この手順は、アプリケーションクライアントコンテナ (ACC) とともに RMI-IIOP 負荷分散とフェイルオーバーを使用するために必要な手順の概要を示しています。ACC の詳細については、『Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 Developer’s Guide』の「Developing Clients Using the ACC」を参照してください。
install_dir/bin ディレクトリに移動します。
package-appclient を実行します。
このユーティリティーによって、appclient.jar ファイルが生成されます。package-appclient の詳細については、package-appclient( 1M)を参照してください。
appclient.jar ファイルを、クライアントを実行するマシンにコピーして展開します。
asenv.conf または asenv.bat パス変数を編集して、そのマシン上の正しいディレクトリ値を参照するようにします。
このファイルは、appclient-install-dir/config/ に格納されています。
更新するパス変数の一覧については、package-appclient( 1M)を参照してください。
必要に応じて、appclient スクリプト実行ファイルを作成します。
たとえば、UNIX では chmod 700 を使用します。
クラスタ内のインスタンスに対する IIOP リスナーポート番号を検索します。
IIOP リスナーを端点に指定して、どの IIOP リスナーが要求を受信するかを判定します。管理コンソールで IIOP リスナーを表示するには、次の手順を実行します。
sun-acc.xml の端点値を編集します。
前の手順の IIOP リスナーを使用して、次の形式の端点値を作成します。
machine1:instance1–iiop-port, machine2:instance2–iiop-port
次に例を示します。
<property name="com.sun.appserv.iiop.endpoints" value="host1.sun.com:3335,host2.sun.com:3333,host3.sun.com:3334"\>
--retrieve オプションを使用してクライアントアプリケーションを配備し、クライアントの JAR ファイルを取得します。
クライアントの JAR ファイルはクライアントマシンに置いたままにします。
次に例を示します。
asadmin deploy --user admin --passwordfile pw.txt --retrieve /my_dir myapp
アプリケーションクライアントを、次のように実行します。
appclient -client clientjar -name appname
フェイルオーバーをテストするには、クラスタ内の 1 つのインスタンスを停止し、アプリケーションが正常に動作するかどうかを調べます。また、クライアントアプリケーション内にブレークポイント (またはスリープ) を設定することもできます。
負荷分散をテストするには、複数のクライアントを使用し、すべての端点にわたって負荷がどのように分散されるかを調べます。