Sun Java System Messaging Server 6 2005Q4 管理ガイド

機能別チャネルキーワード

次の表に分類したキーワードの一覧を示します。各表およびその種類は次のとおりです。

表 12–2 アドレス処理のキーワード

キーワード 

ページ 

定義 

アドレス処理 

733 

エンベロープで % ルーティングを使用します。percents と同義。「アドレスのタイプとルール」

822 

「アドレスのタイプとルール」

エンベロープでソースルートを使用します。sourceroute と同義。

addreturnpath 

「Return-path: ヘッダー行を生成する」

このチャネルのキューに入れるメッセージに Return-path: ヘッダーを追加します。

aliaslocal 

「エイリアスファイルとエイリアスデータベースプローブを指定する」

書き換えられたアドレスをエイリアスファイルとエイリアスデータベースで検索します。 

authrewrite 

「TCP/IP 接続と DNS 検索のサポート」

認証された差出人の情報がある場合は MTA がヘッダーに含めるようにするために、ソースチャネルで使用します。 

bangoverpercent 

「アドレスにルーティング情報を追加する」

A!B%C を A!(B%C) としてグループ化します。 

bangstyle 

「アドレスのタイプとルール」

エンベロープで UUCP! ルーティングを使用します。uucp と同義。

defaulthost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるためにドメイン名を指定します。 

dequeue_removeroute 

「ソースルートを削除する」

エンベロープの To: アドレスからソースルートを削除します。

exproute 

「アドレスにルーティング情報を追加する」

アドレスをリモートシステムに渡す際に明示的なルーティングを要求します。 

holdlimit 

「複数アドレスの拡張」

エンベロープ受取人アドレス数がこの制限を越えた場合、メッセージを保留します。 

improute 

「アドレスにルーティング情報を追加する」

このチャネルのアドレスに対して黙示的なルーティングを実行します。 

missingrecipientpolicy 

「受取人ヘッダー行がないメッセージを有効にする」

受取人ヘッダーがないメッセージを有効にする (どのヘッダーを追加するか指定する) ポリシーを設定します。 

noaddreturnpath 

「Return-path: ヘッダー行を生成する」

メッセージをキューに入れる際に、メッセージに Return-path: ヘッダーを追加しません。

nobangoverpercent 

「アドレスにルーティング情報を追加する」

A!B%C を (A!B)%C としてグループ化します。 

nodefaulthost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるために使用する、ドメイン名を指定しません。 

noexproute 

「アドレスにルーティング情報を追加する」

このチャネルのアドレスに対して明示的なルーティングを実行しません。 

noimproute 

「アドレスにルーティング情報を追加する」

このチャネルのアドレスに対して黙示的なルーティングを実行しません。 

noreceivedfrom 

「エンベロープ To: アドレスと From: アドレスから Received: ヘッダー行を作成する」

元のエンベロープの From: アドレスを含めずに Received: ヘッダー行を作成します。

noremotehost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるために、ローカルホストのドメイン名をデフォルトのドメイン名として使用します。 

norestricted 

「制限されたメールボックスのエンコーディングを有効にする」

unsrestricted と同じ。

noreverse 

「チャネル固有のリバースデータベースの使用を有効にする」

メッセージのアドレスを、アドレスリバース処理から外すことを指定します。 

norules 

「チャネル固有の書き換えルールチェックを有効にする」

このチャネル固有の書き換えルールを確認しません。 

percentonly 

「アドレスにルーティング情報を追加する」

bang パスを無視します。エンベロープで % ルーティングを使用します。 

percents 

「アドレスのタイプとルール」

エンベロープで % ルーティングを使用します。733 と同義。

remotehost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるために、リモートホストの名前をデフォルトのドメイン名として使用します。 

restricted 

「制限されたメールボックスのエンコーディングを有効にする」

チャネルは、エンコーディングを必要とするメールシステムに接続します。 

reverse 

「チャネル固有のリバースデータベースの使用を有効にする」

アドレスリバースデータベースまたは REVERSE マッピングに対してアドレスを確認します。 

routelocal 

「明示的なルーティングアドレスの書き換えを無効にする」

アドレスをチャネルに書き換える際に、MTA がアドレスのすべての明示的ルーティングの「短絡化」を試行するようにします。 

rules 

「チャネル固有の書き換えルールチェックを有効にする」

このチャネル固有の書き換えルールを確認します。 

sourceroute 

「アドレスのタイプとルール」

822 と同義。

subaddressexact 

「サブアドレスを処理する」

エントリの一致の確認中に特別なサブアドレスの処理を行いません。エイリアスが一致するとみなされるためには、サブアドレスを含むメールボックス全体が一致する必要があります。 

subaddressrelaxed 

「サブアドレスを処理する」

完全一致と「名前+*」の形式一致を検索したあと、MTA で名前の部分のみの一致を検索します。 

subaddresswild 

「サブアドレスを処理する」

サブアドレス全体を含む完全一致を検索したあと、MTA で「名前+*」の形式のエントリを検索します。 

unrestricted 

「制限されたメールボックスのエンコーディングを有効にする」

RFC 1137 エンコーディングとデコーディングを実行しないように MTA に指示します。 

uucp 

「アドレスのタイプとルール」

エンベロープで UUCP! ルーティングを使用します。bangstyle と同義。 

viaaliasoptional 

「エイリアスからアドレスを指定する」

チャネルに一致する最終受取人のアドレスを、エイリアスで作成する必要がありません。 

viaaliasrequired 

「エイリアスからアドレスを指定する」

チャネルに一致する最終受取人アドレスを、エイリアスで作成する必要があります。 

表 12–3 添付と MIME 処理

キーワード 

定義 

defragment 

「メッセージあるいは部分メッセージの自動再組み立て」

このチャネルのキューに入れられる部分メッセージは、代わりに再組み立てチャネルのキューに入れられます。 

ignoreencoding 

「Encoding ヘッダー行を無視する」

着信メッセージの Encoding: ヘッダーを無視します。

interpretencoding 

「Encoding ヘッダー行を無視する」

着信メッセージの Encoding: ヘッダーを必要に応じて解釈します。

nodefragment 

「メッセージあるいは部分メッセージの自動再組み立て」

再組み立てを無効にします。 

表 12–4 文字セットと 8 ビットデータ

キーワード 

定義 

charset7 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

7 ビットのテキストメッセージに関連付けるデフォルトの文字セット。 

charset8 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

8 ビットのテキストメッセージに関連付けるデフォルトの文字セット。 

charsetesc 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

エスケープ文字を含む 7 ビットのテキストに関連付けるデフォルトの文字セット 

eightbit 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

チャネルが 8 ビット文字をサポートします。 

eightnegotiate 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

チャネルが 8 ビット転送の使用をネゴシエートします (可能な場合)。 

eightstrict 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

ネゴシエーションが行われていない 8 ビットデータがメッセージヘッダーに含まれている場合は、そのメッセージを拒否します。 

sevenbit 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

8 ビット文字をサポートしません。8 ビット文字はエンコードされる必要があります。 

表 12–5 MTA キュー領域でのファイル作成

キーワード 

ページ 

定義 

addrsperfile 

「制限容量超過ユーザーへのメール配信を処理する」

チャネルのキューにある 1 つのメッセージファイルに関連付けられる受取人の最大数の制限。 

expandchannel 

「複数アドレスの拡張」

expandlimit の適用による遅延拡張を実行するチャネルを指定します。 

expandlimit 

「複数アドレスの拡張」

アドレスの数がこの制限を超えた場合、着信メッセージを「オフライン」で処理します。 

multiple 

「制限容量超過ユーザーへのメール配信を処理する」

メッセージファイル内の受取人数を制限しません。ただし SMTP チャネルのデフォルトは 99 です。 

single 

「制限容量超過ユーザーへのメール配信を処理する」

チャネル上の各宛先アドレス用にメッセージのコピーが 1 つずつ作成されます。 

single_sys 

「制限容量超過ユーザーへのメール配信を処理する」

各宛先システム用にメッセージのコピーを 1 つずつ作成します。 

subdirs 

「複数のサブディレクトリにチャネルメッセージキューを拡散する」

チャネルキューのメッセージを拡散するサブディレクトリの数を指定します。 

表 12–6 ヘッダーのキーワード

キーワード 

定義 

authrewrite 

「TCP/IP 接続と DNS 検索のサポート」

認証された差出人の情報がある場合は MTA がヘッダーに含めるようにするために、ソースチャネルで使用します。 

commentinc 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

メッセージのヘッダー行内のコメントをそのままにします。 

commentmap 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

COMMENT_STRINGS マッピングテーブルを通じて、メッセージヘッダー行でコメント文字列を実行します。

commentomit 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

メッセージのヘッダー行内のコメントを取り除きます。 

commentstrip 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

メッセージのヘッダー行内のコメントフィールドから問題を起こす文字を取り除きます。 

commenttotal 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

Received: ヘッダー行以外のすべてのヘッダー行から ( ) に入っているコメントを削除します。ただし、推奨しません。 

datefour 

「日付表示を 2 桁から 4 桁に変換する」

すべての年表示フィールドを 4 桁に展開します。 

datetwo 

「日付表示を 2 桁から 4 桁に変換する」

4 桁の日付表示から先頭の 2 桁を削除します。2 桁の日付表示を要求するメールシステムとの互換性を提供するための機能なので、その他の目的のために使用しないでください。 

dayofweek 

「日付の曜日を指定する」

曜日情報を残し、曜日情報がない場合にはその情報を日付/時刻ヘッダーに追加します。 

defaulthost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるためにドメイン名を指定します。 

dropblank 

「不正な空白の受取人ヘッダーを削除する」

着信メッセージから不正な空白ヘッダーを削除します。 

header_733 

「アドレスのタイプとルール」

メッセージヘッダーで % ルーティングを使用します。 

header_822 

「アドレスのタイプとルール」

メッセージヘッダーでソースルートを使用します。 

headerlabelalign 

「ヘッダーの配置と折り返し」

このチャネルのキューに入れられたメッセージヘッダーの配置ポイントを制御します。整数値の引数をとります。 

headerlinelength 

「ヘッダーの配置と折り返し」

このチャネルのキューに入れられたヘッダー行の長さを制御します。 

headerread 

「メッセージヘッダー行を選択して削除する」

オリジナルのメッセージヘッダーが処理される前に、メッセージがキューに入れられたときに、オプションファイルからそのメッセージのヘッダーにトリミングのルールを適用します (注意して使用すること)。 

headertrim 

「メッセージヘッダー行を選択して削除する」

元のメッセージヘッダーが作成されたあとで、オプションファイルからそのメッセージのヘッダーにトリミングのルールを適用します。 

header_uucp 

「アドレスのタイプとルール」

ヘッダーで ! ルーティングを使用します。 

inner 

「埋め込まれたヘッダーを書き換える」

メッセージをパースして、内部ヘッダーを書き換えます。 

innertrim 

「メッセージヘッダー行を選択して削除する」

内部のメッセージヘッダーに、オプションファイルからのヘッダートリミングルールを適用します (注意して使用すること)。 

language 

「ヘッダーのデフォルト言語を設定する」

ヘッダーにデフォルトの言語を指定します。 

maxheaderaddrs 

「長いヘッダー行を自動分割する」

1 行に表示できるアドレスの数を指定します。 

maxheaderchars 

「長いヘッダー行を自動分割する」

1 行に表示できる文字数を指定します。 

missingrecipientpolicy 

「受取人ヘッダー行がないメッセージを有効にする」

受取人ヘッダーがないメッセージを有効にする (どのヘッダーを追加するか指定する) ポリシーを設定します。 

nodayofweek 

「日付の曜日を指定する」

日付/時刻ヘッダーから曜日情報を削除します。この情報が処理できないメールシステムとの互換性を提供するための機能なので、その他の目的のために使用しないでください。 

nodefaulthost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるために使用する、ドメイン名を指定しません。 

nodropblank 

「不正な空白の受取人ヘッダーを削除する」

着信メッセージから不正な空白ヘッダーを削除しません。 

noheaderread 

「メッセージヘッダー行を選択して削除する」

オプションファイルからのヘッダートリミングルールを適用しません。 

noheadertrim 

「メッセージヘッダー行を選択して削除する」

オプションファイルからのヘッダートリミングルールを適用しません。 

noinner 

「埋め込まれたヘッダーを書き換える」

内部のメッセージヘッダー行を書き換えません。 

noinnertrim 

「メッセージヘッダー行を選択して削除する」

内部のメッセージヘッダーにヘッダートリミングルールを適用しません。 

noreceivedfor 

「エンベロープ To: アドレスと From: アドレスから Received: ヘッダー行を作成する」

エンベロープ受取人の情報を含めずに Received: ヘッダー行を作成します。

noreceivedfrom 

「エンベロープ To: アドレスと From: アドレスから Received: ヘッダー行を作成する」

元のエンベロープの From: アドレスを含めずに Received: ヘッダー行を作成します。

noremotehost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるために、ローカルホストのドメイン名をデフォルトのドメイン名として使用します。 

noreverse 

「チャネル固有のリバースデータベースの使用を有効にする」

チャネルのキューに入れられたメッセージのアドレスを、アドレスリバース処理から外します。 

norules 

「チャネル固有の書き換えルールチェックを有効にする」

このチャネル固有の書き換えルールを確認しません。 

nox_env_to 

「X-Envelope-to ヘッダー行を生成するまたは削除する」

X-Envelope-to ヘッダー行を削除します。

personalinc 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

メッセージのヘッダー行にある個人名のフィールドをそのままにします。 

personalmap 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

PERSONAL_NAMES マッピングテーブルを通じて、個人名を実行します。 

personalomit 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

メッセージのヘッダー行にある個人名のフィールドを削除します。 

personalstrip 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

ヘッダー行にある個人名のフィールドから問題になる文字を削除します。 

receivedfor 

「エンベロープ To: アドレスと From: アドレスから Received: ヘッダー行を作成する」

メッセージの宛先になっているエンベロープ受取人アドレスが 1 つだけの場合は、そのエンベロープの Received: ヘッダー行 に To: アドレスを含めます。

receivedfrom 

「エンベロープ To: アドレスと From: アドレスから Received: ヘッダー行を作成する」

MTA がエンベロープ From: アドレスを変更した場合、着信メッセージの Received: ヘッダー行を作成する際に元のエンベロープの From: アドレスを含めます。

remotehost 

「不完全なアドレスを修正する際に使用するホスト名を指定する」

アドレスを完成させるために、リモートホストの名前をデフォルトのドメイン名として使用します。 

restricted 

「制限されたメールボックスのエンコーディングを有効にする」

チャネルは、このエンコーディングを必要とするメールシステムに接続します。 

reverse 

「チャネル固有のリバースデータベースの使用を有効にする」

アドレスリバースデータベースまたは REVERSE マッピングに対してアドレスを確認します。 

rules 

「チャネル固有の書き換えルールチェックを有効にする」

このチャネル固有の書き換えルールを確認します。 

sensitivitycompanyconfidential 

「機密度チェック」

Companyconfidential が、受け付けるメッセージの重要度の上限です。

sensitivitynormal 

「機密度チェック」

Normal が、受け付けるメッセージの重要度の上限です。

sensitivitypersonal 

「機密度チェック」

Personal が、受け付けるメッセージの重要度の上限です。

sensitivityprivate 

「機密度チェック」

Private が、受け付けるメッセージの重要度の上限です。

sourcecommentinc 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

着信メッセージのヘッダー行にコメントを残します。 

sourcecommentmap 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

ソースチャネルを通じて、ヘッダー行のコメント文字列を実行します。 

sourcecommentomit 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

着信メッセージの To:、From:、Cc: などのヘッダー行からコメントを削除します。 

sourcecommentstrip 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

着信メッセージのヘッダー行内のコメントフィールドから問題を起こす文字を削除します。 

sourcecommenttotal 

「アドレスヘッダー行内のコメントを処理する」

着信メッセージから、( ) 内に入っているコメントを削除します。 

sourcepersonalinc 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

着信メッセージのヘッダー行にある個人名のフィールドをそのままにします。 

sourcepersonalmap 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

ソースチャネルを通じて個人名を実行します。 

sourcepersonalomit 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

着信メッセージのヘッダー行にある個人名のフィールドを削除します。 

sourcepersonalstrip 

「アドレスヘッダー行内の個人名を処理する」

着信メッセージのヘッダー行にある個人名のフィールドから、問題になる文字を削除します。 

unrestricted 

「制限されたメールボックスのエンコーディングを有効にする」

RFC 1137 エンコーディングとデコーディングを実行しないように MTA に指示します。 

x_env_to 

「X-Envelope-to ヘッダー行を生成するまたは削除する」

X-Envelope-to ヘッダー行の生成を有効にします。

表 12–7 着信チャネルの一致と切り替えのキーワード

キーワード 

定義 

allowswitchchannel 

「着信メール用代替チャネル (切り替えチャネル)」

switchchannel チャネルからこのチャネルへの切り替えを許可します。

nosaslswitchchannel 

「SMTP 認証、SASL、TLS」

SASL 認証に成功した場合、このチャネルへの切り替えは許可されません。 

noswitchchannel 

「着信メール用代替チャネル (切り替えチャネル)」

このチャネルへの、またはこのチャネルからの切り替えを行いません。 

switchchannel 

「着信メール用代替チャネル (切り替えチャネル)」

サーバーチャネルから送信元のホストに関連付けられたチャネルに切り替えます。 

saslswitchchannel 

「SMTP 認証、SASL、TLS」

クライアントが SASL の使用に成功した場合、着信接続が指定のチャネルに切り替えられます。 

tlsswitchchannel 

「Transport Layer Security」

TLS のネゴシエートが成功した場合に、ほかのチャネルに切り替えます。 

表 12–8 ログ記録とデバッグのチャネルキーワード

キーワード 

定義 

logging 

「ログ記録のキーワード」

キューに対するメッセージの出入りをログに記録し、特定のチャネルのログ機能を有効にします。 

loopcheck 

「Loopcheck を設定する」

MTA が MTA 自体と通信しているかどうかを確認するために、SMTP EHLO 応答見出しに文字列を配置します。 

master_debug 

「デバッグのキーワード」

チャネルのマスタープログラム出力内にデバッグ出力を作成します。 

nologging 

「ログ記録のキーワード」

キューに対するメッセージの出入りをログに記録しません。 

noloopcheck 

「Loopcheck を設定する」

SMTP EHLO 応答見出しに文字列がありません。 

nomaster_debug 

「デバッグのキーワード」

チャネルのマスタープログラム出力内にデバッグ出力を行いません。 

noslave_debug 

「デバッグのキーワード」

スレーブのデバッグ出力を生成しません。 

slave_debug 

「デバッグのキーワード」

スレーブのデバッグ出力を生成します。 

表 12–9 長いアドレスリストやヘッダーのチャネルキーワード

キーワード 

定義 

expandchannel 

「複数アドレスの拡張」

expandlimit の適用による遅延拡張を実行するチャネルを指定します。 

expandlimit 

「複数アドレスの拡張」

アドレスの数がこの制限を超えた場合、着信メッセージを「オフライン」で処理します。 

holdlimit 

「複数アドレスの拡張」

アドレスの数がこの制限を越えた場合、メッセージを保留します。 

maxprocchars 

「ヘッダーの配置と折り返し」

処理や書き換えができるヘッダーの最大長。 

表 12–10 メールボックスフィルタのチャネルキーワード

キーワード 

定義 

channelfilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

チャネルフィルタファイルの場所。destinationfilter と同じ。

destinationfilter 

送信するメッセージに提供されるチャネルフィルタの場所。 

destinationspamfilterXoptin 

「スパムフィルタのキーワード」

スパムのフィルタ処理のソフトウェア X によってこのチャネル宛てのメッセージを起動します。 

fileinto 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

メールボックスフィルタ fileinto の操作が適用されたときの、アドレスに対する効果を指定します。

filter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

ユーザーフィルタファイルの場所を指定します。 

nochannelfilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

送信メッセージに対するチャネルフィルタリングを行いません。nodestinationfilter とも呼ばれます。

nodestinationfilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

送信メッセージに対するチャネルフィルタリングを実行しません。 

nofileinto 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

メールボックスフィルタ fileinto のオペレータが効果を発揮しません。 

nofilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

ユーザーメールボックスのフィルタリングを実行しません。 

nosourcefilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

着信メッセージに対してチャネルフィルタリングを実行しません。 

sourcefilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

着信メッセージ用のチャネルフィルタファイルの場所を指定します。 

sourcespamfilterXoptin 

「スパムフィルタのキーワード」

スパムのフィルタ処理のソフトウェア X によってこのチャネルから発信されるメッセージを起動します。 

表 12–11 非請求の SMTP 拡張サポートのキーワード

キーワード 

定義 

sourcenosolicit 

「非請求の SMTP 拡張のサポート」

このチャネルから送信されたメール内でブロックされる請求フィールドの値のコンマ区切りの一覧を指定します。 

destinationnosolicit 

「非請求の SMTP 拡張のサポート」

このチャネルのキューに入れられたメール内で受け入れられない請求フィールドの値のコンマ区切りの一覧を指定します。 

表 12–12 通知メッセージとポストマスターメッセージのキーワード

キーワード 

定義 

(完全な通知手順については 「配信ステータス通知メッセージを制御する」を参照)

aliaspostmaster 

「ポストマスター返送メッセージの内容」

正式なチャネル名でのユーザー名が postmaster であるユーザーに宛てられたメッセージは postmaster@ローカルホストにリダイレクトされます。ローカルホストには、ローカルホスト名 (ローカルチャネルの名前) が入ります。 

copysendpost 

「返送された配信不能メッセージ」

メッセージの差出人アドレスが空白になっている場合を除き、配信不能メッセージのコピーがポストマスターに送信されます。 

copywarnpost 

「警告メッセージ」

未配信メッセージの差出人アドレスが空白になっている場合を除き、警告メッセージのコピーがポストマスターに送信されます。 

errsendpost 

「返送された配信不能メッセージ」

通知を差出人に返すことができない場合に、配信不能通知のコピーをポストマスターに送信します。 

errwarnpost 

「警告メッセージ」

通知を差出人に返すことができない場合に、警告メッセージのコピーをポストマスターに送信します。 

includefinal 

「ステータス通知メッセージに代替アドレスを含めるには」

配信通知の中に受取人アドレスの最終的な形式を含めます。 

nonurgentnotices 

「通知メッセージの配信間隔を設定するには」

優先度が低いメッセージを配信できない場合に通知を送り、そのメッセージを返送するまでの時間を指定します。 

noreturnaddress 

「ポストマスター返送メッセージの内容」

ポストマスターアドレス名に RETURN_ADDRESS オプション値を使用します。

noreturnpersonal 

「ポストマスター返送メッセージの内容」

ポストマスター個人名に RETURN_PERSONAL オプション値を使用します。

normalnotices 

「通知メッセージの配信間隔を設定するには」

優先度が標準のメッセージを配信できない場合に通知を送り、そのメッセージを返送するまでの時間を指定します。 

nosendpost 

「返送された配信不能メッセージ」

配信不能メッセージのコピーをポストマスターには一切送信しません。 

notices 

「通知メッセージの配信間隔を設定するには」

通知を送り、メッセージを返すまでの時間を指定します。 

nowarnpost 

「警告メッセージ」

警告メッセージのコピーをポストマスターには一切送信しません。 

postheadbody 

「ポストマスター返送メッセージの内容」

ヘッダーとメッセージの内容の両方を返送します。 

postheadonly 

「ポストマスター返送メッセージの内容」

ポストマスターにヘッダーだけを返送します。 

returnaddress 

「ポストマスター返送メッセージの内容」

ローカルポストマスターの返信アドレスを設定します。 

returnenvelope 

「空白のエンベロープ返信アドレス」

空白のエンベロープ返信アドレスの使用を制御します。 

returnpersonal 

「ポストマスター返送メッセージの内容」

ローカルのポストマスターに対する個人名を設定します。 

sendpost 

「返送された配信不能メッセージ」

配信不能メッセージのコピーをすべてポストマスターに送信します。 

suppressfinal 

「ステータス通知メッセージに代替アドレスを含めるには」

オリジナルの形式のアドレスが存在する場合に、通知メッセージに最終アドレス形式を表示しないようにします。 

urgentnotices 

「通知メッセージの配信間隔を設定するには」

優先度が高いメッセージを配信できない場合に通知を送り、そのメッセージを返送するまでの時間を指定します。 

useintermediate 

「ステータス通知メッセージに代替アドレスを含めるには」

リストの展開後、ユーザーメールボックス名を生成するまでの間に作成された中間形式のアドレスを使用します。 

warnpost 

「警告メッセージ」

警告メッセージのコピーをすべてポストマスターに送信します。 

表 12–13 処理制御とジョブ送信のキーワード

キーワード 

定義 

(より大きい機能単位については 「メッセージの処理と配信を設定する」を参照)

backoff 

「配信失敗メッセージの再配信回数を指定する」

配信不能メッセージを再配信する回数。normalbackoffnonurgentbackoffurgentbackoff キーワードで置き換え可能。

bidirectional 

「チャネルの方向性を設定する」

マスターとスレーブの両方のプログラムによって処理されるチャネル。 

deferred 

「指定配信日を実行する」

Deferred-delivery: ヘッダー行を認識し、許可します。

expandchannel 

「複数アドレスの拡張」

expandlimit の適用による遅延拡張を実行するチャネルを指定します。 

expandlimit 

「複数アドレスの拡張」

アドレスの数がこの制限を超えた場合、着信メッセージを「オフライン」で処理します。 

filesperjob 

「サービスジョブの制限」

1 つのジョブで処理できるキューエントリの数。 

immnonurgent

「指定配信日を実行する」

優先度にかかわらず、送信後すべてのメッセージの配信を即座に開始します。 

master 

「チャネルの方向性を設定する」

マスタープログラムによって処理されるチャネル (master)。

maxjobs 

「サービスジョブの制限」

1 つのチャネルに対して同時実行できるジョブの最大数。 

nodeferred 

「指定配信日を実行する」

Deferred-delivery: ヘッダー行が許可されないように指定します。

nonurgentbackoff 

「配信失敗メッセージの再配信回数を指定する」

優先度が低いメッセージの配信試行頻度。 

nonurgentblocklimit 

「サイズに基づくメッセージの優先度」

指定値以上のサイズを持つメッセージの優先度を「低」以下 (2 番目の優先度) に設定します。該当するメッセージは次の定期ジョブまで処理されません。 

normalbackoff 

「配信失敗メッセージの再配信回数を指定する」

優先度が標準であるメッセージの配信試行頻度。 

normalblocklimit 

「サイズに基づくメッセージの優先度」

指定値以上のサイズを持つメッセージの優先度を「低」に設定します。 

noservice 

「サービス変換を有効にする」

このチャネルで受信するメッセージのサービス変換は CHARSET-CONVERSION を使用して有効にします。

pool 

「チャネル実行ジョブの処理プール」

チャネル用のプールを指定します。この後ろに、現在のチャネルの配信ジョブのプール先となるプール名を指定します。 

service 

「サービス変換を有効にする」

CHARSET-CONVERSION エントリにかかわらず、無条件でサービス変換を有効にします。

slave 

「チャネルの方向性を設定する」

スレーブプログラム (slave) によって処理されるチャネル。 

threaddepth 

「SMTP チャネルスレッド」

マルチスレッド SMTP クライアントに対して新しいスレッドをトリガするために必要なメッセージ数。 

transactionlimit 

1 つの接続について許されるメッセージの数を制限します。 

urgentbackoff 

「配信失敗メッセージの再配信回数を指定する」

優先度が高いメッセージの配信試行頻度。 

urgentblocklimit 

「サイズに基づくメッセージの優先度」

指定値以上のサイズを持つメッセージの優先度を「標準」に設定します。 

user 

「pipe チャネル」

pipe チャネルでどのユーザー名で実行するかを示すのに使用されます。 

表 12–14 重要度の上限のキーワード

キーワード 

定義 

sensitivitycompanyconfidential 

「機密度チェック」

受け付けるメッセージの重要度の上限。 

sensitivitynormal 

「機密度チェック」

Normal が、受け付けるメッセージの重要度の上限です。

sensitivitypersonal 

「機密度チェック」

Personal が、受け付けるメッセージの重要度の上限です。

sensitivityprivate 

「機密度チェック」

Private が、受け付けるメッセージの重要度の上限です。

表 12–15 メッセージの制限、ユーザー制限容量、権限、認証の試行のキーワード

キーワード 

定義 

alternatechannel 

「サイズまたは受取人数の制限を超えるメッセージを再ターゲット化する」

alternateblocklimit、alternatelinelimit、および alternaterecipientlimit の代替宛先チャネル。 

alternateblocklimit 

「サイズまたは受取人数の制限を超えるメッセージを再ターゲット化する」

メッセージが alternativechannel に送信される前に、メッセージのブロック数の制限を指定します。 

alternatelinelimit 

「サイズまたは受取人数の制限を超えるメッセージを再ターゲット化する」

メッセージが alternativechannel に送信される前に、メッセージの行数の制限を指定します。 

alternaterecipientlimit 

「サイズまたは受取人数の制限を超えるメッセージを再ターゲット化する」

メッセージが alternativechannel に送信される前に、メッセージの受取人数の制限を指定します。 

blocklimit 

「絶対的なメッセージサイズ制限を指定する」

1 つの着信メッセージに対して許可されている MTA ブロックの最大数。 

disconnectbadauthlimit 

「認証の試行失敗回数の制限」

1 つのセッションで許可される認証の試行失敗回数の制限。この回数に達するとセッションの接続は切断されます。 

disconnectbadcommandlimit 

「セッションの制限を設定する」

セッションの不良コマンド数を制限します。 

disconnectrecipientlimit 

「セッションの制限を設定する」

セッションの受取人数を制限します。 

disconnectrejectlimit 

「セッションの制限を設定する」

拒否される受取人数を制限します。 

disconnecttransactionlimit 

「セッションの制限を設定する」

トランザクション数を制限します。 

headerlimit 

「ヘッダーのサイズを制限する」

プライマリ (もっとも外側の) メッセージヘッダーの最大サイズの制限。 

holdexquota 

「制限容量超過ユーザーへのメール配信を処理する」

制限容量を超過したユーザーに対するメッセージを保留します。 

holdlimit 

「複数アドレスの拡張」

アドレスの数がこの制限を越えた場合、着信メッセージを保留します。 

linelength 

「メッセージ行の長さを制限する」

チャネルごとに許可される最大のメッセージ行の長さを制限します。 

linelimit 

「絶対的なメッセージサイズ制限を指定する」

1 つのメッセージに対して許可される最大の行数を指定します。 

maxblocks 

「大きなメッセージの自動断片化」

1 つのメッセージに許可するブロックの最大数を指定します。 

maxlines 

「大きなメッセージの自動断片化」

1 つのメッセージに許可する最大行数を指定します。 

nameparameterlengthlimit 

「General Content-type、Filename Content-type、および Content-disposition パラメータの長さを制御する」

name content-type および filename content-disposition パラメータが切り捨てられる位置を制御します。 

noblocklimit 

「絶対的なメッセージサイズ制限を指定する」

1 つのメッセージに許可される MTA ブロックの数に制限はありません。 

noexquota 

「制限容量超過ユーザーへのメール配信を処理する」

制限容量を超過したユーザーに宛てられたメッセージをすべて差出人に送り返します。 

nolinelimit 

「絶対的なメッセージサイズ制限を指定する」

1 つのメッセージに許可される行数に制限はありません。 

nonurgentblocklimit 

「サイズに基づくメッセージの優先度」

指定値以上のサイズを持つメッセージの優先度を「低」以下 (2 番目の優先度) に設定します。該当するメッセージは次の定期ジョブまで処理されません。 

normalblocklimit 

「サイズに基づくメッセージの優先度」

指定値以上のサイズを持つメッセージの優先度を「低」に設定します。 

parameterlengthlimit 

「General Content-type、Filename Content-type、および Content-disposition パラメータの長さを制御する」

general content-type および content-disposition パラメータが切り捨てられる位置を制御します。 

recipientcutoff 

「メッセージの受取人を制限する」

受取人がこの値を超えるとメッセージを拒否します。 

recipientlimit 

「メッセージの受取人を制限する」

メッセージが受け付ける受取人アドレスの数を制限します。 

rejectsmtplonglines 

「1000 文字を超える行を含む SMTP メールを処理する」

1000 文字よりも長い行 (CRLF を含む) を含むメッセージを拒否します。 

sourceblocklimit 

「絶対的なメッセージサイズ制限を指定する」

1 つの着信メッセージに対して許可されている MTA ブロックの最大数。 

truncatesmtplonglines 

「1000 文字を超える行を含む SMTP メールを処理する」

1 行が 1000 文字を超えるとそれ以降の文字を切り捨てます。 

wrapsmtplonglines 

「1000 文字を超える行を含む SMTP メールを処理する」

1 行が 1000 文字を超えると折り返します。 

urgentblocklimit 

「サイズに基づくメッセージの優先度」

指定値以上のサイズを持つメッセージの優先度を「標準」に設定します。 

表 12–16 SMTP 認証、SASL、TLS のキーワード

キーワード 

定義 

(より大きい機能単位については 「SMTP 認証、SASL、TLS」を参照)

authrewrite 

「TCP/IP 接続と DNS 検索のサポート」

認証された差出人の情報がある場合は MTA がヘッダーに含めるようにするために、ソースチャネルで使用します。 

maysaslserver 

「SMTP 認証、SASL、TLS」

クライアントが SASL 認証を使用することを許可します。 

maytls 

「Transport Layer Security」

MTA は TLS 使用の接続を受け入れ、送信接続にも TLS を使用しようと試みます。 

maytlsclient 

「Transport Layer Security」

MTA SMTP クライアントは TLS をサポートする SMTP サーバーにメッセージを送信する際に TLS を使用します。 

maytlsserver 

「Transport Layer Security」

MTA SMTP サーバーが STARTTLS 拡張をサポートすることを通知し、メッセージを受信する際に TLS を使用することを許可します。 

msexchange 

「Microsoft Exchange ゲートウェイチャネルを指定する」

TCP/IP チャネルで使用して、MTA にこれが MS Exchange ゲートウェイとクライアントとの通信を行うチャネルであることを指示します。 

mustsaslserver 

「SMTP 認証、SASL、TLS」

SMTP サーバーは、リモートクライアントが認証に成功しないかぎり、メッセージを受け付けません。 

musttls 

「Transport Layer Security」

MTA は送着信接続に必ず TLS を使用します。 

musttlsclient 

「Transport Layer Security」

MTA SMTP クライアントは、メッセージの送信に必ず TLS を使用します (MTA は STARTTLS コマンドを発行し、このコマンドは必ず成功する必要がある)。 

musttlsserver 

「Transport Layer Security」

MTA SMTP サーバーが STARTTLS 拡張をサポートすることを通知し、メッセージを着信する際に TLS を使用します。 

nomsexchange 

「TCP/IP 接続と DNS 検索のサポート」

デフォルト。 

nosasl 

「SMTP 認証、SASL、TLS」

SASL 認証は許可されず、試行もされません。 

nosaslserver 

「SMTP 認証、SASL、TLS」

SASL 認証は許可されません。 

notls 

「Transport Layer Security」

TLS 認証は許可されず、試行もされません。 

notlsclient 

「Transport Layer Security」

送信接続時に MTA SMTP クライアントは TLS を使用しません (送信接続時に STARTTLS コマンドが発行されない)。 

notlsserver 

「Transport Layer Security」

着信接続時に MTA SMTP サーバーは TLS の使用を許可しません (SMTP サーバーもコマンド自体も STARTTLS 拡張に通知しない)。 

saslswitchchannel 

「SMTP 認証、SASL、TLS」

クライアントが SASL の使用に成功した場合、着信接続が指定のチャネルに切り替えられます。 

tlsswitchchannel 

「Transport Layer Security」

クライアントが TLS ネゴシエーションに成功した場合、着信接続が指定のチャネルに切り替えられます。このキーワードには、切り替え先のチャネルを指定する必要があります。 

表 12–17 SMTP コマンドとプロトコルのキーワード

キーワード 

定義 

(より大きい機能単位については 「SMTP コマンドとプロトコルのサポート」を参照)

allowetrn 

「ETRN コマンドのサポート」

ETRN コマンドを処理します。 

blocketrn 

「ETRN コマンドのサポート」

ETRN コマンドをブロックします。 

checkehlo 

「EHLO コマンドのサポート」

SMTP 応答の見出しを確認して、EHLO と HELO のどちらを使用するか決定します。 

disableetrn 

「ETRN コマンドのサポート」

ETRN SMTP コマンドのサポートを無効にします。 

domainetrn 

「ETRN コマンドのサポート」

ドメインを指定する ETRN コマンドだけを処理します。 

domainvrfy 

「VRFY コマンドのサポート」

完全なアドレスを使用して VRFY コマンドを発行します。 

ehlo 

「EHLO コマンドのサポート」

初期接続に SMTP EHLO コマンドを使用します。 

eightbit 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

チャネルが 8 ビット文字をサポートします。 

eightnegotiate 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

チャネルが 8 ビット転送の使用をネゴシエートします (可能な場合)。 

eightstrict 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

ネゴシエーションが行われていない 8 ビットデータがメッセージヘッダーに含まれている場合は、そのメッセージを拒否します。 

expnallow 

「EXPN サポート」

DISABLE_EXPAND SMTP チャネルオプションによって SMTP サーバーレベルで EXPN が無効にされている場合でも、EXPN を許可します。

expndisable 

「EXPN サポート」

EXPN を無条件で無効にします。

expndefault 

「EXPN サポート」

SMTP サーバーの設定で EXPN が許可されていれば EXPN を許可します。

localvrfy 

「VRFY コマンドのサポート」

ローカルアドレスを使用して VRFY コマンドを発行します。 

mailfromdnsverify 

「DNS ドメイン確認」

MAIL FROM: コマンドに使用されているドメインが DNS に存在するかどうかを確認します。

noehlo 

「EHLO コマンドのサポート」

EHLO コマンドを使用しません。 

nomailfromdnsverify 

「DNS ドメイン確認」

MAIL FROM: コマンドに使用されているドメインが DNS に存在するかどうかを確認しません。

nosendetrn 

「ETRN コマンドのサポート」

ETRN コマンドを送信しません。 

nosmtp 

「チャネルプロトコル選択と改行記号」

SMTP プロトコルをサポートしません。これがデフォルトです。 

novrfy 

「VRFY コマンドのサポート」

VRFY コマンドを発行しません。 

sendetrn 

「ETRN コマンドのサポート」

ETRN コマンドを送信します。 

sevenbit 

「文字セットのラベルと 8 ビットデータ」

8 ビット文字をサポートしません。8 ビット文字はエンコードされる必要があります。 

silentetrn 

「ETRN コマンドのサポート」

チャネル情報をエコーせずに ETRN コマンドを処理します。 

smtp 

「チャネルプロトコル選択と改行記号」

SMTP プロトコルをサポートします。キーワード smtp は、すべての SMTP チャネルで必須です。(このキーワードは smtp_crorlf と同等。)

smtp_cr 

「チャネルプロトコル選択と改行記号」

ラインフィーダ (LF) なしの、キャリッジリターン (CR) のみが改行記号として受け入れられます。 

smtp_crlf 

「チャネルプロトコル選択と改行記号」

キャリッジリターン (CR) + ラインフィーダ (LF) のシーケンスのみが改行記号として認識されます。 

smtp_crorlf 

「チャネルプロトコル選択と改行記号」

キャリッジリターン (CR) 、ラインフィーダ (LF) のシーケンス、または完全な CRLF が改行記号として使用可能です。 

smtp_lf 

「チャネルプロトコル選択と改行記号」

キャリッジリターン (CR) なしの、ラインフィーダ (LF) のみを使用できます。 

streaming 

「プロトコルストリーミング」

チャネルに関連付けられたプロトコルのストリーミングの程度を制御します。 

vrfyallow 

「VRFY コマンドのサポート」

VRFY コマンドに対して詳細な情報を提供する応答を出します。 

vrfydefault 

「VRFY コマンドのサポート」

チャネルの HIDE_VERIFY オプションの設定に従い、VRFY コマンドに対してデフォルトの応答を提供します。 

vrfyhide 

「VRFY コマンドのサポート」

SMTP VRFY コマンドに対してあいまいな応答を出します。 

表 12–18 TCP/IP 接続と DNS 検索サポートのキーワード

キーワード 

定義 

TCP/IP 接続と DNS 検索のサポート 

(より大きい機能単位については 「TCP/IP 接続と DNS 検索のサポート」を参照)

cacheeverything 

「チャネル接続情報のキャッシング」

すべての接続情報をキャッシュします。 

cachefailures 

「チャネル接続情報のキャッシング」

接続失敗に関する情報だけをキャッシュします。 

cachesuccesses 

「チャネル接続情報のキャッシング」

接続成功に関する情報だけをキャッシュします。 

connectalias 

「メッセージがキューから取り出されるときのアドレス書き換え」

受取人のアドレスに書かれているホストに配信します。 

connectcanonical 

「メッセージがキューから取り出されるときのアドレス書き換え」

MTA が接続するシステムのホストエイリアスに接続します。 

daemon 

「ターゲットホストの選択」

エンベロープアドレスにかかわらず特定のホストシステムに接続します。 

defaultmx 

「TCP/IP MX レコードのサポート」

チャネルが、ネットワークから MX 検索を実行するかどうかを決定します。 

defaultnameservers 

「ネームサーバー検索」

TCP/IP スタックが選択したネームサーバーを照合します。 

forwardcheckdelete 

「リバース DNS 検索」

リバース DNS 検索のあとに正引き検索を行い、リバース DNS 検索で返された名前の正引き検索がオリジナルの接続の IP 番号に一致するかどうかを確認します。一致しない場合、リバース DNS 検索で返された名前は削除され、IP アドレスが使用されます。 

forwardchecknone 

「リバース DNS 検索」

DNS リバース検索のあとに正引き検索を実行しません。 

forwardchecktag 

「リバース DNS 検索」

リバース DNS 検索を実行して返された名前を正引き検索して、IP 番号がオリジナルの接続の IP 番号に一致するかどうかを確認します。一致しなければ名前に「*」を付けます。 

identnone 

「IDENT 検索」

IDENT 検索を実行しません。IP からホスト名への変換を実行し、Received: ヘッダーにホスト名と IP アドレスの両方を含めます。

identnonelimited 

「IDENT 検索」

IDENT 検索を実行しません。IP からホスト名への変換を実行し (ただしチャネルの切り替えを行う際にはホスト名を使用しない)、Received: ヘッダーにホスト名と IP アドレスの両方を含めます。

identnonenumeric 

「IDENT 検索」

IDENT 検索および IP からホスト名への変換を実行しません。 

identnonesymbolic 

「IDENT 検索」

IDENT 検索を実行しません。IP からホスト名への変換を実行し、Received: ヘッダーにホスト名だけを含めます。

identtcp 

「IDENT 検索」

着信 SMTP 接続での IDENT 検索および IP からホスト名への変換を実行し、Received: ヘッダーにホスト名と IP アドレスの両方を含めます

identtcplimited 

「IDENT 検索」

着信 SMTP 接続での IDENT 検索と IP からホスト名への変換を実行します (ただし、チャネルの切り替えを行う際にはホスト名を使用しない)。Received: ヘッダーにホスト名と IP アドレスを含めます。

indenttcpnumeric 

「IDENT 検索」

着信 SMTP 接続で IDENT 検索を実行します。IP からホスト名への変換を実行しません。 

identtcpsymbolic 

「IDENT 検索」

着信 SMTP 接続での IDENT 検索と IP からホスト名への変換を実行し、Received: ヘッダーにホスト名だけを含めます。

interfaceaddress 

「TCP/IP ポート番号とインタフェースアドレス」

指定された TCP/IP インタフェースアドレスにバインドします。 

lastresort 

「最後のホスト」

最後のホストを指定します。 

mailfromdnsverify 

「DNS ドメイン確認」

MAIL FROM: コマンドに使用されているドメインが DNS に存在するかどうかを確認します。

mx 

「TCP/IP MX レコードのサポート」

TCP/IP ネットワークおよびソフトウェアが MX レコード検索をサポートします。 

nameservers 

「ネームサーバー検索」

TCP/IP スタックが選択したネームサーバーの代わりに照合するネームサーバーのリストを指定します。nameservers には、空白文字で区切られたネームサーバーの IP アドレスのリストが必要です。

nocache 

「チャネル接続情報のキャッシング」

接続情報をキャッシュしません。 

nomailfromdnsverify 

「DNS ドメイン確認」

MAIL FROM: コマンドに使用されているドメインが DNS に存在するかどうかを確認しません。

nomx 

「TCP/IP MX レコードのサポート」

TCP/IP ネットワークが MX 検索をサポートしません。 

nonrandomemx 

「TCP/IP MX レコードのサポート」

MX 検索を実行しますが、返されたエントリを同等の優先度でランダム化しません。 

port 

「TCP/IP ポート番号とインタフェースアドレス」

SMTP 接続用のデフォルトポート番号を指定します。標準ポートは 25 です。 

randommx 

「TCP/IP MX レコードのサポート」

MX 検索を実行し、返されたエントリを同等の優先度でランダム化します。 

single 

「ターゲットホストの選択」

チャネル上の各宛先アドレス用にメッセージのコピーが 1 つずつ作成されるように指定します。 

single_sys 

「ターゲットホストの選択」

各宛先システム用にメッセージのコピーを 1 つずつ作成します。 

threaddepth 

「SMTP チャネルスレッド」

マルチスレッド SMTP クライアントに対して新しいスレッドをトリガするために必要なメッセージ数。 

表 12–19 その他のキーワード

キーワード 

定義 

deferralrejectlimit 

「不正な RCPT TO アドレスに制限を設定する」

不正な RCPT TO: アドレス数を制限します。 

dispositionchannel 

「プロセスチャネルのオーバーライド」

配信ステータス通知 (DSN) を最初にキューに入れるチャネルとしてプロセスチャネルよりも優先されます。 

destinationfilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

一般的な MTA チャネルで使用して、チャネルレベルのフィルタを指定して送信メッセージに適用します。 

filter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

フィルタファイルの場所を示す URL を必要な引数としてとります。 

nodestinationfilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

チャネルのどちらの方向にもチャネルメールボックスフィルタが無効になります。 

nosourcefilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

どのチャネルメールボックスフィルタもソースチャネルに対して無効になります。 

nofilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

デフォルトで、ユーザーメールボックスフィルタがチャネルに対して有効ではないことを示します。 

notificationchannel 

「プロセスチャネルのオーバーライド」

MDN (Message Disposition Notification) を最初にキューに入れるチャネルとしてプロセスチャネルよりも優先されます。 

sourcefilter 

「メールボックスフィルタファイルの場所を指定する」

一般的な MTA チャネルで使用して、チャネルレベルのフィルタを指定して着信メッセージに適用します。 

submit 

「チャネル動作のタイプ」

チャネルを送信専用のチャネルに指定します。 

user 

「pipe チャネル」

pipe チャネルでどのユーザー名で実行するかを示すのに使用されます。