Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

ジョブコントローラとディスパッチャーが実行中であることをチェックする

MTA ジョブコントローラは、大半の送信 (マスター) チャネルジョブなどの、MTA が処理するジョブの実行を行います。

MTA チャネルの中には、MTA のマルチスレッド SMTP チャネルのように、着信メッセージを処理する常駐サーバープロセスを含むものもあります。このようなサーバーは、チャネルのスレーブ (着信) 方向を扱います。MTA ディスパッチャーは、そのような MTA サーバーの作成を行います。ディスパッチャーの設定オプションは、サーバーの可用性、作成されたサーバーの数、各サーバーが処理できる接続の数を制御します。

ジョブコントローラとディスパッチャーがあるかどうかをチェックし、MTA サーバーと処理するジョブが実行中かどうかを確認するには、imsimta process コマンドを使用します。このコマンドは、アイドル状態では job_controller および dispatcher プロセスになります。次に例を示します。


# imsimta process
USER      PID S VSZ    RSS   STIME    TIME     COMMAND
inetuser 9567 S 18416 9368  02:00:02  0:00  /opt/SUNWmsgsr/lib/tcp_smtp_server
inetuser 6573 S 18112 5720  Jul_13    0:00  /opt/SUNWmsgsr/lib/job_controller
inetuser 9568 S 18416 9432  02:00:02  0:00  /opt/SUNWmsgsr/lib/tcp_smtp_server
inetuser 6574 S 17848 5328  Jul_13    0:00  /opt/SUNWmsgsr/lib/dispatcher

ジョブコントローラがない場合、/msg_svr_base/data/queue ディレクトリにあるファイルはバックアップされ、メッセージは配信されません。ディスパッチャーがなければ、SMTP 接続を受信することはできません。

imsimta process の詳細については、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』「imsimta process」を参照してください。

ジョブコントローラもディスパッチャーもない場合は、/msg_svr_base/data/log にある dispatcher.log-* または job_controller.log-* ファイルを確認します。

ログファイルが存在しないか、エラーが示されていない場合は、start-msg コマンドを使ってプロセスを開始してください。詳細は、『Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 Administration Reference』「start-msg」の MTA コマンド行ユーティリティーの章を参照してください。


注 –

実行が必要なプログラムを実行する (exec()) 前に子プロセスをフォークしている (fork()) 場合を除き、imsimta process を実行するときは、ディスパッチャーまたはジョブコントローラの複数のインスタンスを表示しないようにしてください。ただし、このような重複が発生しているのは非常に短い期間です。