yes は head of household Sieve がこのエントリに適用されることを意味し、No はそのような Sieve が適用されないことを意味します。デフォルトはありません。
LDAP_FILTER_REFERENCE - head of household Sieve が格納されているディレクトリエントリを指す DN が含まれている属性を指定します。デフォルトはありません。
head of household Sieve を含むエントリには、次の MTP オプションによって指定される 2 つの属性が含まれている必要があります。
LDAP_HOH_FILTER - head of household Sieve を含む属性を指定します。このオプションの値は、デフォルトで mailSieveRuleSource になります。
LDAP_HOH_OWNER - head of household Sieve の所有者の電子メールアドレスを含む属性を指定します。このオプションの値は、デフォルトで mail になります。
head of household Sieve が動作するためには、どちらの属性も必要です。