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Sun Java System Portal Server 6 2005Q4 配備計画ガイド 

付録 C
Portal Server とアプリケーションサーバー

この付録では、Sun JavaTM System Portal Server 製品およびそのアプリケーションサーバーのサポートの概要を述べます。

この付録で説明する内容は次のとおりです。


Portal Server でのアプリケーションサーバーのサポートについて

Sun Java System Portal Server 製品は、JavaTM Web Server ソフトウェアのほかに、Web アプリケーションコンテナとして使用する次のアプリケーションサーバーをサポートします。

Portal Server をアプリケーションサーバーで実行すると、次のことが可能になります。


アプリケーションサーバークラスタ上の Portal Server

ここでは、Application Server Enterprise Edition ソフトウェア、BEA WebLogic ServerTM、および IBM WebSphere® Application Server がアプリケーションサーバークラスタをどのように管理するかを説明します。アプリケーションサーバークラスタは、各サーバーがホストするサービスへの共有アクセスを可能にするために協力するアプリケーションサーバーの粗結合グループです。クラスタは、スケーラビリティーを実現するために、リソース要求、リソースの高可用性、およびアプリケーションロジックのフェイルオーバーのバランスをとることを目標にします。Portal Server および Access Manager は純粋な Web アプリケーションではありません。これらのアプリケーションは、マシンに存在するローカルファイルと、ポータル、amserver、および amconsole の 3 つの Web アプリケーションから構成されています。この 3 つの Web アプリケーションは Web アプリケーションコンテナで実行され、このコンテナはアプリケーションサーバーの Web アプリケーションコンテナで実行されます。

Java Enterprise System はローカルファイルをインストールして設定し、ローカルアプリケーションサーバーを設定してから、3 つの WAR ファイルをローカル Web アプリケーションコンテナに配備します。WAR ファイルは、自己完結型のファイルではありません。WAR ファイルは、サービスを提供するためにマシン上のローカルファイルおよびディレクトリを利用します。

アプリケーションサーバークラスタは、異なるマシンでホストされる可能性がある、多くのアプリケーションサーバーインスタンスをグループ化する論理エンティティーです。純粋の Web アプリケーションは、アプリケーションサーバー固有の配備ツールを使用してクラスタに配備されます。クラスタに配備されると、Web アプリケーションはクラスタを構成するすべてのサーバーインスタンスに配備され、集中管理されます。

Portal Server はローカルアプリケーションとして、また Web アプリケーションとしての 2 つの性質があるため、次の手順を実行して Portal Server をアプリケーションサーバーにインストールします。

  1. 同じ構成の設定を使用してすべてのマシンに Portal Server をインストールします。
  2. 3 つの Web アプリケーション (portal、amserver、および amconsole) をクラスタに配備します。

次のセクションでは、Portal Server をアプリケーションサーバークラスタで実行可能にするのにはどのような意味があるのかについて説明します。

Application Server Enterprise Edition の概要

Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8 は、エンタープライズアプリケーションを開発、配備、および管理するための堅牢な J2EE プラットフォームを提供しています。主要な機能としては、トランザクション管理、パフォーマンス、スケーラビリティー、セキュリティー、統合性などが挙げられます。この Application Server は、Web パブリッシングから企業規模のトランザクション処理までのサービスをサポートします。

この Application Server には、Platform Edition と Enterprise Edition が用意されています。Platform Edition は無償で配布され、ソフトウェア開発および部門レベルの本稼動環境を構築するために使用できます。Enterprise Edition は、ミッションクリティカルなサービスと大規模な本稼動環境向けに設計されており、ロードバランサプラグインとクラスタ管理によって水平方向のスケーラビリティーとサービスの継続性をサポートしています。また、Enterprise Edition は、高可用データベース (HADB: Highly Available Database) によってセッションの継続性もサポートしています。詳細は、次の Application Server Enterprise Edition のマニュアルを参照してください。

http://docs.sun.com/db/coll/ApplicationServer8_ee_04q4

BEA WebLogic Server Cluster の概要

BEA WebLogic ServerTM 製品は、次の定義を使用します。

詳細については、次のマニュアルを参照してください。

http://edocs.beasys.com/wls/docs61/cluster/index.html

次のコマンドで管理サーバーを起動します。

install_dir/config/domain_name/startWeblogic.sh

ローカルサーバーは、その設定を install_dir/config/domain_name/config.xml ファイルから取得します。管理対象サーバーを起動するには、次のコマンドを使用します。

install_dir/config/domain_name/startManagedWebLogic.sh servername admin_server_url

管理対象サーバーは、その設定を install_dir/config/domain_name/config.xml ローカルファイルから取得するのではなく、HTTP を使用して管理サーバーから取得します。


Portal Server を BEA WebLogic ServerTM にインストールするためにサポートされているデフォルトの構成は、ドメインの管理サーバーでもある単一サーバーです。


BEA クラスタは同じドメイン内の、WebLogic コンソールでクラスタとして宣言された管理対象サーバーの集合です。Web アプリケーションを配備するときには、個々のサーバーの名前ではなく、クラスタの名前を使用します。配備後、Web アプリケーションは、クラスタ内のすべてのマシンに同じように配備されます。

BEA でのセッションのフェイルオーバーについては、次のマニュアルに説明があります。

http://edocs.beasys.com/wls/docs61/cluster/servlet.html#1009453

HTTP セッション状態のためにメモリー内レプリケーションを使用するには、次の前提条件を満たす必要があります。

BEA クラスタをインストールするには、クラスタに参加する各マシンに対する BEA ライセンスは特別な BEA クラスタライセンスである必要があります。BEA ライセンスの取得および HttpClusterServlet を使用した BEA クラスタの設定手順については、BEA のマニュアルを参照してください。

IBM WebSphere Application Server の概要

IBM WebSphere Application Server 製品は、次の定義を使用します。

詳細は、次の IBM WebSphere Application Server のマニュアルを参照してください。

http://www-3.ibm.com/software/webservers/appserv/doc/v40/ae/infocen ter/was/welcome.html

WebSphere Advanced Server は、データベースを備えているため、より強力なクラスタを実現可能にします。Advanced Server では、すべてのサーバーが設定情報用のデータベースを使用します。WebSphere 管理コンソール、Swing Java アプリケーション、またはコマンド行ユーティリティーの XMLConfig および wscpthen を使用してサーバーを管理できます。



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