Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (Solaris Plug-In 4.0)

Solaris パッケージの紹介

Sun および Sun 以外のベンダーは、「パッケージ」という形式でソフトウェア製品を提供しています。パッケージングという用語は一般的に、ソフトウェア製品が使用されるシステムに、その製品を配布してインストールする方法を指します。パッケージは、定義済みの書式のファイルとディレクトリの集まりです。この書式は、アプリケーションバイナリインタフェース (ABI) に準拠します。ABI は、System V インタフェース定義を補足するものです。Solaris OS には、この書式を解釈し、パッケージをインストールまたは削除したり、パッケージインストールを検査したりする方法を提供する 1 組のユーティリティーがあります。

Solaris パッケージはファイルシステム形式で作成されます。パッケージは、パッケージのインストールに必要とされるファイルやスクリプトを含むディレクトリ、または一連のディレクトリです。pkgtrans(1) コマンドを使用すると、ファイルシステムを単独のデータストリームに変換できます。

Solaris パッケージの中には、インストール前に質問をする request スクリプトを含むものもあります。Sun N1 Service Provisioning System を使用し、request スクリプトを持つパッケージをインストールするには、request スクリプトによって聞かれる質問への回答を含む応答ファイルを作成する必要があります。応答ファイルを作成するには、pkgask(1M) コマンドを使用します。応答ファイルの作成と使用に関する詳細については、『Solaris のシステム管理 (基本編)』「パッケージ追加時のユーザーの対話操作を省略する (pkgadd)」を参照してください。