この章では、次の項目について説明します。
Solaris コンテナプラグインを入手する手順は 2 段階に分かれます。はじめに Solaris コンテナプラグイン JAR ファイルが含まれたパッケージファイルをシステムに追加する必要があります。そのあとに Solaris コンテナプラグイン JAR ファイルをインポートします。
Solaris プラグインは、Sun N1 Service Provisioning System ソフトウェアに対するプラグインとしてパッケージ化されています。プラグインは、JavaTM アーカイブ (JAR) ファイルとしてパッケージ化されています。Solaris プラグイン用のプラグインファイルは、Sun N1 Service Provisioning System 5.2 Supplement CD または Sun Download Center から入手できます。
パッケージファイルをシステムに追加すると、Solaris プラグインは 2 種類の JAR ファイルからインポートできます。状況に応じて、適切なファイルを選択してください。
Solaris プラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.solaris_4.0.jar ファイルを使用します。
旧バージョンの Solaris プラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.solaris_3.0_4.0.jar ファイルを使用します。
JAR ファイルを含むファイルを追加します。
JAR ファイルをインポートします。–「Sun N1 Service Provisioning System への Solaris プラグインのインポート」
Solaris プラグインは、SUNWspssol パッケージに含まれています。
端末ウィンドウで、スーパーユーザーになります。
プラグインパッケージを含むディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力し、Return キーを押します。
# pkgadd -d . SUNWspssol
スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.solaris/ ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/SUNWn1sps/plugins/com.sun.solaris/Upgrade ディレクトリにあります。
Solaris プラグインは、SUNWspssol.rpm ファイルに含まれています。
端末ウィンドウで、スーパーユーザーになります。
SUNWspssol.rpm ファイルを含むディレクトリに移動します。
次のコマンドを入力し、Return キーを押します。
# rpm –i package_directory/SUNWspssol
スタンドアロン用 JAR ファイルは /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.solaris/ ディレクトリにあります。アップグレード用 JAR ファイルは /opt/sun/N1_Service_Provisioning_System/plugins/com.sun.solaris/Upgrade ディレクトリにあります。
Solaris プラグインは、SUNWspssol.msi ファイルに含まれています。
SUNWspssol.msi ファイルを含むディレクトリに移動します。
SUNWspssol.msi ファイルをダブルクリックします。
インストーラの GUI が起動されます。JAR ファイルは、C:\Program Files\N1 Service Provisioning System\plugins\com.sun.solaris ディレクトリにコピーされます。
ある特定のプラグインを Sun N1 Service Provisioning System に認識させるには、そのプラグインをマスターサーバーにインポートする必要があります。旧バージョンの Solaris プラグインがすでにインポートされている場合は、新しいプラグインにアップグレードする必要があります。
プラグインをインポートまたはアップグレードするには、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 システム管理者ガイド』の第 5 章「プラグインの管理」で詳しく説明されている手順に従います。
Solaris プラグイン 4.0 は、Sun N1 Service Provisioning System 5.2 環境で動作します。ほかの Sun N1 Service Provisioning System バージョンには、Solaris プラグイン 4.0 をインポートしないでください。
ブラウザインタフェースのメインウィンドウの「Administrative」セクションで、「Plug-ins」をクリックします。
「Plug-ins」ページの「Action」列で、「Import」をクリックします。
JAR ファイルの場所に移動します。
Solaris プラグインをはじめてインポートする場合は、com.sun.solaris_4.0.jar ファイルを選択します。
旧バージョンの Solaris プラグインがすでにインポートされている場合は、com.sun.solaris_3.0_4.0.jar ファイルを選択します。
「Continue to Import」ボタンをクリックします。
インポートが正常に終了すると、プラグインの詳細ページが開いて、そのプラグインが提供するオブジェクトが表示されます。
コマンド行を使用して、プラグインのアーカイブファイルをインポートすることもできます。
CLI からプラグインファイルをインポートするには、次のように入力します。
% cr_cli -cmd plg.p.add -path plugin-filename -u username -p password |
Solaris プラグインをはじめてインポートする場合は、plugin-filename は com.sun.solaris_4.0.jar になります。
旧バージョンの Solaris プラグインがすでにインポートされている場合は、plugin-filename は com.sun.solaris_3.0_4.0.jar になります。
Sun N1 Service Provisioning System 5.2 にマスターサーバーを移行して Solaris プラグイン 4.0 をインポートしたあとで Sun Sun N1 Service Provisioning System 5.0 内の Solaris プラグインを使用して大域ゾーンとローカルゾーンを作成した場合には、これらのゾーンをアップグレードする必要があります。この作業が終わると、Solaris プラグイン 4.0 を使用して、アップグレードされたゾーンを制御できます。
ブラウザインタフェースのメインウィンドウにある「Common Tasks」セクションで、 Sun Solaris アイコンをクリックします。
「Solaris Container: Create and Manage」リンクをクリックします。
「Referenced Components」リストで、/com/sun/solaris/container_util をクリックします。
「Component Procedures」リストで、「install:default」の横にある「Run action」をクリックします。
「Run Details」ページで、アップグレードする大域ゾーンターゲットホストを選択します。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
稼働中のローカルゾーンをアップグレードするには、次の手順を使用します。
Sun N1 Service Provisioning System 5.2 に移行したあと、リモートエージェントをアップグレードします。方法については、『Sun N1 Service Provisioning System 5.2 インストールガイド』の「リモートエージェントとローカルディストリビュータのアップグレード」を参照してください。
ブラウザインタフェースのメインウィンドウにある「Common Tasks」セクションで、 Sun Solaris アイコンをクリックします。
「Solaris Containers: Create and Manage」リンクをクリックします。
「Component Procedures」リストで、「markOnly:install」の横にある 「Run action」をクリックします。
アップグレードするローカルゾーンをインストールするターゲット大域ゾーンホストを選択します。
「Plan Variables」設定から、ローカルゾーンのホスト名を選択します。
目的のローカルゾーン名がない場合は、ゾーン名を追加できます。ゾーン名を追加するには、次の手順を実行します。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
ブラウザインタフェースのメインウィンドウにある「Common Tasks」セクションで、 Solaris アイコンをクリックします。
「Solaris Containers: Create and Manage」リンクをクリックします。
「Component Procedures」リストで、「activate」の横にある「Run action」をクリックします。
「Plan Details」ページの「Current Installations」リストで、有効にするローカルゾーンを選択します。
「Run Selected Installations」ボタンをクリックします。
停止されているローカルゾーンをアップグレードするには、次の手順を使用します。
ブラウザインタフェースのメインウィンドウにある「Common Tasks」セクションで、 Solaris アイコンをクリックします。
「Solaris Containers: Create and Manage」リンクをクリックします。
「Component Procedures」リストで、「attach:install」の横にある「Run action」をクリックします。
アップグレードするローカルゾーンをインストールするターゲット大域ゾーンホストを選択します。
「Plan Variables」設定から、ローカルゾーンのホスト名を選択します。
目的のローカルゾーン名がない場合は、ゾーン名を追加できます。ゾーン名を追加するには、次の手順を実行します。
「Run Plan (includes preflight)」ボタンをクリックします。
プロビジョニングシステムにより、ローカルゾーンが 3.0 バージョンから 4.0 バージョンにアップグレードされます。
ローカルゾーンを有効にするには、「activate Component Procedure」を実行します。
新しいバージョンのプラグインにアップグレードすると、そのプラグインの「Common Tasks」ページが更新され、新しいバージョンのプラグインを使用してインストールされたコンポーネントへのリンクが表示されます。この機能により、最新の機能と改善点を含むコンポーネントを簡単に表示できます。古い機能に依存するコンポーネントは、「Common Tasks」ページからはリンクされません。
以前にインストールしたコンポーネントが見つからない場合、そのコンポーネントは旧バージョンのプラグインから作成された可能性があります。旧バージョンのコンポーネントを表示または使用するには、次の手順に従います。
「Common Tasks」ページで、適切なコンポーネントプロシージャーをクリックします。
「Component Detail」ページが表示されます。
「Component Details」ページで「Version History」をクリックします。
コンポーネントとバージョンのリストが表示されます。
適切なリンクをクリックします。
コンポーネントの機能を実行するには、そのバージョン番号をクリックするか、使用するコンポーネントに適用される詳細リンクをクリックします。
コンポーネントがインストールされている場所を知るには、「Where Installed」をクリックします。
マスターサーバーから Solaris ゾーンを配備する前に、マスターサーバーの config.properties ファイルを修正する必要があります。
マスターサーバーでテキストエディタを使用し、config.properties ファイルを開きます。
マスターサーバーの構成ファイルは、デフォルトでは次のディレクトリに格納されています。/opt/SUNWn1sps/N1_Service_Provisioning_System_5.2/server/config
config.properties ファイルに次の行を追加します。
config.allowSessionIDOnHosts=masterserver pe.defaultPlanTimeout=6000
config.allowSessionIDOnHosts 変数により、プラグインは Sun N1 Service Provisioning System リモートエージェントとコマンド行インタフェース (CLI) を通じてマスターサーバーと通信できます。
デフォルトでは、プランのタイムアウト値は 1800 秒、つまり 30 分に設定されています。古いハードウェア上でプランを実行している場合などは、プランが完了するまでに 30 分以上必要になることもあります。プランのタイムアウト値を増やすには、config.properties ファイルに pe.defaultPlanTimeout 行を追加します。この例では、値は 100 分に設定されています。
config.properties ファイルの修正が完了すると、マスターサーバーを再起動する必要があります。
Solaris プラグインに適用可能なパッチは、SunSolve のサイトを確認します。パッチを適用するには、パッチの README ファイルの手順に従います。