stored ユーティリティーは、以下の監視タスクと保守タスクをサーバーに対して実行します。
バックグラウンドと日常のメッセージ処理タスク。
デッドロックの検出とデッドロックしたデータベーストランザクションのロールバック。
起動時の一時ファイルのクリーンアップ。
存続期間決定ポリシーの実装。
サーバーの状態、ディスク容量、サービスへの応答時間などの定期的監視 (「stored」を参照)。
必要に応じた警告の生成。
必要に応じたデータベース回復 (「メッセージストアの起動と回復」を参照)。
stored ユーティリティーは毎日午後 11 時に自動的にクリーンアップと (有効期限による) 失効の操作を行います。また、これ以外の時間にもクリーンアップと失効の操作を行うように選択することもできます。
表 18–12 に stored オプションの一部を示します。一般的な使用例についてはこの表に従ってください。構文や使用要件の詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』を参照してください。
表 18–12 stored オプション
オプション |
説明 |
---|---|
-d |
廃止されました。stored を起動するには、start-msg store を使用します。start-msg store は、デーモンとして実行され、システムチェックを実行し、アラーム、デッドロック検出、およびデータベース修復をアクティブにします。 |
-t |
stored のステータスをチェックします。このコマンドのリターンコードが状態を表します。 |
-v |
詳細に出力します。 |
-v -v |
さらに詳細に出力します。 |
状態を出力するには、次のように入力します。
stored -t -v
自動的なクリーンアップと失効の操作の時間を変更する場合は、次のように configutil ユーティリティーを使用します。
configutil -o store.expirestart -v 21
場合によっては、stored ユーティリティーを再起動する必要があります (メールボックスリストのデータベースが破損した場合など)。UNIX 上で stored を再起動するには、コマンド行で次のコマンドを使用します。
msg_svr_base/sbin/stop-msg store msg_svr_base/sbin/start-msg store
サーバーのいずれかのデーモンがクラッシュした場合は、すべてのデーモンを停止させ、stored を含むすべてのデーモンを再起動しなくてはなりません。