Sun N1 Service Provisioning System ユーザーズガイド (OS Provisioning Plug-In 3.0)

非カスタム Windows プロビジョニングプロファイルの作成

N1 SPS のブラウザまたはコマンド行インタフェースを使用して、Windows プロビジョニングプロファイルを手動で作成できます。プロビジョニングプロファイルを手動で作成する場合は、プロビジョニングプランで使用する変数に適切な値を指定する必要があります。

OS プロビジョニングプラグインを使用して Windows プロビジョニングプロファイルを生成する場合は、「カスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成する (ブラウザインタフェース)」を参照してください。

非カスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成するには、次の作業を行います。

ProcedureWindows イメージの設定情報を構成する

ここでは、Windows イメージ用の設定情報を手動で構成する方法を説明します。非カスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成する場合は、この手順を行なっておく必要があります。

Windows の設定情報は、RIS 構成プロファイルに格納されます。詳細については、SampleSIFFiles フォルダのサンプル設定ファイルを参照してください。

  1. 各ディストリビューションの構成プロファイルファイルを編集し、以降の手順で説明するパラメータを設定します。

    このファイルを編集するには、SetupMgr.exe ユーティリティーを使用します。このユーティリティーは Windows Resource Kit CD (deploy.cab ファイル) にあります。このファイルは、notepad ツールを使用して手動で編集することもできます。

    Windows 2003 イメージの場合、デフォルトの SIF ファイルは RIS サーバーの次の位置にあります。


    //Reminst/Setup/English/Images/Windows2003/i386/templates/ristndrd.sif
  2. ristndrd.sif 構成ファイルの [data] セクションに次の構成パラメータがあるかどうかを確認し、ない場合は追加します。

    AutoPartition=1
    UnattendedInstall="Yes"
  3. ristndrd.sif 構成ファイルの [Unattended] セクションに次の構成パラメータがあるかどうかを確認し、ない場合は追加します。

    UnattendMode=FullUnattended
    NtUpgrade=No
    OverwriteOemFilesOnUpgrade=No
    OemPreinstall = Yes
  4. ristndrd.sif 構成ファイルの [UserData] セクションに次の構成パラメータがあるかどうかを確認し、ない場合は追加します。

    FullName = "N1osp SunUser"
    OrgName = "Sun Microsystems"
    ProductKey=XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX
             

    注 –

    FullName および OrgName の値は、使用する環境に適した値に置き換えます。

    Windows 2000 Advanced Server など、一部のオペレーティングシステムの配備の際には、ProductKey は機能しません。代わりに、ProductID 変数を使用します。


  5. ristndrd.sif 構成ファイルの [GuiUnattended] セクションに次の構成パラメータがあるかどうかを確認し、ない場合は追加します。

    AdminPassword="sun123"
    AutoLogon=Yes
    AutoLogonCount=1
    EncryptedAdminPassword=NO

    注 –

    AutoLogonCount=1 は、インストール後にはじめてデフォルトパスワード sun123 を使用して、スーパーユーザー管理者が自動的にターゲットホストにログオンすることを意味します。これは、SIF ファイルの [GuiRunOnce] セクションで指定されている provision time コマンドを実行するために必要です。Administrator ユーザーが再度ログインしようとすると、パスワード変更するよう求めるプロンプトが表示されます。


  6. インストール後に重要なセキュリティアップデートを自動的にダウンロードするように、Software Information File (sif) を編集します。

    sif ファイルに次の行を追加します。


    [WindowsFirewall]
    Profiles=WindowsFirewall.TurnOffFirewall
    
    [WindowsFirewall.TurnOffFirewall]
    Mode=0
  7. ristndrd.sif 構成ファイルに次のセクションがあるかどうか確認し、ない場合は追加します。

    [Branding]
            BrandIEUsingUnattended=Yes
    [Proxy]
            Proxy_Enable=0
            Use_Same_Proxy=0

    ヒント –

    通常は SetupMgr.exe ユーティリティーがユーザーのためにこれらのセクションを追加します。


  8. イメージに、特定のすべてのプラグアンドプレイドライバを追加します。

    Microsoft Knowledge Base article #: 315279 の指示を参照してください。

Procedure非 カスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成する (ブラウザインタフェース)

ここでは、OS プロビジョニングのブラウザインタフェースを使用し、独自の Windows プロビジョニングプロファイルを手動で作成する手順を説明します。

始める前に

Windows イメージサーバーが存在し、そのサーバーで Windows OS ソフトウェアが使用できることを確認します。Windows イメージサーバーの作成の詳細については、「Windows サーバーの設定」および「Windows RIS サーバーを設定する」を参照してください。

  1. プロビジョニングソフトウェアのページの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。

  2. 「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Windows Images」セクションで「Create Profile」をクリックします。

  3. 「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。

  4. 「Plan Parameters」テーブルの「WindowsImage」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。

  5. 「Create Set」をクリックします。

  6. 変数セットの名前を入力します。

  7. このプランで使用する変数値を指定します。

    コンポーネント変数テーブルのプロンプトに表示される情報よりも多くの情報が必要である場合は、「Windows プロビジョニングプロファイルの変数」にある、コンポーネントの詳細リストとともにデフォルト値および例を参照してください。


    注 –

    sif_file 変数の値は必須です。


  8. 変数セットを保存します。

  9. 「Plan Parameters」テーブルの「WindowsImage」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。

  10. 「Plan Details Run」ページで、イメージの添付先の Windows イメージサーバーを選択します。


    ヒント –

    Windows イメージサーバーのホスト名は末尾が -windows になります。


  11. 「Profile Name」および「Profile Description」プラン変数の値を入力します。

  12. 「Create Custom Profile」チェックボックスを選択解除します。

  13. 「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。

  14. Windows イメージサーバーに対して Windows イメージが添付されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Components」をクリックします。

    Windows provisioning profile のような説明の付いた com.sun.n1osp#Provision タイプのコンポーネントが追加されています。

次の手順

ターゲットホストに Windows OS をインストールするには、BIOS のブート設定を変更して、プロビジョニングプランを実行する必要があります。詳細は、「ターゲットホストへの Windows OS のインストール」を参照してください。

Procedure非 カスタム Windows プロビジョニングプロファイルを作成する (コマンド行インタフェース)

  1. WindowsProfile コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。


    # cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/untyped/WindowsImage \
    -name "windows2003" -u admin -p admin -vars "osp_server=masterserver-osp;version=2003; \
    os_name="WIN2003_trial";description=test windows image 2003;min_disk_size=10GB; \
    boot_server_name=biw1;boot_server_subnet_address=10.42.42.0; \
    boot_server_subnet_ip_address=10.42.42.4;boot_srv_active_directory_domain=n1isp.sfbay.sun.com; \
    windows_product_directory=D:\\\\RemoteInstall\\\\Setup\\\\English\\\\Images\\\\Win2003_trial; \
    sif_file=D:\\\\RemoteInstall\\\\Setup\\\\English\\\\Images\\\\Win2003_trial\\\\i386\\\\templates\\\\
    Ispristndrd.sif"
    

    注 –

    windows_product_directory は、その全内容を 1 行で入力します。表示の目的から、上記の例のエントリは 3 行に分けて表示されています。


    これらの変数の詳細については、「Windows プロビジョニングプロファイルの変数」を参照してください。

  2. 次のエントリを含む /tmp/windows-profile という名前のファイルを作成します。


    noncustom
    Windows 2003 EE x86 Profile
    false
    

    このファイル内のエントリはそれぞれ次のプラン変数に対応しています。

    • noncustom はプロファイルの名前です。

    • Windows 2003 EE x86 Profile はプロファイルの説明です。

    • false は、カスタムプロファイルを使用しないことを示します。

  3. プランを実行するには、次の例のようなコマンドを入力します。


     # cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin -PID NM:/com/sun/n1osp/untyped/WindowsImage-create-profile \
    -tar H:NM:risserver-windows -comp + -vs windows2003 -pto 30 -nto 1 -f /tmp/windows-profile0