コンソールには、メッセージストアおよび管理サービスに関するログデータを表示するための基本的なインタフェースがあります。個々のログファイルを選択したり、それらのファイル内で柔軟なフィルタリングによる検索を行うことができます。
ログファイルはサービスごとに分かれており、それぞれ作成順に一覧表示されます。検索するログファイルを選択したら、検索パラメータを指定して検索対象を個々のイベントに限定することができます。
以下に、表示するログデータを指定するための検索パラメータを示します。
期間: イベントを検索する期間の開始と終了を指定するか、検索する日数 (現時点からさかのぼる日数) を指定します。サーバーのクラッシュやその他の問題の原因となったログイベントを調べるために、通常は期間の範囲を指定します。また、現在のログファイルの中で今日のイベントだけを見る場合は、期間を 1 日に指定することもできます。
ログのレベル: ログレベルを指定できます (「ログレベル」を参照)。たとえば、サーバーがダウンした原因を調べる場合は Critical、失敗したプロトコルコールを検出する場合は Error を指定します。
機能領域: 機能領域を指定できます (「ログイベントのカテゴリ」を参照)。たとえば、サーバーのクラッシュにディスクエラーが関連していると思われる場合は Store、問題が IMAP プロトコルコマンドエラーにあると思われる場合は Protocol を選択します。
テキスト検索パターン: テキスト検索パターンを指定して検索対象を絞ることができます。検索するイベントについてすでにわかっているイベント時刻、プロセス名、プロセス ID、およびイベントメッセージの一部 (リモートホスト名、関数名、エラー番号など) などのイベントコンポーネント (「サービスログファイルの形式について」を参照) を使用して検索できます。
検索パターンには、次の特殊文字およびワイルドカード文字を使用することができます。
* 任意の文字セット (例: *.com)
? 任意の 1 文字 (例: 199?)
[nnn] nnn 内の任意の文字 (例: [aeiou])
[^nnn] nnn 内にない任意の文字 (例: [^aeiou])
[n-m] n-m の範囲内の任意の文字 (例: [A-Z])
[^n-m] n-m の範囲内にない任意の文字 (例: [^0-9])
\ エスケープ文字: *、?、[、または ] の前に配置してそれらを文字として使用
注: 検索では大文字と小文字が区別されます。
次に、ログレベルと機能領域を組み合わせた、表示するログの検索例を示します。
失敗したログインを表示するには、Account 機能領域 (および Notice レベル) を指定します。これは、潜在的なセキュリティー違反を調べるときに役立ちます。
接続に関する問題を調べるには、Network 機能領域 (およびすべてのログレベル) を指定します。
サーバーの機能に関する基本的な問題を調べるには、すべての機能領域 (および Critical ログレベル) を指定します。