Service Registry 3 2005Q4 ユーザーズガイド

レジストリの検索

レジストリを検索するには、メニュー領域の「検索」リンクと「探索」リンクを使用します。

「検索」メニューの使用

メニュー領域の「検索」をクリックします。「検索」フォームが開きます。このフォームには、次の構成要素があります。

「検索フォームを非表示にする」をクリックすると、「検索」フォームが閉じて結果の領域が消去されます。

次に、上記の構成要素の使用方法について説明します。

クエリーの選択

「定義済みクエリーを選択」ドロップダウンリストには、表 1–2 に示す項目が表示されます。

表 1–2 定義済みクエリー

クエリー名 

検索の目的 

基本クエリー 

オブジェクト型、名前、説明、および分類で検索できる、デフォルトの汎用クエリー。 

基本クエリー - 大文字と小文字を区別 

大文字と小文字を区別する基本クエリー。 

すべての所有オブジェクトを検索 

クエリーを実行したユーザーが所有する (発行した) すべてのオブジェクトを検索します。ユーザーが多数のオブジェクトを所有している場合は、時間が長くかかることがあります。 

呼び出し元のユーザーを取得 

クエリーを実行したユーザーの User オブジェクトを検索します。

デフォルトでは、基本クエリーが選択されています。基本クエリーの実行方法について次に説明します。

自分が発行したすべてのオブジェクトを検索する場合は、「すべての所有オブジェクトを検索」クエリーを使用します。登録時に作成したユーザーのデータを表示して変更する場合は、「呼び出し元のユーザーを取得」クエリーを使用します。

オブジェクト型による検索

もっとも簡単な検索は、オブジェクト型のみを指定する検索です。

「オブジェクト型」ドロップダウンリストでは、デフォルトでレジストリ内のすべてのオブジェクトを検索する「RegistryObject」が選択されています。検索範囲を絞り込むには、オブジェクト型を変更します。

ClassificationNode メニュー項目には、ClassificationSchemes に含まれる Concept が表示されます。ClassificationNode は Concept の同義語です。

Procedureオブジェクト型で検索する

手順
  1. 「オブジェクト型」ドロップダウンリストからオブジェクト型を選択します。

  2. 「検索」ボタンをクリックします。

    検索の結果、指定した型のオブジェクトがすべて返されます。名前、説明、または分類を指定して、検索範囲を絞り込むことができます。

名前および説明による検索

Procedure名前および説明で検索する

手順
  1. 「定義済みクエリーを選択」ドロップダウンリストから「基本クエリー」または「基本クエリー - 大文字と小文字を区別」を選択します。

  2. 「名前」フィールドまたは「説明」フィールドに文字列を入力します。

  3. 「検索」をクリックします。

    デフォルトでは、入力した文字列全体に一致する名前または説明が検索されます。ワイルドカードを使用すると、一定範囲のオブジェクトを検索できます。

    ワイルドカード文字は、パーセント (%) と下線 (_) です。

    % ワイルドカードは、次のように複数の文字に一致します。

    • %off% と入力すると、文字列 off を含む名前または説明 (Coffee など) が返されます。

    • nor% と入力すると、Nor または nor で始まる名前または説明 (Northnorthern など) が返されます。

    • %ica と入力すると、ica で終わる名前または説明 (America など) が返されます。

    下線ワイルドカードは、1 つの文字に一致します。たとえば、検索文字列を _us_ とすると、Aus1Bus3 などの名前を持つオブジェクトに一致します。

分類による検索

Classification オブジェクトは、Classification Scheme 内部の有効な値を定義する固有の Concept (ClassificationNodes) を使用してレジストリ内のオブジェクトを分類します。Classification Scheme は、子 Concept の世代を含むツリー構造の親です。表 1–3 は、レジストリの仕様によって提供されるClassification Scheme を示したものです。この表に示した用語の多くは、レジストリの仕様で定義されています。

表 1–3 Classification Scheme の用途

Classification Scheme 名 

使用頻度 

説明または目的 

AssociationType

頻繁 

RegistryObject 間の関連のタイプを定義します。Association インスタンスの associationType 属性の値として使用され、関連の性質を記述します。

ContentManagementService

まれ 

コンテンツ管理サービスのタイプを定義します。検証サービスやカタログサービスなどのコンテンツ管理サービスの設定で使用されます。 

DataType

頻繁 

このマニュアルで定義されているクラス内の属性のデータ型を定義します。Slot インスタンスの slotType 属性の値として使用され、Slot 値のデータ型を記述します。

DeletionScopeType

随時 

RemoveObjectsRequest プロトコルメッセージの deletionScope 属性の値を定義します。

EmailType

まれ 

電子メールアドレスのタイプを定義します。 

ErrorHandlingModel

まれ 

コンテンツ管理サービスのエラー処理モデルのタイプを定義します。 

ErrorSeverityType

まれ 

プロトコルメッセージの処理中にレジストリに発生するエラーの重要度のタイプを定義します。 

EventType

随時 

レジストリに発生するイベントのタイプを定義します。 

InvocationModel

まれ 

レジストリによるコンテンツ管理サービスの呼び出し方法を定義します。 

NodeType

随時 

ClassificationSchemeClassificationNode (Concept) オブジェクトの code 属性の値を割り当てる方法を定義します。

NotificationOptionType

まれ 

レジストリが Subscription 内のイベントを必要なクライアントに通知する方法を定義します。

ObjectType

随時 

レジストリがサポートする RegistryObject のタイプを定義します。 

PhoneType

まれ 

電話番号のタイプを定義します。 

QueryLanguage

まれ 

レジストリがサポートするクエリー言語を定義します。 

ResponseStatusType

まれ 

RegistryResponse のステータスのタイプを定義します。

StatusType

随時 

RegistryResponse のステータスのタイプを定義します。

SubjectGroup

まれ 

アクセス制御のためにユーザーが所属するグループを定義します。 

SubjectRole

まれ 

アクセス制御のためにユーザーに割り当てられるロールを定義します。 

メニュー領域では、ClassificationSchemes ツリーのルートは「説明」フィールドの下にあります。

Procedure分類で検索する

手順
  1. ルートノードを展開すると、Classification Scheme の完全なリストが表示されます。

    各エントリのあとに付く括弧の数は、親に含まれる Concept (ClassificationNode オブジェクト) の数を示しています。

  2. 使用する Classification Scheme のノードを展開します。

  3. Classification Scheme の下の Concept ノードを展開し、検索条件として使用する葉ノードを見つけます。葉ノードとは、その下に Concept がないノードです。

  4. 見つかった葉ノードを選択します。

  5. (省略可能) オブジェクト型を選択するか、名前または説明の文字列を指定して、検索範囲を限定します。

  6. 「検索」ボタンをクリックします。

検索結果の表示

検索で見つかったオブジェクトは、「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。

「レジストリオブジェクト」領域は、次の要素で構成されます。

ExtrinsicObject オブジェクトの場合は、「コンテンツのバージョン」と「コンテンツのバージョンコメント」の 2 つの列が追加されます。これらの列は、ExtrinsicObject のリポジトリ項目に適用されます。

次の 2 つのオブジェクトでは、「バージョン」列と「バージョンコメント」列が次のように別のコンテンツに置き換わります。

Procedureピン機能を使用する

ユーザーインタフェースのピン機能を使用すると、別のオブジェクトの検索中に 1 つまたは複数のオブジェクトを「レジストリオブジェクト」領域に固定できます。その後、2 つのオブジェクト間の関係を作成できます。この方法の詳細については、「オブジェクト間の関係の作成」を参照してください。

手順
  1. 「検索」をクリックしてクエリーを実行します。

  2. 「レジストリオブジェクト」領域で固定する 1 つまたは複数のオブジェクトの「ピン」チェックボックスを選択します。

  3. 別のクエリーを実行します。

    ピンで固定されたオブジェクトと 2 つ目のクエリーの検索結果がすべて「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。

次の手順

ピンで固定されたオブジェクトを使い終わったら、そのオブジェクトの「ピン」チェックボックスの選択を解除します。選択が解除されたオブジェクトは、別のクエリーを実行すると「レジストリオブジェクト」領域に表示されなくなります。

オブジェクトの詳細の表示

検索結果の表で、オブジェクトの「詳細」リンクをクリックすると、「レジストリオブジェクト」領域のすぐ下に「詳細」領域が開きます。

このセクションには、次のように一連のボタンとタブが表示されます。

表 1–4 「詳細」領域の属性タブ

タブ名 

適用先 

Object_Type 詳細

すべてのオブジェクト (Object_Type はオブジェクト型の名前)

スロット 

すべてのオブジェクト 

Classification 

すべてのオブジェクト 

外部識別子 

すべてのオブジェクト 

Associations 

すべてのオブジェクト 

外部リンク 

すべてのオブジェクト 

監査証跡 

すべてのオブジェクト 

住所 

Organization、User 

電話番号 

Organization、User 

電子メールアドレス 

Organization、User 

ユーザー 

Organization 

Organization 

Organization 

サービスバインディング 

Service 

仕様リンク 

ServiceBinding 

Concept 

ClassificationScheme、ClassificationNode 

レジストリオブジェクト 

RegistryPackage 

Affected Objects 

AuditableEvent 

タブをクリックすると、オブジェクトに属性の値が存在するかどうかがわかります。値が存在する場合は、属性値の「詳細」リンクをクリックすると、Web ブラウザのウィンドウが開き、属性値の詳細が表示されます。

「監査証跡」タブには、「詳細」リンクを含む表は表示されません。代わりに、このタブには次の情報を示す表が表示されます。

大部分のオブジェクトでは、「詳細」領域に次のフィールドが表示されます。

多くのオブジェクトで、ほとんどのフィールドが説明を必要としません (Organization の住所など)。一部のオブジェクトには、説明を必要とするフィールドがあります。これらのフィールドについて次に説明します。

Association の詳細の表示

Association オブジェクトの「詳細」領域には、次のフィールドが追加表示されます。

Classification Scheme の詳細の表示

ClassificationScheme オブジェクトの「詳細」領域には、次のフィールドが追加表示されます。

付帯オブジェクトの詳細の表示

ExtrinsicObject オブジェクトの「詳細」領域には、次のフィールドが追加表示されます。

外部リンクの詳細の表示

ExternalLink オブジェクトの「詳細」領域には、「外部 URI」フィールドの下に「コンテンツを表示」リンクが表示されます。このリンクをクリックすると、ブラウザのウィンドウに URI のコンテンツが表示されます。

「探索」メニューの使用

「探索」メニューを使用すると、ファイルフォルダの階層のメタファーを使用してレジストリとリポジトリのコンテンツを検索できます。root という名前のルートフォルダにすべてのレジストリコンテンツが含まれます。

Procedure「探索」メニューを使用する

手順
  1. 「探索」リンクをクリックします。

  2. root という名前のフォルダを展開します。このフォルダには、2 つのサブフォルダがあります。すべてのユーザーコンテンツが置かれているフォルダである userDataClassificationSchemes です。

  3. フォルダをクリックすると、該当する型のレジストリオブジェクトが表示されます。ノードを展開すると、次のレベルのオブジェクト型が表示されます。

次の手順

作業が終了したら、「探索を非表示にする」をクリックして「探索」メニューを閉じ、結果の領域を消去します。

ProcedureClassification Scheme を探索する

手順
  1. ClassificationSchemes フォルダをクリックします。ノード記号をクリックしないでください。

    すべての ClassificationScheme オブジェクトが「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。オブジェクトを表示するには、 「検索結果の表示」の手順に従います。

  2. ClassificationSchemes ノードを展開し、メニュー領域に ClassificationSchemes のツリー階層を開きます。

  3. ファイルアイコンをクリックすると、その Classification Scheme が「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。

  4. Classification Scheme ノードを展開すると、その下にある Concept フォルダが表示されます。

    必ずしもすべての Classification Scheme に、「探索」メニューに表示できる Concept があるとは限りません。

  5. Concept フォルダをクリックすると、その Concept が「レジストリオブジェクト」領域に表示されます。

ProcedureuserData フォルダを探索する

手順
  1. userData ノードを展開します。

  2. RegistryObject ノードを展開します。すべてのレジストリオブジェクトを表示する場合以外は、このフォルダをクリックしないでください。

    folder1 という名前のノードには内容がありません。

  3. フォルダをクリックすると、該当する型のレジストリオブジェクトが表示されます。ノードを展開すると、次のレベルのオブジェクト型が表示されます。