「可用性サービス」の「Web コンテナの可用性」タブを使用すると、次の可用性設定を変更できます。
持続性のタイプ: 可用性が有効になっている SFSB のセッション持続性と不活性化メカニズムを指定します。使用できる値は、memory (持続性なし) file (ファイルシステム)、および ha (HADB) です。
ha セッション持続性を使用するには、HADB を設定し、有効にしておく必要があります。設定の詳細については、configure-ha-cluster(1) を参照してください。
Web コンテナの可用性が有効になっている場合、デフォルトは ha です。それ以外の場合、デフォルトは memory です。セッションの持続性が必要となる本稼動環境では、ha を使用します。最初の 2 つのタイプ (memory および file 持続性) では、高可用性セッション持続性は提供されません。
持続性の頻度: セッション状態を格納する頻度を指定します。持続性のタイプが ha の場合にのみ適用できます。使用できる値は次のとおりです。
web-method - セッション状態は、各 Web 要求の終了時に、クライアントに応答を返信する前に格納されます。このモードでは、障害発生時にセッション状態を完全に更新するための最良の保証が得られます。デフォルトです。
time-based - セッション状態が、reapIntervalSeconds ストアプロパティーによって設定された頻度でバックグラウンドに格納されます。このモードでは、セッション状態が完全に更新される保証はありません。ただし、各要求後に状態が格納されないので、パフォーマンスが大幅に向上します。
持続性のスコープ: 格納するセッションオブジェクトの範囲と、セッション状態を格納する頻度を指定します。持続性のタイプが ha の場合にのみ適用できます。使用できる値は次のとおりです。
session - 常にすべてのセッション状態が格納されます。このモードでは、セッションデータを分散可能な Web アプリケーションに正しく格納するための最良の保証が得られます。デフォルトです。
modified-session - セッション状態が変更された場合、すべてのセッション状態が格納されます。HttpSession.setAttribute() または HttpSession.removeAttribute() が呼び出された場合に、セッションが変更されたと見なします。属性が変更されるたびに、必ず setAttribute() を呼び出す必要があります。これは J2EE 仕様の要件ではありませんが、このモードを正しく動作させるために必要になります。
modified-attribute - 変更されたセッション属性だけが格納されます。このモードを正しく動作させるには、次のガイドラインに従う必要があります。
セッション状態が変更されるたびに、setAttribute() を呼び出します。
属性間で相互参照しないようにします。別個の各属性キーにあるオブジェクトグラフを直列化し、別々に格納します。別個の各キーにあるオブジェクト間に相互参照がある場合は、正常な直列化および非直列化は行われません。
複数の属性間、または少なくとも読み取り専用属性と変更可能な属性間でセッション状態を分散します。
シングルサインオン状態: シングルサインオン状態の持続性を有効にするには、このボックスにチェックマークを付けます。無効にするには、このボックスのチェックマークを外します。詳細については、「セッションフェイルオーバーでのシングルサインオンの使用」を参照してください。
HTTP セッションストア: セッションの持続性のために HADB への接続に使用する JDBC リソースを変更した場合は、HTTP セッションストアを変更できます。詳細については、configure-ha-cluster(1) を参照してください。