Sieve を使ってフィルタを記述します。
フィルタを、次のディレクトリのファイルに保存します。
../config/file.filter
ファイルはだれでも読み取り可能で、MTA の uid によって所有されていなければなりません。
次のチャネル設定を定義します。
destinationfilter file:IMTA_TABLE:file .filter
設定をコンパイルしなおし、ディスパッチャを再起動します。
注: フィルタファイルへの変更を有効にするのに、コンパイルしなおしやディスパッチャの再起動は不要です。
destinationfilter チャネルキーワードは、対象チャネルのキューに入るメッセージのフィルタリングを有効にします。sourcefilter チャネルキーワードは、対象チャネルからキューに入るメッセージのフィルタリングを有効にします。これらのキーワードには、それぞれパラメータが 1 つ必要です。このパラメータは、そのチャネルに関連付けられたチャネルフィルタファイルへのパスを指定するものです。
destinationfilter チャネルキーワードの構文は次のとおりです。
destinationfilter URL-pattern |
sourcefilter チャネルキーワードの構文は次のとおりです。
sourcefilter URL-pattern |
URL-pattern は、対象チャネルのフィルタファイルへのパスを示す URL です。次の例で、channel-name はチャネルの名前です。
destinationfilter file:///usr/tmp/filters/channel-name.filter |
filter チャネルキーワードは、対象チャネルにおけるメッセージのフィルタリングを有効にします。このキーワードには、パラメータが 1 つ必要です。このパラメータは、そのチャネルを介してメールを受信するエンベロープの各受取人に関連付けられたチャネルフィルタファイルへのパスを指定するものです。
filter チャネルキーワードの構文は次のとおりです。
filter URL-pattern |
URL-pattern は、特殊な置換シーケンスを処理したあとの URL で、指定した受取人アドレスに対するフィルタファイルへのパスを示します。URL-pattern には、特殊な置換シーケンスを含めることができます。このシーケンスは、受取人アドレス local-part@host.domain から派生する文字列に置き換えられます。表 17–4 に、これらの置換のシーケンスを示します。
fileinto キーワードは、メールボックスフィルタの fileinto 演算子が適用されたときにアドレスをどのように変更するのかを指定するものです。次の例では、フォルダ名をサブアドレスとして元のアドレスに挿入して、元のサブアドレスを置き換えるように指定しています。
fileinto $U+$S@$D |