この節では、片方向 (電子メールからモバイル) および双方向 (電子メールからモバイル、モバイルから電子メール) の両方の機能に必要な SMS チャネルの設定方法について説明します。片方向の場合も双方向の場合も SMS チャネルの設定は同じです。ただし、「双方向 SMS 用に SMS チャネルを設定する」の項目で示されている例外を除きます。
この節には、次の項目があります。
SMS チャネルを Messaging Server の設定に追加するには、次の 2 つの手順を実行する必要があります。
すべての状況で設定が必須とされるチャネルオプションはありませんが、次に示すオプションのうち、1 つまたは複数は設定する必要があります。「ESME_PASSWORD」、「ESME_SYSTEM_ID」、「MAX_PAGE_SIZE」、「DEFAULT_SOURCE_TON」、および 「DEFAULT_DESTINATION_TON」。また、説明されているように、imta.cnf ファイルまたはチャネルオプションファイルのどちらかのチャネル定義を介して、SMPP サーバーのホスト名または IP アドレスと TCP ポートを設定する必要があります。
複数の SMS チャネルを設定し、それぞれに異なる特徴を持たせることもできます。複数の SMS チャネルの使用の詳細については、「SMS チャネルをさらに追加する」を参照してください。
次のことに注意してください。imta.cnf ファイルを変更した場合はコンパイルしなおす必要があります。チャネルオプションファイルのみを変更した場合はコンパイルしなおす必要はありません。
また、チャネルの変更が反映されるまでの時間は、変更内容によって異なることがあります。チャネルオプションの変更の多くは、変更が行われてから起動したすべてのチャネルに反映されます。ジョブコントローラが頻繁に新しいチャネルを起動しているので、この場合はほとんど瞬時に反映されたように見えます。一部の変更は、コンパイルしなおし、SMTP サーバーを再起動するまで反映されません。これらのオプションは、チャネル自体が作動したときではなく、メッセージがチャネルのキューに入れられるときに処理されます。
チャネル定義と書き換えルールを追加するには、次の手順を実行します。
SMS チャネルを MTA の設定に追加する前に、そのチャネルの名前を決める必要があります。チャネルの名前は、sms または sms_x のどちらかにします。x は大文字と小文字が区別されない文字列であり、長さは 1 〜 36 バイトです (例: sms_mway)。
チャネル定義を追加するには、installation-directory/config/ ディレクトリにある imta.cnf ファイルを編集します。ファイルの最後に空白行を追加し、次の 2 行を追加します。
channel-name port p threaddepth t \ backoff pt2m pt5m pt10m pt30m notices 1 smpp-host-name
channel-name はこのチャネル用に選んだ名前、p は SMPP サーバーが待機する TCP ポート、t は 1 つの配信プロセスで SMPP サーバーに同時に接続できる最大数、および smpp-host-name は SMPP サーバーを実行しているシステムのホスト名です。
たとえば、チャネル定義は次のように指定します。
sms_mway port 55555 threaddepth 20 \ backoff pt2m pt5m pt10m pt30m notices 1 smpp.siroe.com |
threaddepth の計算方法については、「同時接続の数を制御する」を参照してください。
backoff および notices チャネルキーワードについては、「配信再試行の間隔を調整する」を参照してください。
ホスト名の代わりに IP アドレスを smpp-host-name に指定する場合は、ドメインリテラルを指定します。たとえば、IP アドレスが 127.0.0.1 である場合は、smpp-host-name に [127.0.0.1] と指定します。または、「SMPP_SERVER」チャネルオプションを使用することもできます。
Sun Java System Messaging Server 6.1 では、master チャネルキーワードの使用は推奨されていません。存在する場合は無視されます。
チャネル定義の追加が終了したら、ファイルの前半に移動し、次の形式で書き換えルールを追加します。
smpp-host-name $u@smpp-host-name
たとえば、次のように指定します。
smpp.siroe.com $u@smpp.siroe.com
imta.cnf ファイルを保存します。
imsimta cnbuild コマンドを使用して設定をコンパイルしなおします。
imsimta restart dispatcher コマンドを使用して SMTP サーバーを再起動します。
上記の設定では、電子メールメッセージは id@smpp-host-name (例: 123456@smpp.siroe.com) にアドレス指定することによってチャネルに送信されます。アドレス指定の詳細については、「電子メールから SMS への変換プロセス」を参照してください。
(任意) SMPP サーバーのホスト名をユーザーに対して非表示にする場合、またはほかのホスト名を同一のチャネルに関連付ける場合は、書き換えルールをさらに追加します。たとえば、host-name-1 と host-name-2 をチャネルに関連付けるには、次の書き換えルールを追加します。
host-name-1 $U%host-name-1@smpp-host-name host-name-2 $U%host-name-2@smpp-host-name |
たとえば、SMPP サーバーのホスト名は smpp.siroe.com だが、ユーザーには id@sms.sesta.com 宛に電子メールを送らせたい場合は、次のような書き換えルールを追加します。
sms.sesta.com $U%sms.sesta.com@smpp.siroe.com
「SMPP_SERVER」および 「SMPP_PORT」チャネルオプションは、チャネルの正式なホスト名および port チャネルキーワードの設定よりも優先されることに注意してください。SMPP_PORT オプションを使用した場合、port キーワードを併せて使用する必要はありません。これら 2 つのオプションを使用する利点は、設定をコンパイルしなおさずに実行でき、その後変更できることです。SMPP_SERVER オプションのその他の使用法については、「SMS チャネルをさらに追加する」を参照してください。
threaddepth チャネルキーワードは、1 つの配信プロセス内の各配信スレッドに割り当てられるメッセージの数を制御します。許可される同時接続の総数を計算するには、SMPP_MAX_CONNECTIONS および job_limit の 2 つのオプションの値を乗算します (SMPP_MAX_CONNECTIONS * job_limit)。「SMPP_MAX_CONNECTIONS」オプションは、1 つの配信プロセスでの配信スレッドの最大数を制御します。チャネルが実行されているジョブコントローラ処理プールの job_limit オプションは、同時に実行される配信プロセスの最大数を制御します。
同時接続の総数を制限するには、制限内容に応じてこれらのオプションのどちらかまたは両方を調節する必要があります。たとえば、リモート SMPP サーバーが 1 つの接続しか許可しない場合、SMPP_MAX_CONNECTIONS および job_limit の両方を 1 に設定する必要があります。値を調整するときは、job_limit を 1 よりも大きくすることをお勧めします。
一般的に、チャネルオプションファイルには、チャネルの動作に必要なサイト固有のパラメータが格納されます。SMS にはチャネルオプションファイルは必須ではありません。チャネルオプションファイルが自分のインストールに必要であると判断した場合は、テキストファイル形式で installation-directory/config/ ディレクトリに保存します。ほかのチャネルオプションファイルと同じように、ファイル名は次の形式をとります。
channel_name_option
たとえば、チャネルの名前が sms_mway である場合、チャネルオプションファイルは次のようになります。
installation-directory/config/sms_mway_option
各オプションは、次の形式を使用して、ファイルの各行に記述します。
option_name=option_value
たとえば、次のように指定します。
PROFILE=GSM SMSC_DEFAULT_CHARSET=iso-8859-1 USE_UCS2=1 |
使用可能な SMS チャネルオプションの一覧と各オプションの説明は、「使用可能なオプション」を参照してください。
SMS チャネルには多くのオプションが含まれており、次のように大きく 6 つのカテゴリに分類されます。
電子メールから SMS への変換: 電子メールから SMS への変換プロセスを制御するオプション。
SMS Gateway Server オプション: ゲートウェイプロファイルのオプション。
SMS フィールド: 生成された SMS メッセージの SMS 固有のフィールドを制御するオプション。
SMPP プロトコル: TCP/IP 対応の SMPP プロトコルの使用に関するオプション。
ローカライズ: SMS メッセージに挿入されたテキストフィールドのローカライズを可能にするオプション。
その他: デバッグオプション。
これらのオプションについては、次の表で要約を示し、その後に続く節で詳細を説明します。
表 D–5 SMS チャネルオプション
|
|
|
---|---|---|
電子メールから SMS への変換オプション |
||
オプション (ページ番号) |
説明 |
デフォルト |
電子メール通知メッセージを SMS メッセージに変換するかどうかを指定します。 |
0 |
|
1 つの電子メールメッセージから抽出するメッセージの最大部分数です |
2 |
|
1 つの電子メールメッセージから抽出する最大バイト数です |
960 |
|
単一の SMS メッセージに含める最大バイト数です |
160 |
|
1 つの電子メールメッセージを分割して生成される最大 SMS メッセージ数です |
6 |
|
指定した IP ホスト名に SMS メッセージをルーティングします。 | ||
SMSC が使用するデフォルトの文字セットです。 |
US-ASCII |
|
SMS ソースアドレスを設定します |
0 |
|
電子メールメッセージのヘッダーにある優先順位情報の使用を制御します |
1 |
|
SMS ソースアドレスを生成する際の Reply-to: ヘッダー行の使用を制御します |
0 |
|
差出人情報を生成する際の Resent-*: ヘッダー行の使用を制御します |
0 |
|
電子メールメッセージのヘッダーからのプライバシ情報の使用を制御します |
1 |
|
可能な場合に SMS メッセージで UCS2 文字セットを使用します |
1 |
|
SMS Gateway Server オプション |
||
SMS Gateway Server の設定ファイル (sms_gateway.cnf) で設定されたゲートウェイプロファイル名と照合します |
なし |
|
SMS フィールドオプション |
||
SMS 宛先アドレスのデフォルトの NPI です |
0x00 |
|
SMS 宛先アドレスのデフォルトの TON です |
0x01 |
|
SMS メッセージのデフォルトの優先順位設定です |
0=GSM、CDMA 1=TDMA |
|
SMS メッセージのデフォルトのプライバシ値フラグです |
-1 |
|
送信された SMS メッセージに関連付けられた SMS アプリケーションサービスです |
なし |
|
デフォルトの SMS ソースアドレスです |
0 |
|
SMS ソースアドレスのデフォルトの NPI です |
0x00 |
|
SMS ソースアドレスのデフォルトの TON です |
0x01 |
|
SMS メッセージのデフォルトの有効期間です |
なし |
|
宛先 SMS アドレスを 0 〜 9 文字に減らします |
0 |
|
宛先 SMS アドレスの先頭に付けるテキスト文字列です |
なし |
|
使用する SMS プロファイルです |
GSM |
|
sar_ フィールドを使用して、複数の SMS メッセージを配列します |
0 |
|
SMPP プロトコルオプション |
||
SMPP サーバーにバインドする際に指定する ESME NPI です |
0x00 |
|
SMPP サーバーにバインドする際に指定する ESME TON です |
0x00 |
|
Sun Java System Messaging Server を実行しているホストの IP アドレスです |
なし |
|
SMPP サーバーにバインドする際に提示するパスワードです |
なし |
|
バインドする際に SMSC に提示するシステム ID です |
なし |
|
バインドする際に SMSC に提示するシステムタイプです |
なし |
|
SMPP サーバーとの 1 回のセッションで送信する最大 SMS メッセージ数です |
1024 |
|
マルチパート SMS メッセージの送信シーケンスです |
0 |
|
SMPP サーバーとの最大同時接続数です |
20 |
|
片方向 SMS の場合、SMPP サーバーの待機先 TCP ポートです。双方向 SMS の場合、SMPP リレーの LISTEN_PORT に使用されるものと同じ TCP ポートです。 |
なし |
|
片方向 SMS の場合、接続先の SMPP サーバーのホスト名です。 双方向 SMS の場合、SMS Gateway Server のホスト名または IP アドレスをポイントするように設定します。SMPP リレーの LISTEN_INTERFACE_ADDRESS オプションを使用している場合は、指定したネットワークインタフェースアドレスに関連付けられているホスト名または IP アドレスを必ず使用してください。 |
なし |
|
SMPP サーバーでの読み取りおよび書き込み完了までのタイムアウトです |
30 |
|
ローカライズオプション |
||
電子メールメッセージの内容を導入するためのテキストです |
Msg: |
|
配信遅延通知用の書式設定文字列です |
空の文字列 |
|
配信失敗通知用の書式設定文字列です |
説明を参照 |
|
リレー通知用の書式設定文字列です。 |
説明を参照 |
|
配信成功通知用の書式設定文字列です。 |
説明を参照 |
|
電子メールメッセージの差出人を示す場合に表示されるテキストです |
$a |
|
差出人が存在しない場合に表示されるテキストです |
なし |
|
(i-default) 言語グループです。この中からテキストフィールドを選択します |
i-default |
|
電子メールメッセージから抽出された各行の終わりに置くテキストです |
スペース文字 |
|
メッセージに内容がないことを示すテキストです |
]no message] |
|
電子メールメッセージの件名を示す場合に表示されるテキストです |
$s |
|
電子メールメッセージに件名がない場合に表示されるテキストです |
なし |
|
その他のオプション |
||
詳細なデバッグ出力を有効にします |
-1 |
次のオプションは、電子メールメッセージから SMS メッセージへの変換を制御します。オプションの値の範囲は括弧内に示されています。一般に、1 通の電子メールメッセージは、1 つ以上の SMS メッセージに変換されます。詳細については、「電子メールから SMS への変換プロセス」を参照してください。
(0 または 1) 電子メール通知を SMS 通知に変換するかどうかを指定します。電子メール通知メッセージは、RFC 1892、1893、1894 に準拠している必要があります。デフォルト値は 0 です。
GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このような通知は破棄され、SMS 通知に変換されません。
通知の SMS 通知への変換を有効にするには、GATEWAY_NOTIFICATIONS=1 に設定します。このオプションが 1 に設定されている場合、ローカライズオプション (DSN_*_FORMAT) によって、SMS メッセージに変換されてゲートウェイから送信される通知のタイプ (成功、失敗、遅延、リレー) が制御されます。通知タイプの値が空の文字列である場合、そのタイプの通知は SMS メッセージに変換されません。
(整数) マルチパート電子メールメッセージを SMS メッセージに変換する場合、テキスト部分のうち最初の MAX_MESSAGE_PARTS 数のみが変換されます。残りの部分は消去されます。デフォルトでは、MAX_MESSAGE_PARTS は 2 です。メッセージ部分を無制限に許可するには、値に -1 を指定します。値を 0 にすると、SMS メッセージに変換されるメッセージコンテンツはありません。これには、SMS メッセージを生成するために電子メールメッセージのヘッダー行 (たとえば、Subject:) のみを使用した効果があります。
テキストと添付ファイルの両方を含む電子メールメッセージは、通常、2 つの部分で構成されています。プレーンテキストのメッセージ部分のみが変換されることに注意してください。その他の MIME コンテンツタイプはすべて消去されます。
(整数、>= 10) このオプションを使用して、1 つの電子メールメッセージから生成された SMS メッセージに含める合計バイト数の上限を設定できます。特に、MAX_MESSAGE_SIZE バイトの最大値は、1 つ以上の生成された SMS メッセージに使用されます。それ以上のバイトは消去されます。
デフォルトでは、960 バイトが上限となります。これは MAX_MESSAGE_SIZE=960 に相当します。任意のバイト数を使用するには、値に 0 を指定します。
使用されるバイト数の計算は、電子メールメッセージを Unicode から SMSC のデフォルト文字セットまたは UCS2 に変換してから行います。つまり、UCS2 を例にすると、UCS2 の各文字は、最低でも 2 バイト長であるため、MAX_MESSAGE_SIZE が 960 バイトだと、最高でも 480 文字しか確保できません。
MAX_MESSAGE_SIZE および 「MAX_PAGES_PER_MESSAGE」の各オプションは、どちらも結果の SMS メッセージの全体サイズを制限するという同じ目的で機能します。実際、「MAX_PAGE_SIZE」=960 と 「MAX_PAGE_SIZE」=160 は、MAX_PAGES_PER_MESSAGE=6 を意味します。2 つの異なるオプションが存在する理由は、単一の SMS メッセージの最大サイズ MAX_PAGE_SIZE を考慮せずに全体のサイズまたはページ数を制御するのに役立つからです。このことはチャネルオプションファイルでは重要ではないかもしれませんが、「電子メールをチャネルに送信する」で説明されている 「電子メールをチャネルに送信する」または 「電子メールをチャネルに送信する」アドレス指定属性を使用する際には重要です。
さらに、MAX_MESSAGE_SIZE と MAX_PAGE_SIZE * MAX_PAGES_PER_MESSAGE のどちらか小さい制限が使用されることに注意してください。
(整数、>= 10) 単一の SMS メッセージで許可される最大バイト数は、MAX_PAGE_SIZE オプションで制御します。デフォルトでは、160 バイトが値として用いられます。これは、MAX_PAGE_SIZE=160 に相当します。
(整数、1 〜 255) 1 つの電子メールメッセージに生成される最大 SMS メッセージ数は、このオプションで制御します。事実上、このオプションによって電子メールメッセージには切り捨てが実行されます。MAX_PAGES_PER_MESSAGE の SMS メッセージ数に収まる電子メールメッセージの部分のみが SMS メッセージに変換されます。詳細は、「MAX_PAGE_SIZE」オプションの説明を参照してください。
デフォルトでは、MAX_PAGES_PER_MESSAGE は 1、または 「MAX_MESSAGE_SIZE」を 「MAX_PAGE_SIZE」で割った数のうちの大きいほうに設定されています。
(文字列、IP ホスト名、1 〜 64 バイト) プロファイルにターゲットされたすべての SMS メッセージは、指定されている IP ホスト名に再ルートされます。このとき、次の形式の電子メールアドレスが使用されます。
SMS-destination-address@route-to
SMS-destination-address は SMS メッセージの宛先アドレスで、route-to はこのオプションで指定されている IP ホスト名です。SMS メッセージの内容全体は、結果の電子メールメッセージの内容として送信されます。PARSE_RE_* オプションは無視されます。
PARSE_RE_* と ROUTE_TO の各オプションの使用は、互いに排他的です。これらの両方を同一のゲートウェイプロファイルで使用すると、設定エラーになります。
(文字列) このオプションを使用して、SMSC のデフォルトの文字セットを指定します。次のファイルに示されている文字セット名を使用してください。
installation-directory/config/charsets.txt
このオプションが指定されていない場合は、US-ASCII であると仮定されます。なお、charsets.txt で使用されるニーモニック名は、同じディレクトリの charnames.txt で定義されています。
電子メールの処理では、まずヘッダー行とテキストメッセージ部分がデコードされてから Unicode に変換されます。次に、データは SMSC のデフォルトの文字セットまたは UCS2 に変換されます。どちらに変換されるかは、「USE_UCS2」オプションの値および SMS メッセージにデフォルトの文字セットにないグリフが 1 つでも含まれているかどうかによって異なります。UCS2 文字セットは、Unicode の 16 ビットのエンコード方式であり、UTF-16 と呼ばれることもあります。
(整数、0 〜 2) このオプションは、From: アドレスを SMSC に渡すことを許可する場合に設定します。値は、From: アドレスを取り出す場所とアドレスの形式を示します。表 D–6 に、許容可能な値とその意味を示します。
表 D–6 USE_HEADER_FROM の値
値 |
説明 |
---|---|
0 |
SMS ソースアドレスは From: アドレスから設定されません。見つかった属性と値のペアを使用してください |
1 |
SMS ソースアドレスを from-local@from-domain に設定します。この場合、From: アドレスは @from-route:from-local@from-domain です |
2 |
SMS ソースアドレスを from-local に設定します。この場合、From: アドレスは @from-route:from-local@from-domain です |
(0 または 1) このオプションで RFC 822 Priority: ヘッダー行の処理を制御します。デフォルトでは、Priority: ヘッダー行の情報は結果の SMS メッセージの優先順位フラグを設定するために使用され、「DEFAULT_PRIORITY」オプションで指定されているデフォルトの SMS 優先順位よりも優先されます。これは、USE_HEADER_PRIORITY=1 に相当します。RFC 822 Priority: ヘッダー行の使用を無効にするには、USE_HEADER_PRIORITY=0 を指定します。
SMS 優先順位フラグの処理の詳細については、DEFAULT_PRIORITY オプションの説明を参照してください。
(0 または 1) USE_HEADER_FROM =1 の場合、このオプションは Reply-to: または Resent-reply-to: ヘッダー行が SMS ソースアドレスとして使用されることを考慮するかどうかを制御します。デフォルトでは、Reply-to: および Resent-reply-to: ヘッダー行は無視されます。これはオプションの値 0 に相当します。これらのヘッダー行を考慮するようにするには、オプションの値として 1 を使います。
RFC 2822 では、Reply-to: および Resent-reply-to: ヘッダー行の使用は推奨されていないことに注意してください。
(0 または 1) USE_HEADER_FROM =1 の場合、このオプションは Resent- ヘッダー行が SMS ソースアドレスとして使用されることを考慮するかどうかを制御します。デフォルトでは、Resent- ヘッダー行は無視されます。これはオプションの値 0 に相当します。これらのヘッダー行を考慮するようにするには、オプションの値として 1 を使います。
RFC 2822 では、Resent- ヘッダー行の使用は推奨されていないことに注意してください。
(0 または 1) USE_HEADER_SENSITIVITY オプションは、RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行の処理を制御します。デフォルトでは、Sensitivity: ヘッダー行の情報は結果の SMS メッセージのプライバシフラグを設定するために使用され、「DEFAULT_PRIVACY」オプションで指定されているデフォルトの SMS プライバシよりも優先されます。これがデフォルトで、USE_HEADER_SENSITIVITY=1 に相当します。RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行の使用を無効にするには、USE_HEADER_SENSITIVITY=0 と指定します。
SMS プライバシフラグの処理の詳細については、「DEFAULT_PRIVACY」オプションの説明を参照してください。
(0 または 1) 適切な場合に、チャネルは生成する SMS メッセージで UCS2 文字セットを使用します。これはデフォルトの動作であり、USE_UCS2=1 に相当します。UCS2 文字セットの使用を無効にするには、USE_UCS2=0 を指定します。文字セットの詳細については、「SMSC_DEFAULT_CHARSET」オプションの説明を参照してください。
表 D–7 USE_UCS2 で有効な値
USE_UCS2 の値 |
結果 |
---|---|
1 (デフォルト) |
可能な場合は常に SMSC のデフォルトの文字セットが使用されます。元の電子メールメッセージに SMSC のデフォルトの文字セットにないグリフが含まれている場合は、UCS2 文字セットが使用されます。 |
0 |
常に SMSC のデフォルトの文字セットが使用されます。その文字セットで使用不可なグリフはニーモニックで表現されます (例: AE の合字を「AE」で表現)。 |
SMS Gateway Server の設定ファイル sms_gateway.cnf のゲートウェイプロファイルの名前です。
次のオプションを使用して、生成された SMS メッセージの SMS フィールドに関する指定が行えます。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、宛先アドレスには 0 の NPI (番号計画識別子) 値が割り当てられます。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。表 D–8 に、これらを含む一般的な NPI 値を示します。
表 D–8 番号計画識別子の値
値 |
説明 |
---|---|
0 |
不明 |
1 |
ISDN (E.163、E.164) |
3 |
データ (X.121) |
4 |
テレックス (F.69) |
6 |
地上モバイル (E.212) |
8 |
国内 |
9 |
プライベート |
10 |
ERMES |
14 |
IP アドレス (インターネット) |
18 |
WAP クライアント ID |
>= 19 |
未定義 |
このオプションの値は、次の 3 つのいずれかの方法で指定します。
10 進数値 (例: 10)
「0x」のプレフィックスが付いた 16 進値 (例: 0x0a)
次に示す、大文字と小文字が区別されないテキスト文字列 (括弧内は関連付けられている 10 進値)。data (3)、default (0)、e.163 (1)、e.164 (1)、e.212 (6)、ermes (10)、f.69 (4)、Internet (14)、ip (14)、isdn (1)、land-mobile (6)、national (8)、private (9)、telex (4)、unknown (0)、wap (18)、x.121 (3)。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、宛先アドレスには 0 の TON (番号種別) 値が割り当てられています。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。表 D–9 に、これらを含む一般的な TON 値を示します。
表 D–9 一般的な TON 値
値 |
説明 |
---|---|
0 |
不明 |
1 |
国際 |
2 |
国内 |
3 |
ネットワーク固有 |
4 |
加入者番号 |
5 |
英数字 |
6 |
略記 |
>=7 |
未定義 |
このオプションの値は、次の 3 つのいずれかの方法で指定します。
10 進値 (例: 10)
「0x」のプレフィックスが付いた 16 進値 (例: 0x0a)
次に示す、大文字と小文字が区別されないテキスト文字列 (括弧内は関連付けられている 10 進値)。abbreviated (6)、alphanumeric (5)、default (0)、international (1)、national (2)、network-specific (3)、subscriber (4)、unknown (0)。
(整数、0 〜 255) SMS メッセージには必須の優先順位フィールドがあります。表 D–10 に、SMS 優先順位値の解釈を示します。
表 D–10 各 SMS プロファイルタイプごとに解釈される SMS 優先順位値
値 |
GSM |
TDMA |
CDMA |
---|---|---|---|
0 |
優先でない |
バルク |
標準 |
1 |
優先 |
標準 |
インタラクティブ |
2 |
優先 |
至急 |
至急 |
3 |
優先 |
大至急 |
緊急 |
このオプションを使用すると、SMS メッセージに割り当てるデフォルトの優先度を指定できます。指定しない場合は、デフォルトの優先度 0 が PROFILE=GSM および CDMA に使用され、優先度 1 が 「PROFILE」=TDMA に使用されます。
「USE_HEADER_PRIORITY」=1 であり、電子メールメッセージに RFC 822 Priority: ヘッダー行がある場合は、このヘッダー行に指定された優先順位が結果の SMS メッセージの優先順位の設定に使用されます。USE_HEADER_PRIORITY=0 の場合、SMS 優先順位フラグは常に DEFAULT_PRIORITY オプションに合わせて設定され、RFC 822 Priority: ヘッダー行は常に無視されます。USE_HEADER_PRIORITY=1 の場合、元の電子メールメッセージの RFC 822 Priority: ヘッダー行が SMS メッセージの優先順位フラグの設定に使用されます。このヘッダー行が存在しない場合、SMS 優先順位フラグは DEFAULT_PRIORITY オプションを使用して設定されます。
RFC 822 Priority: ヘッダー行の値を SMS 優先順位フラグに変換するために使用されるマッピングを次の表に示します。
表 D–11 Priority: ヘッダーから SMS 優先順位フラグに変換するためのマッピング
RFC 822 |
SMS 優先順位フラグ | ||
---|---|---|---|
Priority: の値 |
GSM |
TDMA |
CDMA |
Third |
優先でない (0) |
バルク (0) |
標準 (0) |
Second |
優先でない (0) |
バルク (0) |
標準 (0) |
Non-urgent |
優先でない (0) |
バルク (0) |
標準 (0) |
Normal |
優先でない (0) |
標準 (1) |
標準 (0) |
Urgent |
優先 (1) |
至急 (2) |
至急 (2) |
(整数、-1、0 〜 255) DEFAULT_PRIVACY オプションと 「USE_HEADER_SENSITIVITY」オプションでは、SMS メッセージにプライバシフラグを設定するかどうか、またどの値を使用するかを制御します。デフォルトでは、値 -1 が DEFAULT_PRIVACY に使用されます。表 D–12 に、DEFAULT_PRIVACY および 「USE_HEADER_SENSITIVITY」の各オプションにさまざまな値を設定した結果を示します。
表 D–12 DEFAULT_PRIVACY と USE_HEADER_SENSITIVITY の値の結果
DEFAULT_PRIVACY |
USE_HEADER_SENSITIVITY |
結果 |
---|---|---|
-1 |
0 |
SMS プライバシフラグは SMS メッセージに設定されません。 |
n >= 0 |
0 |
SMS プライバシフラグは常に値 n に設定されます。RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行は常に無視されます。 |
-1 (デフォルト) |
1 (デフォルト) |
SMS メッセージのプライバシフラグは、元の電子メールメッセージに RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行があるときのみ設定されます。その場合、SMS プライバシフラグは Sensitivity: ヘッダー行の値と対応するように設定されます。これがデフォルトです。 |
n >= 0 |
1 |
SMS メッセージのプライバシフラグは、元の電子メールメッセージの RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行と対応するように設定されます。電子メールメッセージに Sensitivity: ヘッダー行がない場合は、SMS プライバシフラグの値は n に設定されます。 |
表 D–13 に、SMS プライバシ値の解釈を示します。
表 D–13 SMS プライバシ値の解釈
値 |
説明 |
---|---|
0 |
制限なし |
1 |
制限あり |
2 |
親展 |
3 |
秘密 |
>= 4 |
未定義 |
表 D–14 に、RFC 822 Sensitivity: ヘッダー行の値を SMS プライバシ値に変換するために使用されるマッピングを示します。
表 D–14 Sensitivity: ヘッダーから SMS プライバシ値へのマッピング変換
RFC 822 Sensitivity: の値 |
SMS プライバシ値 |
---|---|
Personal |
1 (制限あり) |
Private |
2 (親展) |
Company confidential |
3 (秘密) |
(文字列、0 〜 5 バイト) チャネルによって生成された SMS メッセージに関連付けるサービスタイプ。デフォルトでは、指定されているサービスタイプはありません (つまり、長さ 0 の文字列)。一般的なサービスタイプには次のものがあります。CMT (携帯電話メッセージング)、CPT (携帯電話ページング)、VMN (ボイスメール通知)、VMA (ボイスメール呼び出し)、WAP (無線アプリケーションプロトコル)、および USSD (非構造化補足データサービス)。
(文字列、0 〜 20 バイト) 電子メールメッセージから生成された SMS メッセージに使用されるソースアドレス。USE_HEADER_FROM=1 の場合、このオプションで指定した値よりも電子メールメッセージの差出人のアドレスが優先されることに注意してください。デフォルトでは、値は無効になっています。つまり、値として 0 が設定されています。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、ソースアドレスには 0 の NPI 値が割り当てられています。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。一般的な NPI 値の表については、「DEFAULT_DESTINATION_NPI」オプションの説明を参照してください。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、ソースアドレスには 0 の TON 指定子値が割り当てられています。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。一般的な TON 値の表については、「DEFAULT_DESTINATION_TON」オプションの説明を参照してください。
(文字列、0 〜 252 バイト) デフォルトでは、SMS メッセージには相対有効期間は指定されていません。代わりに、SMSC のデフォルト値が使用されます。このオプションは別の相対有効期間を指定するために使用します。値は、秒、分、時、または日の各単位で指定できます。表 D–15 に、このオプションに使用するさまざまな値の形式と説明を示します。
表 D–15 DEFAULT_VALIDITY_PERIOD の形式と値
形式 |
説明 |
---|---|
nnn |
黙示的な秒単位。例: 604800 |
nnns |
秒単位。例: 604800s |
nnnm |
分単位。例: 10080m |
nnnh |
時単位。例: 168h |
nnnd |
日単位。例: 7d |
0、0s、0m、0h、または 0d という指定が SMSC のデフォルトの有効期間を選択するために使用されることがあります。0、0s、0m、0h、または 0d という指定が使用された場合は、生成された SMS メッセージの有効期間に空の文字列が指定されます。
このオプションには UTC 形式の値を使用できないので注意してください。
(0 または 1) 電子メールエンベロープ To: アドレスから抽出された SMS 宛先アドレスからすべての非数値文字を削除するには、このオプションを使用します。たとえば、次のエンベロープ To: アドレスがあるとします。
"(800) 555-1212"@sms.siroe.com
このアドレスは次のように短くなります。
8005551212@sms.siroe.com
このような削除を有効にするには、このオプションの値に 1 を指定します。デフォルトでは、この削除処理は無効になっています。これはオプションの値が 0 である場合に相当します。有効になっている場合は、「DESTINATION_ADDRESS_PREFIX」オプションによって宛先アドレスのプレフィックスが追加される前に削除が実行されることに注意してください。
(文字列) すべての SMS 宛先アドレスの先頭に固定テキスト文字列 (たとえば「+」) が必ず付いていることが必要な場合があります。このオプションはこのようなプレフィックスを指定するために使用します。プレフィックスは、指定したプレフィックスが付いていないすべての SMS 宛先アドレスに追加されます。「DESTINATION_ADDRESS_NUMERIC」オプションによって削除されないようにするため、このオプションは DESTINATION_ADDRESS_NUMERIC オプションのあとに適用されます。
(文字列) SMSC で使用される SMS プロファイルを指定します。指定できる値は、GSM、TDMA、および CDMA です。指定されていない場合は、GSM と仮定されます。このオプションは、「DEFAULT_PRIORITY」や 「DEFAULT_PRIVACY」などのほかのチャネルオプション用のデフォルトを選択するためにのみ使用されます。
(0 または 1) サイズの大きい電子メールメッセージは、複数の SMS メッセージに分割される場合があります。このとき、SMS sar_ フィールドを使用すると、個別の SMS メッセージに順番情報を付加することができます。これにより、「セグメント化された」SMS メッセージが生成され、受信端末で 1 つの SMS メッセージに再構成できます。USE_SAR=1 を指定すると、可能な場合にこの順番情報が付加されます。デフォルトでは順番情報を付加しません。これは USE_SAR=0 に相当します。
USE_SAR=1 が設定されている場合、「REVERSE_ORDER」オプションは無視されます。
以下のオプションを使用して、SMPP プロトコルパラメータに関する指定が行えます。文字列 ESME_ で始まる名前のオプションは、MTA が External Short Message Entity (ESME) として動作するときに MTA を特定するために使用します。つまりそれは、SMS メッセージをサーバーに関連付けされた SMSC に送信するために、MTA が SMPP サーバーにバインドされているときです。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、不明な NPI を示す 0 の ESME NPI 値がバインド動作によって指定されます。このオプションを使用すると、0 から 255 までの範囲の代替整数値を割り当てることができます。一般的な NPI 値の表については、「DEFAULT_DESTINATION_NPI」オプションの説明を参照してください。
(整数、0 〜 255) デフォルトでは、バインド動作によって 0 の ESME TON 値が指定されます。このオプションを使用すると、0 〜 255 の範囲で別の整数値を割り当てることができます。一般的な TON 値の表については、「DEFAULT_DESTINATION_TON」オプションの説明を参照してください。
(文字列、0 〜 15 バイト) SMPP サーバーにバインドするとき、BIND PDU は、クライアントの (つまり、ESME の) アドレス範囲が IP アドレスであることを示します。これは、TON に 0x00、NPI に 0x0d を指定して行います。アドレス範囲フィールドの値は、SMS チャネルを実行するホストの IP アドレスに設定されます。IP アドレスは「127.0.0.1」のように、ドット付きの 10 進形式で指定します。
(文字列、0 〜 8 バイト) SMPP サーバーにバインドするとき、パスワードを要求される場合があります。その場合は、このオプションでそのパスワードを指定します。デフォルトでは、長さ 0 のパスワード文字列が指定されています。
(文字列、0 〜 15 バイト) SMPP サーバーにバインドするとき、MTA のシステム ID を提示する場合があります。デフォルトでは、システム ID は指定されていません。つまり、長さ 0 の文字列が使用されています。システム ID を指定するには、このオプションを使用します。
(文字列、0 〜 12 バイト) SMPP サーバーにバインドするとき、MTA のシステムタイプを提示する場合があります。デフォルトでは、指定されているシステムタイプはありません。つまり、長さ 0 の文字列が使用されます。
(整数 >= 0) SMPP サーバーのなかには、1 回のバインドセッション中に送信される最大 SMS メッセージ数を制限するものもあります。このため、このオプションではシングルセッション中に送信される SMS メッセージの最大数について、規定することができます。この制限に達すると、チャネルはアンバインドして TCP/IP 接続を終了してから、再接続し、再バインドします。
MAX_PAGES_PER_BIND のデフォルトは 1024 です。チャネルでは、ESME_RTHROTTLED エラーも検出され、1 回のチャネルの実行中に必要に応じて MAX_PAGES_PER_BIND が調整されます。
(0 または 1) 電子メールメッセージから複数の SMS メッセージが生成された場合、それらの SMS メッセージは順次 (REVERSE_ORDER=0) または逆順 (REVERSE_ORDER=1) で SMSC に送信できます。受信端末が最後に受信したメッセージから先に表示するような場合は、逆順が便利です。そのような場合、最後に受信したメッセージは、電子メールの末尾部分ではなく、先頭部分になります。デフォルトでは REVERSE_ORDER=1 が使用されます。
このオプションは、「USE_SAR」=1 が指定されている場合は無視されることに注意してください。
(整数、1 〜 50) このオプションは、処理ごとの最大同時 SMPP 接続数を制御します。それぞれの接続には関連付けされたスレッドがありますが、このオプションでは、プロセスごとの「ワーカー」スレッドの最大数も制限します。デフォルトは SMPP_MAX_CONNECTIONS=20 です。
(整数、1 〜 65535) SMPP サーバーが待機する TCP ポートは、このオプションまたは port チャネルキーワードのどちらかで指定します。このポート番号は、それら 2 つのメカニズムのどちらかで指定する必要があります。両方のメカニズムで指定した場合は、SMPP_PORT オプションによる設定が優先されます。このオプションのデフォルト値はありません。
双方向 SMS の場合は、このポートが SMPP リレーの LISTEN_PORT と同じポートであることを確認してください。
(文字列、1 〜 252 バイト) 片方向 SMS の場合、デフォルトの接続先 SMPP サーバーの IP ホスト名は、チャネルに関連付けられた正式なホスト名 (MTA 設定のチャネル定義の 2 行目に示されているホスト名) です。このオプションは、別のホスト名または IP アドレスを指定するために使用します。このオプションでの指定はチャネル定義での指定より優先されます。IP アドレスを指定する際は、ドット付きの 10 進表記で指定します (例: 127.0.0.1)。
双方向 SMS の場合は、SMS Gateway Server のホスト名または IP アドレスをポイントするように設定します。SMPP リレーの LISTEN_INTERFACE_ADDRESS オプションを使用している場合は、指定したネットワークインタフェースアドレスに関連付けられているホスト名または IP アドレスを必ず使用してください。
(整数、>= 2) デフォルトでは、SMPP サーバーへのデータ書き込みが完了するまで、またはデータが SMPP サーバーから受信されるまでに 30 秒のタイムアウトが使用されます。別のタイムアウト値 (秒) を指定するには、TIMEOUT オプションを使用します。指定する値は 1 秒以上にしてください。
SMS チャネルには、SMS メッセージの作成時に SMS メッセージに付加するいくつかの固定テキスト文字列があります。これらの文字列は、たとえば電子メールの From: アドレスや Subject: ヘッダー行に使用されます。この節で説明されているチャネルオプションを使用して、さまざまな言語用にこれらの文字列のバージョンを指定し、その後チャネルのデフォルト言語を指定できます。例 D–2 に、オプションファイルの言語部分を示します。
LANGUAGE=default-language [language=i-default] FROM_PREFIX=From: SUBJECT_PREFIX=Subj: CONTENT_PREFIX=Msg: LINE_STOP= NO_MESSAGE=[no message] REPLY_PREFIX=Re: [language=en] FROM_PREFIX=From: SUBJECT_PREFIX=Subj: CONTENT_PREFIX=Msg: LINE_STOP= NO_MESSAGE=[no message] REPLY_PREFIX=Re: ... |
それぞれの [language=x] ブロックでは、その言語に関するローカライズオプションを指定します。ブロック内の特定のオプションが指定されていない場合は、そのオプションのグローバル値が使用されます。[language=x] ブロックの外で指定されたローカライズオプションが、そのオプションのグローバル値になります。
これから示すオプションでは、文字列値を US-ASCII または UTF-8 文字セットで指定する必要があります。US-ASCII 文字セットは、UTF-8 文字セットの特殊な場合です。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージで電子メールメッセージの内容自体の前に置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「Msg:」です。
(文字列、0 〜 256 文字) 配信遅延通知用の書式設定文字列。デフォルトでは、このオプションには空の文字列が使用されています。この場合、遅延通知の SMS への変換は行われません。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 256 文字) 永久的な配信失敗通知用の書式設定文字列。このオプションのデフォルト値は次の文字列です。
Unable to deliver your message to $a; no further delivery attempts will be made.
失敗通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 256 文字) リレー通知用の書式設定文字列。デフォルト値は次の文字列です。
Your message to $a has been relayed to a messaging system which may not provide a final delivery confirmation
リレー通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 256 文字) 配信成功通知用の書式設定文字列。デフォルト値は次の文字列です。
Your message to $a has been delivered
配信成功通知の変換が行われないようにするには、このオプションに空の文字列を指定します。このオプションを有効にするには、「GATEWAY_NOTIFICATIONS」を 1 に設定する必要があります。GATEWAY_NOTIFICATIONS=0 の場合、このオプションは無視されます。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージに挿入する差出人情報を書式設定するテンプレート。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「$a」で、差出人の電子メールアドレスに置換されます。詳細については、「書式設定テンプレート」を参照してください。
(文字列、0 〜 252 バイト) 表示する差出人のアドレスがない場合に SMS メッセージに置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は空の文字列です。
通常、このオプションは使用されません。一般的に、差出人のアドレスがない電子メールメッセージはサイトで拒否されるからです。
(文字列、0 〜 40 バイト) テキスト文字列の選択源になるデフォルトの言語グループ。指定されていない場合、言語はホストのデフォルトのロケール指定から生成されます。ホストのロケール設定が利用できない場合や、「C」に対応する場合は、i-default が使用されます。i-default は、「国際的な対象者を意図した英文テキスト」に相当します。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージで電子メールメッセージから抽出された行間に置くテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は、US-ASCII スペース文字の「 」です。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージに置く、電子メールメッセージに内容がないことを示すテキスト文字列。デフォルトのグローバル値は US-ASCII 文字列「[no message]」です。
(文字列、0 〜 252 バイト) SMS メッセージでの表示用に、Subject: ヘッダー行の内容を書式設定するテンプレート。このオプションのデフォルトのグローバル値は、US-ASCII 文字列の「($s)」です。詳細については、「書式設定テンプレート」を参照してください。
Subject: ヘッダー行がない場合や、空の文字列である場合の処理については、SUBJECT_NONE オプションを参照してください。
(文字列、0 〜 252 バイト) 元の電子メールメッセージに Subject: ヘッダー行がないか、Subject: ヘッダー行の値が空の文字列の場合に表示するテキスト文字列。このオプションのデフォルトのグローバル値は空の文字列です。
(整数、ビットマスク) デバッグ出力を有効にします。デフォルト値は 6 であり、警告およびエラーメッセージが選択されます。0 以外の値を指定すると、チャネル定義で master_debug を指定した場合と同じく、チャネル自体のデバッグ出力が有効になります。表 D–16 に、DEBUG ビットマスクのビット値を示します。
表 D–16 DEBUG ビットマスク
ビット |
値 |
説明 |
---|---|---|
0-31 |
-1 |
きわめて詳細な出力 |
0 |
1 |
情報メッセージ |
1 |
2 |
警告メッセージ |
3 |
4 |
エラーメッセージ |
3 |
8 |
サブルーチン呼び出しのトレース |
4 |
16 |
ハッシュテーブル診断 |
5 |
32 |
I/O 診断、受信 |
6 |
64 |
I/O 診断、送信 |
7 |
128 |
SMS から電子メールへの変換診断 (モバイルからの発信および SMS 通知) |
8 |
256 |
PDU 診断、ヘッダーデータ |
9 |
512 |
PDU 診断、本文データ |
10 |
1024 |
PDU 診断、タイプの長さ値のデータ |
11 |
2048 |
オプション処理です。すべてのオプション設定をログファイルに送ります。 |
「FROM_FORMAT」、「SUBJECT_FORMAT」、およびすべての DSN_* チャネルオプションで指定される書式設定テンプレートは、UTF-8 文字列です。これには、リテラルテキストと置換シーケンスの組み合わせが含まれている場合があります。例として次の電子メールアドレスを使用します。
Jane Doe <user@siroe>
表 D–17 に、認識される置換シーケンスを示します。
表 D–17 置換シーケンス
シーケンス |
説明 |
---|---|
$a |
差出人の電子メールアドレスのローカル部分とドメイン部分で置き換えます (例: 「user@siroe」) |
$d |
差出人の電子メールアドレスのドメイン部分で置き換えます (例: 「domain」) |
$p |
差出人の電子メールアドレスのフレーズ部分 (ある場合) で置き換えます (例: 「Jane Doe」) |
$s |
Subject: ヘッダー行の内容で置き換えます |
$u |
差出人の電子メールアドレスのローカル部分で置き換えます (例: 「user」) |
\x |
リテラル文字「x」で置き換えます |
たとえば、次の書式設定テンプレートがあるとします。
From: $a
このテンプレートは、次のテキスト文字列を生成します。
From: user@siroe
コンストラクタ
${xy:alternate text}
がシーケンス x に関連付けられたテキストで置き換えるために使用される場合があります。このテキストが空の文字列である場合は、シーケンス y に関連付けられたテキストが代わりに使用されます。さらにこのテキストが空の文字列である場合は、代替テキストで置き換えられます。たとえば、次の書式設定テンプレートがあるとします。
From: ${pa:unknown sender}
これを次の差出人の電子メールアドレスに適用します。
John Doe <jdoe@siroe.com>
このアドレスにはフレーズ部分があるので、テンプレートによって次の結果が生成されます。
From: John Doe
今度は、次のアドレスに適用します。
jdoe@siroe.com
このアドレスにはフレーズがないので、次の結果になります。
From: jdoe@siroe.com
さらに、空の差出人アドレスに適用すると、次の結果になります。
From: unknown sender
MTA が複数の SMS チャネルを持つように設定することができます。一般的に、これを行う理由は 2 つあります。
異なる SMPP サーバーと通信するため
この理由はきわめてわかりやすいものです。設定に SMS チャネルを増やすだけで、(a) 別のチャネル名を付与できる (b) 別のホスト名を関連付けできるからです。たとえば、次のように指定します。
sms_mway port 55555 threaddepth 20 smpp.siroe.com sms_ace port 777 threaddepth 20 sms.ace.net |
新しい書き換えルールは不要です。直接一致する書き換えルールがない場合は、Messaging Sever が関連ホスト名を使用してチャネルを検索します。たとえば、user@host.domain とともにサーバーが提示されている場合、「host.domain」という名前のチャネルを検索します。このチャネルを見つけた場合は、そのチャネルにメッセージをルーティングします。これ以外の場合は、「.domain」の書き換えルールを検索し、該当するものがない場合は、ドット (「.」) ルールを検索します。書き換えルールの詳細については、第 11 章「書き換えルールの設定」を参照してください。
別のチャネルオプションを使用して同一の SMPP サーバーと通信するため
別のチャネルオプションを使用して同一の SMPP サーバーと通信するには、各チャネル定義の 「SMPP_SERVER」チャネルオプションでその SMPP サーバーを指定します。
2 つの異なるチャネルは同一の正式ホスト名称 (チャネル定義の 2 行目に示されるホスト名) を持つことができないため、上記のメカニズムを使用する必要があります。異なるチャネルで同一の SMPP サーバーと通信できるようにするには、それぞれのチャネルオプションファイルの SMPP_SERVER でその SMPP サーバーを指定して、2 つの別個のチャネルを定義します。
たとえば、次のようなチャネル定義をすることができます。
sms_mway_1 port 55555 threaddepth 20 SMS-DAEMON-1 sms_mway_2 port 55555 threaddepth 20 SMS-DAEMON-2 |
書き換えルールは次のようになります。
sms-1.siroe.com $u%sms-1.siroe.com@SMS-DAEMON-1 sms-2.siroe.com $U%sms-2.siroe.com@SMS-DAEMON-2 |
その後、両方で同一の SMPP サーバーを使用できるようにするために、これら 2 つのチャネルそれぞれのオプションファイルで 「SMPP_SERVER」=smpp.siroe.com と指定します。
一時的なエラーが原因で SMS メッセージが配信されない場合 (たとえば、SMPP サーバーがアクセス不能な場合)、電子メールメッセージは配信キューに残され、後で再試行が行われます。別の設定が行われていないかぎり、ジョブコントローラは 1 時間後まで配信を再試行しません。SMS メッセージの場合、これはあまりにも長い待機時間です。したがって、SMS チャネルに backoff チャネルキーワードを使用して、短い間隔で配信試行を指定することをお勧めします。たとえば、次のように指定します。
sms_mway port 55555 threaddepth 20 \ backoff pt2m pt5m pt10m pt30m notices 1 smpp.siroe.com
上記の設定では、再配信試行は最初の試行の 2 分後に実行されます。これが失敗した場合、2 回目の試行の 5 分後に実行されます。その次は 10 分後に実行され、最終的には 30 分ごとに実行されます。notices 1 チャネルキーワードを使用すると、1 日経ってもメッセージが配信されない場合、そのメッセージは配信不能として戻されます。
MTA SMS チャネルは SMPP V3.4 と互換性のある SMPP サーバーで使用できます。この節では、設定例をわかりやすく示すために、MobileWay SMPP サーバーで使用する場合の SMS チャネルの設定方法を説明します。MobileWay (http://www.mobileway.com/) は、グローバルデータおよび SMS 接続の大手供給元です。MobileWay を介して SMS トラフィックをルーティングすることによって、世界中の主要な SMS ネットワーク上の SMS 加入者にアクセスできます。
MobileWay で SMPP アカウントを取得する際、次の質問に答えるように求められます。
SMPP クライアントの IP アドレス: インターネット上のほかのドメインから見えるとおりに Messaging Server システムの IP アドレスを入力します。
デフォルトの有効期間: これは、送信した SMS メッセージに有効期間が指定されていない場合に MobileWay で使用される SMS 有効期間です。この有効期間内に配信できない SMS メッセージは破棄されます。妥当な値を指定してください (2 日間、7 日間など)。
ウィンドウサイズ: これは、追加の SMS メッセージを送信する前に、SMPP クライアントが停止して SMPP サーバーからの応答を待つまでに送信する最大 SMS メッセージ数です。値として 1 メッセージを指定する必要があります。
タイムゾーン: Messaging Server システムが動作するタイムゾーンを指定します。タイムゾーンは、GMT からのオフセットで指定してください。
タイムアウト: 片方向 SMS メッセージングの場合は無関係です。
外部バインド要求用の IP アドレスおよび TCP ポート: 片方向 SMS メッセージングの場合は無関係です。
MobileWay に上記の質問に対する答えを指定すると、SMPP アカウントと SMPP サーバーとの通信に必要な情報が提供されます。次の情報が含まれます。
Account Address: a.b.c.d:p Account Login: system-id Account Passwd: secret |
Account Address フィールドは、IP アドレス a.b.c.d および接続先の MobileWay SMPP サーバーの TCP ポート番号 p です。「SMPP_SERVER」および 「SMPP_PORT」の各チャネルオプションにこれらの値を使用します。Account Login および Account Passwd は、それぞれ、「ESME_SYSTEM_ID」および 「ESME_PASSWORD」の各チャネルオプションに使用される値です。この情報を使用して、チャネルオプションファイルには次の内容を含めます。
SMPP_SERVER=a.b.c.d SMPP_PORT=p ESME_SYSTEM_ID=system-id ESME_PASSWORD=secret |
MobileWay と相互運用するには、さらに 2 つのオプションを設定する必要があります。
ESME_ADDRESS_TON=0x01 DEFAULT_DESTINATION_TON=0x01 |
imta.cnf ファイルで書き換えルールは次のように示されます。
sms.your-domain $u@sms.your-domain
imta.cnf ファイルでチャネル定義は次のように示されます。
sms_mobileway sms.your-domain |
チャネルオプションファイル、書き換えルール、およびチャネル定義の設定が完了すると、テストメッセージを送信できます。MobileWay では、次の形式の国際的なアドレス指定が必要です。
+<country-code><subscriber-number>
たとえば、テストメッセージを北アメリカの加入者 (加入者番号 (800) 555-1212) に送信するには、電子メールメッセージの宛先を次のように指定します。
+18005551212@sms.your-domain
チャネルをデバッグするには、チャネル定義で master_debug チャネルキーワードを指定します。たとえば、次のように指定します。
sms_mway port 55555 threaddepth 20 \ backoff pt2m pt5m pt10m pt30m notices 1 master_debug |
master_debug チャネルキーワードを指定すると、チャネルの動作についての基本的な診断情報がチャネルのログファイルに出力されます。チャネルによって実行された SMPP トランザクションの詳細な診断情報が必要な場合は、さらに次のことを指定します。
DEBUG=-1
この指定はチャネルのオプションファイルに行います。
SMS チャネルの設定についての一般的な説明は、前出の 「SMS チャネルの設定」以降の項を参照してください。表 D–18 に示されている例外を除いて、リモート SMSC と直接通信している場合と同じように SMS チャネルを設定します。
表 D–18 双方向設定での例外
例外 |
説明 |
---|---|
master チャネルキーワード |
master チャネルキーワードが指定されている場合は、削除します。 このチャネルキーワードは SMS チャネル設定には不要です。 |
SMPP_SERVER |
SMS Gateway Server のホスト名または IP アドレスをポイントするように設定します。SMPP リレーの LISTEN_INTERFACE_ADDRESS オプション (「設定オプション」を参照) を使用している場合は、指定されているネットワークインタフェースアドレスに関連付けられているホスト名または IP アドレスを必ず使用します。 |
SMPP_PORT |
SMPP リレーのインスタンス化に使用される LISTEN_PORT の設定で使用されているものと同じ TCP ポートです (「SMPP リレー」を参照)。 |
DEFAULT_SOURCE_ADDRESS |
値を選んでから、リモート SMSC がこのアドレスを Gateway SMPP サーバーに戻すように設定します。SMS チャネルのオプションファイルで、選択した値をこのオプションに指定します。 |
GATEWAY_PROFILE |
ゲートウェイプロファイル名と一致するように設定します。詳細については、「ゲートウェイプロファイル」を参照してください。 |
USE_HEADER_FROM |
0 に設定します。 |
上記以外のすべてのチャネル設定は、SMS チャネルマニュアルで説明されているように設定する必要があります。
「双方向 SMS ルーティングを設定する」で説明されているように、リモート SMSC は、LISTEN_PORT オプションで指定されている TCP ポート番号を使用して、DEFAULT_SOURCE_ADDRESS チャネルオプションで定義されている SMS アドレスを Gateway の SMPP サーバーにルーティングするように設定されている必要があります (LISTEN_PORT の設定方法については、「SMPP サーバー」を参照)。
複数の SMS チャネルが同一の SMPP リレーを使用することもできます。同様に、複数の SMS チャネルに対する SMS 返信および通知を処理するには、SMPP サーバーまたはゲートウェイプロファイルが 1 つだけ必要です。複数のリレー、サーバー、およびゲートウェイプロファイルが設定可能であることには、設定オプションを介してさまざまな使用上の特徴を有効にすることができるという意義があります。