Sun Java System Application Server Enterprise Edition 8.1 2005Q2 高可用性 (HA) 管理ガイド

チェックポイントを設定するメソッドの指定

有効になっている場合、チェックポイント設定は一般に、トランザクションがロールバックする場合でも、Bean がトランザクションを完了したあとに実行されます。Bean の状態に重要な変更をもたらす非トランザクションビジネスメソッドの終了時に、SFSB のオプションのチェックポイント設定を追加で指定するには、sun-ejb-jar.xml 配備記述子ファイルの ejb 要素にある checkpoint-at-end-of-method 要素を使用します。

checkpoint-at-end-of-method 要素内の非トランザクションメソッドは、次のいずれかになります。


注 –

SFSB がどのトランザクションにも参加しておらず、checkpoint-at-end-of-method 要素で明示的に指定されているメソッドがない場合は、この Bean に対して availability-enabled="true" が設定されていても、この Bean の状態にチェックポイントは設定されません。

パフォーマンスを向上させるには、メソッドの小さなサブセットを指定します。これらのメソッドは一般に、大量の処理を実行するか、または Bean の状態に重要な変更をもたらします。



例 8–2 メソッドのチェックポイント設定を指定する EJB 配備記述子の例

<sun-ejb-jar>
    ...
    <enterprise-beans>
        ...
        <ejb availability-enabled="true">
            <ejb-name>ShoppingCartEJB</ejb-name>
            <checkpoint-at-end-of-method>
                <method>
                    <method-name>addToCart</method-name>
                </method>
            </checkpoint-at-end-of-method>
        </ejb>
        ...
    </enterprise-beans>
</sun-ejb-jar>