この例では、SpamAssassin によってスパムであると判断された各メッセージに、ヘッダー Spam-test: 結果文字列 を追加しています。ヘッダーの例は次のとおりです。
Spam-test: True ; 7.3 / 5.0
Spam-test: はリテラルで、その後ろはすべて結果文字列です。True はそれがスパムであることを意味し、False はスパムではないことを意味します。7.3 は SpamAssassin スコアです。5.0 はしきい値です。この結果は、一定のスコアを超えたメールや一定のスコア間のメールをファイリングまたは破棄できる、Sieve フィルタを設定する場合に便利です。
また、USE_CHECK を 0 に設定すると、判定文字列とともに一致する SpamAssassin テストのリストが返されます。表 14–4 の USE_CHECK を参照してください。
フィルタ処理するメッセージを指定します。詳細は、「スパムを個別のフォルダにファイリングするには」の手順 3 を参照してください。
SpamAssassin の設定ファイルを作成します。
このファイルの名前と場所は、spamfilter_configX_file で指定したものです (次の手順を参照)。このファイルには、次に示す行が含まれます。
host=127.0.0.1 port=2000 mode=1 field= debug=1 |
host および port は、spamd が実行されているシステムの名前と、spamd が着信要求を待機するポートです。mode=1 は、メッセージがスパムであると判明した場合に SpamAssassin の結果文字列が返されることを指定します。field= は、SpamAssassin の結果文字列のプレフィックスを指定します。この例では、プレフィックスは Sieve スクリプトで指定するため、必要ありません。debug=1 は、SpamAssassin ライブラリでデバッグをオンにします。
option.dat ファイルに、次に示す行を追加します。
!for Spamassassin spamfilte1r_config_file=/opt/SUNWmsgsr/config/spamassassin.opt spamfilter1_library=/opt/SUNWmsgsr/lib/libspamass.so spamfilter1_optional=1 spamfilter1_string_action=data:,require ["addheader"];addheader "Spam-test: $U"; |
前に示した例と同様、最初の 3 つのオプションは、SpamAssassin 設定ファイル、共有ライブラリ、および、共有ライブラリで失敗があった場合に MTA 操作を続行することを指定します。そのあとに次の行が続いています。
spamfilter1_string_action=data:,require ["addheader"];addheader "Spam-test: $U";
この行は、スパムメッセージにヘッダーを追加することを指定します。ヘッダーには、リテラルプレフィックス Spam-text: と、そのあとに SpamAssassin が返す文字列が含まれます。前の手順で mode=1 を指定したため、SpamAssassin 結果文字列が返されます。例: True; 7.3/5.0
設定をコンパイルしなおし、サーバーを再起動して、spamd デーモンを起動します。
「SpamAssassin 設定の例」を参照してください。