この付録では、インストールを計画するためのワークシートを示します。この付録には次のワークシートが付いています。
Directory Server を Java Enterprise System インストーラまたは以前のインストールによってインストールします。表 E–1 の Directory Server のインストールおよび設定パラメータに記入してください。これは『Communications Services 配備計画ガイド』に示されているワークシートのレプリカです。Administraion Server と Messaging Server をインストールして設定するときは、これらのパラメータが必要になります。
表 E–1 Directory Server のインストールパラメータ
パラメータ: |
説明: |
例: |
使用する場所: |
回答: |
---|---|---|---|---|
Directory インストールルート |
サーバープログラム、設定、保守、および情報ファイルを保管するための、専用のディレクトリサーバーマシン上のディレクトリです。 |
/var/mps/serverroot/ |
comm_dssetup.pl Perl スクリプト | |
ホスト |
ホスト名は、IP ホスト名です。IP ホスト名としては、「短縮形」のホスト名 (fiddle など) または完全修飾ホスト名が使用されます。完全修飾ホスト名は、ホスト名とドメイン名の 2 つの部分から構成されます。 |
fiddle.west.sesta.com |
管理サーバーの設定 | |
LDAP ディレクトリのポート番号 |
LDAP ディレクトリサーバーのデフォルト値は 389 です。 |
389 |
管理サーバーの設定と Messaging Server の設定 詳細については、「Messaging Server 設定用に Directory Server を準備するには」および 「Messaging Server の初期実行時設定を作成する」を参照してください。 | |
管理者 ID およびパスワード |
設定情報の管理責任がある管理者です。 管理者のパスワード |
Admin PaSsWoRd |
管理サーバーの設定 | |
ユーザーおよびグループツリーのサフィックス |
ディレクトリツリーの最上位にある LDAP エントリの識別名です。ユーザーデータおよびグループデータはその下に保管されます。 |
o=usergroup |
comm_dssetup.pl Perl スクリプト | |
Directory Manager の DN およびパスワード |
UNIX のスーパーユーザーに相当する権限を持つディレクトリ管理者です。通常は、この管理者がユーザーデータおよびグループデータを管理します。 Directory Manager のパスワードです。 |
cn=Directory Manager pAsSwOrD |
comm_dssetup.pl Perl スクリプトおよび Messaging Server の設定 詳細については、「Messaging Server 設定用に Directory Server を準備するには」および 「Messaging Server の初期実行時設定を作成する」を参照してください。 | |
管理ドメイン |
管理制御の対象範囲です。 |
System Lab |
管理サーバーの設定 |
管理サーバーの初期実行時設定プログラムを Java Enterprise System インストーラから実行するときは、表 E–2 にインストールパラメータを記入してください。これは『Communications Services 配備計画ガイド』に示されているワークシートのレプリカです。Messaging Server の初期実行時設定では、これらのパラメータの一部が必要になります。いくつかの質問に対する回答には、「Directory Server のインストール」のチェックリストも参考になります。
表 E–2 管理サーバーの初期実行時設定プログラムのパラメータ
パラメータ |
説明 |
例 |
回答: |
---|---|---|---|
完全指定ドメイン名 |
ホストマシンの完全指定ドメインです。 |
fiddle.west.sesta.com | |
サーバールートの定義 |
サーバープログラム、設定、保守、および情報ファイルを保管するための、専用の管理サーバーのインストールルートです。 |
/var/mps/serverroot | |
UNIX システムユーザー |
システムユーザーが、実行するプロセスに対して適切なアクセス権を持つように指定する特定の権限です。 |
inetuser | |
UNIX システムグループ |
特定の UNIX システムユーザーが所属するグループです。 |
inetgroup | |
Configuration Directory Server |
「Directory Server のインストール」中に指定したホストとポートです。 |
ホスト fiddle.west.sesta.com ポート 389 | |
Configuration Directory Server の管理者およびパスワード |
「Directory Server のインストール」中に指定した管理者 ID です。 管理者 ID のパスワードです |
Admin PaSsWoRd | |
管理ドメイン |
管理制御の対象範囲です。 Messaging Server と Directory Server を同じマシン上にインストールした場合は、「Directory Server のインストール」時に同じ管理ドメインを選択する必要があります。 |
System Lab2 | |
管理サーバーのポート |
管理サーバー専用の一意のポート番号です。 |
5555 |
Directory Server 設定スクリプト (comm_dssetup.pl) を実行して Messaging Server の設定用に Directory Server を準備する場合は、表 E–3 にインストールパラメータを記入してください。Messaging Server の初期実行時設定では、これらのパラメータの一部が必要になります。
表 E–3 comm_dssetup.pl スクリプトパラメータ
パラメータ |
説明 |
例 |
回答: |
---|---|---|---|
サーバールート |
サーバープログラム、設定、保守、および情報ファイルを保管するための、専用の Directory Server のインストールルートです。 |
/var/mps/serverroot/ | |
サーバーインスタンス |
ほとんどの機能を管理する LDAP Directory Server デーモンまたはサービスです。導入によっては、インスタンスをユーザーとグループの保守専用に取っておき、設定用に別のインスタンスを管理することがあります。 |
slapd-varrius | |
DC ルート |
二重ツリーの DIT プロビジョニングモデル (Sun LDAP Schema 1 または Sun ONE LDAP Schema.2 の互換モード) を持ちたい場合は、DC ツリーがローカル DNS 構造をミラー化し、システムが DC ツリーを、ユーザーデータおよびグループデータのエントリを含む組織ツリーへのインデックスとして使用します。 |
o=internet | |
ユーザーおよびグループベースのサフィックス |
ユーザーエントリおよびグループエントリのネームスペースを保持する、組織ツリー内の最上位エントリです。 |
o=usergroup | |
Directory Manager の DN およびパスワード |
組織ツリー内のユーザーデータおよびグループデータを管理する管理者です。Sun Java Enterprise System インストーラで指定した管理者と同じ管理者にする必要があります。 Directory Manager DN のパスワード |
cn=Directory Manager pAsSwOrD |
Messaging Server の初期実行時設定プログラムを実行するときは、表 E–4 にインストールパラメータを記入してください。いくつかの質問に対する回答には、「Directory Server のインストール」のチェックリストも参考になります。
表 E–4 comm_dssetup.pl スクリプトパラメータ
パラメータ |
説明 |
例 |
回答: |
|
---|---|---|---|---|
設定およびデータディレクトリ |
Messaging Server 設定ファイルのすべてを含みます。 msg_svr_base/data ディレクトリは、このディレクトリへのシンボリックリンクを作成します。 |
/var/mps/SUNmsgsr/ | ||
UNIX システムユーザー |
システムユーザーが、実行するプロセスに対して適切なアクセス権を持つように指定する特定の権限です。このシステムユーザーは、管理サーバーの初期実行時設定で指定したユーザーと同じにしないでください。 |
mailsrv | ||
UNIX システムグループ |
特定の UNIX システムユーザーが所属するグループです。このシステムグループは、管理サーバーの初期実行時設定で指定したグループと同じにしないでください。 |
| ||
Configuration Directory LDAP URL、Directory Manager、およびパスワード |
Configuration Directory Server、LDAP URL、バインド DN、およびパスワードです |
cn=Directory Manager PaSsWoRd | ||
User/Group Directory LDAP URL、Directory Manager、およびパスワード |
User/Group Directory Server、LDAP URL、バインド DN、およびパスワードです。 ユーザーおよびグループディレクトリは設定ディレクトリとは別のものにすることをお勧めします。 |
cn=Directory Manager PaSsWoRd | ||
ポストマスターの電子メールアドレス |
ポストマスターのメールを監視する管理者の電子メールアドレスです。アドレスはメールボックスと関連付けられているため、完全指定アドレスにする必要があります。 |
pma@siroe.com | ||
管理者アカウントのパスワード |
サービス管理者、ユーザーおよびグループの管理者、エンドユーザー管理権限、および PAB 管理者と SSL パスワードに使用するパスワードです。 |
paSSwoRD | ||
デフォルトの電子メールドメイン |
ドメインが指定されていない場合に使用される、電子メールのデフォルトです。 |
siroe.com | ||
デフォルトの電子メールドメインの組織名 |
組織が属していて、組織ツリーの構築に使用される組織名です。 |
たとえば、組織名が Engineering の場合、siroe.com (デフォルトの電子メールドメイン) のすべてのユーザーは、LDAP DN o=Engineering, o=usergroup の下に置かれます。 ユーザーおよびグループディレクトリサフィックスは、comm_dssetup.pl で指定されています。 |