Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Oracle App Server 10g Plug-In 2.0)

環境に応じたソリューションのカスタマイズ

このプラグインをインストールし、実行する前に、Oracle Application Server と Sun N1 Service Provisioning Systemマスターサーバーを変更する必要があります。

ProcedureOracle Application Server を構成する

  1. /etc/system ファイルを変更します。

    /etc/system ファイルに次の行を追加し、再起動します。

    * included for Oracle 
    set semsys:seminfo_semmap=80 
    set semsys:seminfo_semmni=2200
    set semsys:seminfo_semmns=2200 
    set semsys:seminfo_semmnu=2000 
    set semsys:seminfo_semmsl=256 
    set semsys:seminfo_semopm=210 
    set semsys:seminfo_semume=600 
    set shmsys:shminfo_shmmax=4294967295 
    set shmsys:shminfo_shmmin=100 
    set shmsys:shminfo_shmmni=100 
    set shmsys:shminfo_shmseg=100
  2. /etc/group ファイルに Oracle データベースグループを追加します。

    Oracle Application Server 製品をインストールするシステムで/etc/group ファイルを編集し、次の行を追加します。

    dba::120:
  3. /etc/passwd ファイルに Oracle ユーザーを追加します。

    Oracle Application Server 製品をインストールするシステムで/etc/passwd ファイルを編集し、次の行を追加します。

    oracle:x:500:120::/export/home/oracle:/bin/csh 
  4. /etc/shadow ファイルを同期化します。

    次のコマンドを実行します。pwconv

  5. Oracle ユーザーアカウントをアクティブにします。

    passwd oracle コマンドを使用し、Oracle ユーザーのパスワードを指定します。

  6. システムが NIS 内にあり、Oracle アカウントまたは dba グループが NIS マップに すでに存在する場合は、/etc/nsswitch.conf ファイルの構成を確認します。

    /etc/nsswitch.conf ファイルの passwd エントリで filesnis より前にあることを確認します。


    注 –

    Oracle と dba の定義はすべてのシステムで同じでなければなりません。


マスターサーバータイムアウトの設定

このプラグインで提供されるプランの中には、実行にかなりの時間がかかるものがあります。したがって、マスターサーバーに対するタイムアウト値がプランの実行に十分であるか確認する必要があります。

マスターサーバーでプロビジョニングシステムの config.properties ファイルを編集します。デフォルトでは、このファイルは /opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.2/server/config/config.properties ディレクトリにあります。次のタイムアウト値を設定します。

pe.nonPlanExecNativeTimeout=1800
pe.defaultPlanTimeout=18000
userdb.sessionTimeout=10800000

注 –

タイムアウトの変更を有効にするためには、マスターサーバーの再起動が必要です。


リモートエージェントのユーザーおよびグループ

リモートエージェントをインストールする場合には、このインストールを所有するユーザーとグループとして root を設定してください。また、setuid 機能を許可するかどうかを確認するメッセージが表示された場合は、yes を選択します。

クラスタ機能用のリモートシェル

Oracle 環境でクラスタ機能を使用するためには、クラスタに属する各システムが、リモートからリモートシェルを通して (rsh コマンド) 相互に通信できなければなりません。リモート機能を有効にする場合は、oracle アカウントのホームディレクトリに rhosts ファイルを作成し、そこに + oracle という行を追加します。