Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Oracle App Server 10g Plug-In 2.0)

第 3 章 Oracle App Server 10g プラグインのインストールと構成

この章では、Oracle App Server 10g プラグインをインストールして構成する方法について説明します。この章では、次の内容について説明します。

Oracle App Server 10g プラグイン の入手

Oracle App Server 10g プラグインを入手する手順は 2 段階に分かれます。はじめに Oracle App Server 10g プラグイン JAR ファイルが含まれたパッケージファイルをシステムに追加する必要があります。そのあとに Oracle App Server 10g プラグイン JAR ファイルをインポートします。

Oracle App Server 10g ソリューションは、Sun N1 Service Provisioning System (N1 SPS) ソフトウェアに対するプラグインとしてパッケージ化されています。プラグインは JavaTM アーカイブ (JAR) ファイルとしてパッケージ化されています。Oracle App Server 10g ソリューション用のプラグインファイルは、Sun N1 Service Provisioning System Supplement CD または Sun Download Center から入手できます。

パッケージファイルをシステムに追加すると、Oracle App Server 10g プラグインは 2 種類の JAR ファイルからインポートできます。状況に応じて、適切なファイルを選択してください。

Oracle App Server 10g プラグインは 2 種類の JAR ファイルからインポートできます。状況に応じて、適切なファイルを選択してください。

  1. JAR ファイルを含むパッケージを追加します。

  2. JAR ファイルをインポートします。– 「N1 SPS 環境への Oracle App Server 10g プラグイン のインポート」

Solaris への Oracle App Server 10g プラグイン の追加

Oracle App Server 10g プラグインは、SUNWspsoas パッケージに含まれています。

ProcedureSolaris 用の Oracle App Server 10g プラグイン を追加する

  1. 端末ウィンドウで、スーパーユーザーになります。

  2. プラグインパッケージを含むディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを入力し、Return キーを押します。

    # pkgadd -d . SUNWspsoas

    スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.oracle10g_AS/ ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.oracle10g_AS/Upgrade ディレクトリにあります。

Linux への Oracle App Server 10g プラグイン の追加

Oracle App Server 10g プラグインは、sun-spsoas-2.0-1.noarch.rpm ファイルに含まれています。

ProcedureLinux 用の Oracle App Server 10g プラグイン を追加する

  1. 端末ウィンドウで、スーパーユーザーになります。

  2. sun-spsoas-2.0-1.noarch.rpm ファイルを含むディレクトリに移動します。

  3. 次のコマンドを入力し、Return キーを押します。

    # rpm –i sun-spsoas-2.0-1.noarch.rpm

    スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.oracle10g_AS/ ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.oracle10g_AS/Upgrade ディレクトリにあります。

Windows への Oracle App Server 10g プラグイン の追加

Oracle App Server 10g プラグインは、sun-spsoas-2.0.msi ファイルに含まれています。

ProcedureWindows 用の Oracle App Server 10g プラグイン を追加する

  1. sun-spsoas-2.0.msi ファイルを含むディレクトリに移動します。

  2. sun-spsoas-2.0.msi ファイルをダブルクリックします。

    インストーラの GUI が起動されます。JAR ファイルは、C:\Program Files\N1 Service Provisioning System\plugins\com.sun.oracle10g_AS ディレクトリにコピーされます。

N1 SPS 環境への Oracle App Server 10g プラグイン のインポート

ある特定のプラグインを N1 SPS 製品に認識させるには、そのプラグインをインポートする必要があります。プラグインをインポートするには、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」で詳しく説明されている手順に従います。

  1. N1 SPS ブラウザインタフェースのメインウィンドウの「Administrative」セクションで、「Plug-ins」をクリックします。

  2. 「Plug-ins」ページの「Action」列で、「Import」をクリックします。

  3. JAR ファイルをダウンロードした場所に移動します。

  4. 「Continue to Import」ボタンをクリックします。

インポートが正常に終了すると、プラグインの詳細ページが開いて、そのプラグインが提供するオブジェクトが表示されます。

コマンド行からプラグインアーカイブファイルをインポートすることもできます。

アップグレード関連の注意事項

Procedure旧バージョンのコンポーネントにアクセスする

新しいバージョンのプラグインにアップグレードすると、そのプラグインの「Common Tasks」ページが更新され、新しいバージョンのプラグインを使用してインストールされたコンポーネントへのリンクが表示されます。この機能により、最新の機能と改善点を含むコンポーネントを簡単に表示できます。古い機能に依存するコンポーネントは「Common Tasks」ページからはリンクされません。

以前にインストールしたコンポーネントが見つからない場合、そのコンポーネントは旧バージョンのプラグインから作成された可能性があります。旧バージョンのコンポーネントを表示または使用するには、次の手順に従います。

  1. 「Common Tasks」ページで、適切なコンポーネントプロシージャーをクリックします。

    「Component Details」ページが表示されます。

  2. 「Component Details」ページで、「Version History」をクリックします。

    コンポーネントとバージョンのリストが表示されます。

  3. 適切なリンクをクリックします。

    • コンポーネントの機能を実行するには、そのバージョン番号をクリックするか、使用するコンポーネントに適用される「Details」リンクをクリックします。

    • コンポーネントがインストールされている場所を知るには、「Where Installed」をクリックします。

環境に応じたソリューションのカスタマイズ

このプラグインをインストールし、実行する前に、Oracle Application Server と Sun N1 Service Provisioning Systemマスターサーバーを変更する必要があります。

ProcedureOracle Application Server を構成する

  1. /etc/system ファイルを変更します。

    /etc/system ファイルに次の行を追加し、再起動します。

    * included for Oracle 
    set semsys:seminfo_semmap=80 
    set semsys:seminfo_semmni=2200
    set semsys:seminfo_semmns=2200 
    set semsys:seminfo_semmnu=2000 
    set semsys:seminfo_semmsl=256 
    set semsys:seminfo_semopm=210 
    set semsys:seminfo_semume=600 
    set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295 
    set shmsys:shminfo_shmmin=100 
    set shmsys:shminfo_shmmni=100 
    set shmsys:shminfo_shmseg=100
  2. /etc/group ファイルに Oracle データベースグループを追加します。

    Oracle Application Server 製品をインストールするシステムで/etc/group ファイルを編集し、次の行を追加します。

    dba::120:
  3. /etc/passwd ファイルに Oracle ユーザーを追加します。

    Oracle Application Server 製品をインストールするシステムで/etc/passwd ファイルを編集し、次の行を追加します。

    oracle:x:500:120::/export/home/oracle:/bin/csh 
  4. /etc/shadow ファイルを同期化します。

    次のコマンドを実行します。pwconv

  5. Oracle ユーザーアカウントをアクティブにします。

    passwd oracle コマンドを使用し、Oracle ユーザーのパスワードを指定します。

  6. システムが NIS 内にあり、Oracle アカウントまたは dba グループが NIS マップに すでに存在する場合は、/etc/nsswitch.conf ファイルの構成を確認します。

    /etc/nsswitch.conf ファイルの passwd エントリで filesnis より前にあることを確認します。


    注 –

    Oracle と dba の定義はすべてのシステムで同じでなければなりません。


マスターサーバータイムアウトの設定

このプラグインで提供されるプランの中には、実行にかなりの時間がかかるものがあります。したがって、マスターサーバーに対するタイムアウト値がプランの実行に十分であるか確認する必要があります。

マスターサーバーでプロビジョニングシステムの config.properties ファイルを編集します。デフォルトでは、このファイルは /opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.2/server/config/config.properties ディレクトリにあります。次のタイムアウト値を設定します。

pe.nonPlanExecNativeTimeout=1800
pe.defaultPlanTimeout=18000
userdb.sessionTimeout=10800000

注 –

タイムアウトの変更を有効にするためには、マスターサーバーの再起動が必要です。


リモートエージェントのユーザーおよびグループ

リモートエージェントをインストールする場合には、このインストールを所有するユーザーとグループとして root を設定してください。また、setuid 機能を許可するかどうかを確認するメッセージが表示された場合は、yes を選択します。

クラスタ機能用のリモートシェル

Oracle 環境でクラスタ機能を使用するためには、クラスタに属する各システムが、リモートからリモートシェルを通して (rsh コマンド) 相互に通信できなければなりません。リモート機能を有効にする場合は、oracle アカウントのホームディレクトリに rhosts ファイルを作成し、そこに + oracle という行を追加します。

Oracle App Server 10g プラグイン へのパッチの適用

Oracle App Server 10g プラグインに適用可能なパッチは、SunSolve サイトを確認します。パッチを適用するには、パッチの README ファイルの手順に従います。