Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

カスタム Windows プロビジョニングプロファイルの作成

プロビジョニングソフトウェアを使用して、配備用のカスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成できます。OS プロビジョニングプラグインは、ターゲットホストに Windows OS をプロビジョニングするために必要なすべての変数およびプランを生成できます。

Windows プロビジョニングプロファイルを手動で作成する場合は、「Windows イメージの設定情報を構成する」を参照してください。

Procedureカスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成する (ブラウザインタフェース)

ここでは、OS プロビジョニングのブラウザインタフェースを使用して、カスタム Windows プロビジョニングプロファイルを生成する手順を説明します。

始める前に

Windows イメージサーバーが存在し、そのサーバーで Windows OS ソフトウェアが使用できることを確認します。Windows イメージサーバーの作成方法の詳細については、「Windows サーバーの設定」を参照してください。

  1. プロビジョニングソフトウェアのページの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。

  2. 「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Windows Images」セクションで「Create Profile」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。

  4. このプランに使用する変数を選択します。

    • 既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「WindowsImage」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。

    • 新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「WindowsImage」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。

      1. 「Create Set」をクリックします。

      2. 変数セットの名前を入力します。

      3. 変数を確認し、必要に応じて変数を変更します。

        コンポーネント変数テーブルのプロンプトに表示される情報よりも多くの情報が必要である場合は、「Windows プロビジョニングプロファイルの変数」にある、コンポーネントの詳細リストとともにデフォルト値および例を参照してください。


        注 –

        カスタムプロファイルの場合、sif_file 変数には値を指定しません。


      4. 変数セットを保存します。

      5. 「Plan Parameters」テーブルの「WindowsImage」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。

  5. 「Plan Details Run」ページで、イメージの添付先の Windows イメージサーバーを選択します。


    ヒント –

    Windows イメージサーバーのホスト名は末尾が -windows になります。


  6. 必要に応じてプロファイル名を変更します。

  7. 必要に応じてプロファイルの説明を変更します。

  8. 「Create the Custom Profile」オプションのチェックボックスが選択されていることを確認します。

  9. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

  10. Windows イメージサーバーに対して Windows イメージが添付されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Components」をクリックします。

    Windows provisioning profile のような説明の付いた com.sun.n1osp#Provision タイプのコンポーネントが追加されています。

  11. カスタム Windows プロビジョニングプロファイル用の変数を編集します。

    カスタム Windows プロファイル用のコンポーネント変数を編集して、次の項目の値を指定する必要があります。

    • OS Provisioning 制御サービス

    • プロダクトキー

    • ユーザ名

    • 組織名

    • タイムゾーン

    • 端末サーバーのプロパティー

    • ターゲットホストの言語とロケール

    1. プロビジョニングソフトウェアのページの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。

    2. 「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Windows Images」セクションで「Provision OS」をクリックします。

    3. 「Components」ページで、以前に「Components」列で作成したプロファイルをクリックします。

    4. 「Components Details」ページで「Edit」をクリックします。

    5. 「Component Details Edit」ページで、 編集する変数の横のチェックボックスをクリックし、「Value for This Component 」列の変数の値を入力します。

      次の変数の値を編集します。

      osp_profile_control_service

      電源オフ、再起動、および電源オン機能を自動化する OSP Control Service を呼び出すかどうかを指定します。Windows プロビジョニングの場合、この変数の値は true に設定します。

      user_full_name

      ターゲットホストのユーザーのフルネームを指定します。

      organization_name

      ターゲットホストが所属する組織の名前を指定します。

      product_key

      OS ディストリビューションのプロダクトキーを指定します。

      timezone

      ターゲットホストのタイムゾーンを指定します。

      profile_language

      ターゲットホストにインストールする言語またはロケールを指定します。

      profile_language_group

      ターゲットホストにインストールする言語グループを指定します。

      install_terminal_server

      プロファイルがターゲットホストに端末サーバーをインストールするかどうかを指定します。

      terminal_server_allow_connections

      ターゲットホストが遠隔接続を許可するかどうかを指定します。

      terminal_server_licensing_mode

      端末サービスによるクライアントアクセスライセンスの管理方法を指定します。

      terminal_server_permissions_setting

      端末サーバーユーザーに対するセキュリティモードを選択できます。

    6. 「Check In」をクリックします。

次の手順

ターゲットホストに Windows OS をインストールするには、BIOS のブート設定を変更して、プロビジョニングプランを実行する必要があります。詳細は、「ターゲットホストへの Windows OS のインストール」を参照してください。

Procedureカスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成する (コマンド行インタフェース)

  1. WindowsImage コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。


    # cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/untyped/WindowsImage \
    -name "windows2003custom" -u admin -p admin -vars \
    "osp_server=masterserver-osp;os_name="WIN2003_trial"version=2003; \
    installPath="2003customprofile"; \
    description=test windows image 2003;min_disk_size=10GB; \
    boot_server_name=biwl;boot_server_subnet_address=10.42.42.0; \
    boot_server_subnet_ip_address=10.42.42.4;\
    boot_srv_active_directory_domain=n1.west.example.com;\
    windows_product_directory=D:\\\\RemoteInstall\\\\Setup\\\\English
    \\\\Images\\\\Win2003_trial"
    

    注 –

    windows_product_directory は、その全内容を 1 行で入力します。表示の目的から、上記の例のエントリは 2 行に分けて表示されています。


    これらの変数の詳細については、「Windows プロビジョニングプロファイルの変数」を参照してください。

  2. 次のエントリを含む /tmp/windows-profile という名前のファイルを作成します。


    custom
    Windows 2003 EE x86 Profile
    true 

    このファイル内のエントリはそれぞれ次のプラン変数に対応しています。

    • custom はプロファイルの名前です。

    • Windows 2003 EE x86 Profile はプロファイルの説明です。

    • true は、カスタムプロファイルを生成することを示します。

  3. プランを実行するには、次の例のようなコマンドを入力します。


    # cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \
    -PID NM:/com/sun/n1osp/untyped/WindowsImage-create-profile \
    -tar H:NM:risserver-windows -comp - -vs windows2003custom -pto 30 -nto 10 \
    -f /tmp/windows-profile
    

    -u オプションで指定したデフォルトの N1 SPS ユーザー値を書き留めます。OS インストール後に N1 SPS Remote Agent ソフトウェアがターゲットホストで起動するには、このユーザーが存在する必要があります。