オペレーティングシステムをプロビジョニングする場合は、プロビジョニングするハードウェアに関するある程度の知識が必要です。このプロセスを単純化するため、OS プロビジョニングプラグインはターゲットホスト定義のセットを提供しています。OS プロビジョニングプラグインはこの情報を使用して、ターゲットサーバーを遠隔で管理し、電源オン/オフ、コンソール機能の起動、ターゲットのブートモードの設定などの機能を実行します。
この章では、簡単にプロビジョニングできるターゲットホストのタイプを説明し、詳細な例をいくつか説明します。この章では、次の内容について説明します。
さまざまなハードウェアタイプを遠隔で管理するために、さまざまなメカニズムが使用されます。その結果、その種類のハードウェアのオペレーティングシステムを効率的に構成するには、固有の情報を知っておく必要があります。OS プロビジョニングプラグインは、OS プロビジョニングターゲットに使用する次のハードウェアグループを提供しています。
Sun Intelligent Platform Management Interface (IPMI) ターゲット
Sun Advanced Light Out Management (ALOM) ターゲット
Sun Advanced Remote System Control (RSC) ターゲット
Sun Light Out Management (LOM) ターゲット
Sun Mid Range Domain Controller ターゲット
Hewlett-Packard Integrated Light Out Management (ILO) ターゲット
そのほかの IPMI ターゲット
そのほかの遠隔管理ターゲット (B100s や B100x など、上記のカテゴリに属さないもの)
遠隔管理をサポートしない汎用ターゲットホスト
各ターゲットホストタイプには、そのホストタイプに適用される固有の変数のセットがあります。各ターゲットホストタイプに適用される変数の詳細については、付録 A 「ターゲットホストの変数」を参照してください。
IP 接続の代替手段として、OS プロビジョニングプラグインでは、Cisco Terminal Server 2621 シリーズや Cyclades Alterpath ACS Terminal Server シリーズの端末サーバー、あるいはコンセントレータタイプを使用したネットワーク管理コントローラとの接続をサポートしています。ターゲットホストに対する変数セットで、使用するターゲットホストに端末サーバーを指定できます。端末サーバーのサポートとそれらの端末サーバー用の変数の詳細については、「端末サーバーのサポート」を参照してください。
次の表に、OS プロビジョニングプラグインがサポートするプラットフォームとターゲットの一部を示します。各ハードウェアプラットフォームに関して、表には次の情報が示してあります。
テストされているファームウェアまたはサービスプロセッサのバージョン
これらのプラットフォームで実行する必要がある構成
OS プロビジョニング変数用に収集する必要がある情報
適用されるターゲットホストのタイプ
ターゲットホストを定義するために従うべき一般的なプロセスは、すべてのターゲットホストタイプで似ています。ただし、タイプごとに詳細は異なります。この節では、すべてではありませんが、一部のターゲットホストタイプの作業例を説明します。
システムにイメージをインストールする (多くの場合「プロビジョニング」と呼ばれる) には、事前にそのシステムについて、OS プロビジョニングサーバーに通知する必要があります。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。
「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Target Hosts」セクションの「Sun ALOM」セクションで、 「Create」をクリックします。
「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。
このプランに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「SunALOM」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「SunALOM」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
変数の値を確認し、必要に応じて値を変更します。
コンポーネント変数テーブルのプロンプトにより提供される情報よりも多くの情報が必要である場合、「Sun ALOM ターゲットホストの変数」のデフォルト値と例とともに、変数の詳細リストを参照してください。
変数セットとプランプロンプトのどちらにパスワードを入力するかを決定します。
パスワードを入力する方法は次の 2 つがあります。
次の変数の適切な値を入力します。
alom_access_userid |
alom_access_password |
terminal_server_userid |
terminal_server_password |
パスワードの暗号化の詳細については、「パスワードの暗号化」を参照してください。
コンポーネント変数を空白のままにしておいて、「Plan Details Run」ページで提供されるプランプロンプトにパスワードを入力します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの「SunALOM」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。
「Plan Details Run」ページから、ターゲットホストを定義するプロビジョニングサーバーを選択します。
OS プロビジョニングサーバーのホスト名の末尾は -osp です。
プランからパスワードを暗号化するには、「Plan Details Run」ページの次の手順に従ってください。
「If you are specifying the ALOM password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。
「Password to Access ALOM」フィールドにパスワードを入力します。
入力時にパスワードは暗号化されます。
システムが端末サーバーに接続されている場合は、「If you are specifying the terminal server password below.」のチェックボックスをクリックします。
「Terminal Server Password」フィールドに端末サーバーのパスワードを入力します。
入力時にパスワードは暗号化されます。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ターゲットホストが正常に作成されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。
-target が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト test240 のプロビジョニングターゲットを定義した場合、仮想ホストは test240-target となります。
SunALOM コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/targets/SunALOM \ -name "testv240" -u admin -p admin -vars "installPath=testv240; \ description=To test v240;ethernet_mac_address=0:3:ba:53:5b:5d; \ ethernet_ip_address=10.42.42.100;ethernet_netmask=255.255.255.0;architecture=sun4u; \ kernel_arch=sun4u;disk_size=20GB;alom_ip_address=10.5.133.150;alom_access_userid=admin; \ alom_access_password=" |
これらの変数の詳細については、「Sun ALOM ターゲットホストの変数」を参照してください。
適切なパスワードアクセス権を設定するには、次のエントリが含まれるファイルを作成します。
true root true root
各行の意味は次のとおりです。
ファイルの最初の行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの「If you are specifying the ALOM password below」ボックスをチェックすることに対応します。
ファイルの第 2 行は、ALOM にアクセスするためのパスワードです。
ファイルの第 3 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの「If you are specifying the terminal password below」ボックスをチェックすることに対応します。
ファイルの第 4 行は、端末にアクセスするためのパスワードです。
次の手順で思い出せるように、必ず意味のある名前をファイルに付けてください。たとえば、ファイル名を /tmp/testv240-target のようにします。
プランを実行し、ターゲットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \ -PID NM:/com/sun/n1osp/targets/SunALOM-create -tar H:NM:masterserver-osp \ -comp + -vs testv240 -pto 30 -nto 10 -f /tmp/testv240-target |
Sun IPMI ターゲットホストタイプは、Sun FireTM x2100/x4100/x4200/V20z システムをはじめとする、いくつかのシステムファミリ用に使用されます。
この作業では、ターゲットホストは Sun Intelligent Platform Management Interface (IPMI) システムです。具体的に、この例では x2100 ターゲットホストを定義します。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。
「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Target Hosts」セクションの「Sun IPMI Targets」サブセクションで、 「Create」をクリックします。
「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。
このプランに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「SunIPMI」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「SunIPMI」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
変数を確認し、必要に応じて変数を変更します。
コンポーネント変数テーブルのプロンプトは、大部分が自明なものです。ただし、詳細情報が必要である場合は、「Sun IPMI ターゲットホストの変数」にある、デフォルト値および例とともに変数の詳細リストを参照してください。
変数セットとプランプロンプトのどちらにパスワードを入力するかを決定します。
パスワードを入力する方法は次の 2 つがあります。
次の変数の適切な値を入力します。
ipmi_access_userid |
ipmi_access_password |
ssh_access_userid |
ssh_access_password |
パスワードの暗号化の詳細については、「パスワードの暗号化」を参照してください。
コンポーネント変数を空白のままにしておいて、「plan run」ページで提供されるプランプロンプトにパスワードを入力します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの「SunIPMI」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。
「Plan Details Run」ページから、ターゲットホストを定義するプロビジョニングサーバーを選択します。
OS プロビジョニングサーバーのホスト名の末尾は -osp です。
プランからパスワードを暗号化するには、「Plan Details Run」ページの次の手順に従ってください。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ターゲットホストが正常に作成されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。
-target が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト sunfire-x2100 のプロビジョニングターゲットを定義した場合、仮想ホストは sunfire-x2100-target になります。
SunIPMI コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/targets/SunIPMI -name "x2100" \ -u admin -p admin -vars "installPath=x2100host;description=test x2100 host; \ device_type=sunfirex2100;ethernet_mac_address=00:09:3d:10:94:a6;ethernet_ip_address=10.42.42.110; \ ethernet_netmask=255.255.255.0;architecture=x86;kernel_arch=i86pc; \ guid={3AE45192-159D-11D8-AEF3-001083FDFE90};disk_size=20GB;ipmi_ip_address=10.5.133.134; \ ipmi_access_userid;ipmi_access_password=;ssh_access_userid=admin;ssh_access_password= \ console_service=false" |
これらの変数の詳細については、「Sun IPMI ターゲットホストの変数」を参照してください。
適切なパスワードアクセス権を設定するには、次のエントリが含まれるファイルを作成します。
true admin true admin
各行の意味は次のとおりです。
ファイルの最初の行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの「If you are specifying the IPMI password below」ボックスをチェックすることに対応します。
ファイルの第 2 行は、IPMI にアクセスするためのパスワードです。
ファイルの第 3 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの「If you are specifying the SSH password below」ボックスをチェックすることに対応します。
ファイルの第 4 行は、遠隔管理インタフェースにアクセスするための SSH パスワードです。
次の手順で思い出せるように、必ず意味のある名前をファイルに付けてください。たとえば、ファイル名を /tmp/testv20z-target のようにします。
プランを実行し、Sun IPMI ターゲットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \ -PID NM:/com/sun/n1osp/targets/SunIPMI-create -tar H:NM:masterserver-osp \ -comp + -vs x2100 -pto 30 -nto 10 -f /tmp/test-x2100 |
上記の例は、Sun Fire x2100 用です。
Sun RSC ターゲットホストタイプは Sun FireTM v490 または v690 システムなどのシステムに使用されます。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。
「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Target Hosts」セクションの「Sun RSCI Targets」セクションで、 「Create」をクリックします。
「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。
このプランに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「SunRSC」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「SunRSC」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
変数の値を確認し、必要に応じて値を変更します。
コンポーネント変数テーブルのプロンプトにより提供される情報よりも多くの情報が必要である場合、「Sun RSC ターゲットホストの変数」 のデフォルト値および例とともに、変数の詳細リストを参照してください。
変数セットとプランプロンプトのどちらにパスワードを入力するかを決定します。
パスワードを入力する方法は次の 2 つがあります。
次の変数の適切な値を入力します。
rsc_access_userid |
rsc_access_password |
terminal_server_userid |
terminal_server_password |
パスワードの暗号化の詳細については、「パスワードの暗号化」を参照してください。
コンポーネント変数を空白のままにしておいて、「Plan Details Run」ページで提供されるプランプロンプトにパスワードを入力します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの「SunRSC」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。
「Plan Details Run」ページから、ターゲットホストを定義するプロビジョニングサーバーを選択します。
OS プロビジョニングサーバーのホスト名の末尾は -osp です。
プランからパスワードを暗号化するには、「Plan Details Run」ページの次の手順に従ってください。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ターゲットホストが正常に作成されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。
-target が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト test490 のプロビジョニングターゲットを定義した場合は、仮想ホストは test490-target になります。
SunRSC コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/targets/SunRSC \ -name "testv490" -u admin -p admin -vars "installPath=testv490; \ description=To test v490;ethernet_mac_address=0:3:ba:53:5b:5d; \ ethernet_ip_address=10.42.42.100;ethernet_netmask=255.255.255.0;architecture=sun4u; \ kernel_arch=sun4u;disk_size=20GB;rsc_ip_address=10.5.133.150;rsc_access_userid=admin; \ rsc_access_password=" |
これらの変数の詳細については、「Sun RSC ターゲットホストの変数」を参照してください。
適切なパスワードアクセス権を設定するには、次のエントリが含まれるファイルを作成します。
true root false root
各行の意味は次のとおりです。
ファイルの最初の行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの「If you are specifying the RSC password below」ボックスをチェックすることに相当します。
ファイルの 2 行目は、ILO にアクセスするためのパスワードです。
ファイルの 3 行目は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの「If you are specifying the terminal password below」ボックスをチェックすることに相当します。
ファイルの 4 行目は、端末にアクセスするためのパスワードです。
次の手順で思い出せるように、必ず意味のある名前をファイルに付けてください。たとえば、ファイル名を /tmp/testv490-target のようにします。
プランを実行し、ターゲットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cat /tmp/RSC-target | cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \ -PID NM:/com/sun/n1osp/targets/SunRSC-create -tar H:NM:masterserver-osp \ -comp + -vs testv490 -pto 30 -nto 10 -f /tmp/testv490-target |
次の作業に、HP ProLiant シリーズシステムなどの HP ILO ホストを定義する方法を示します。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。
「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Target Hosts」セクションの「HP ILO Targets」サブセクションで、 「Create」をクリックします。
「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。
このプランに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「HPILO」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「HPILO」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
変数を確認し、必要に応じて変数を変更します。
コンポーネント変数テーブルのプロンプトは、大部分が自明なものです。ただし、詳細情報が必要である場合は、「HP ILO ターゲットホストの変数」にある、デフォルト値および例とともに変数の詳細リストを参照してください。
変数セットとプランプロンプトのどちらにパスワードを指定するかを決定します。
パスワードを指定する方法は次の 2 つがあります。
次の変数の適切な暗号化された値を入力します。
ilo_access_userid |
ilo_access_password |
パスワードの暗号化の詳細については、「パスワードの暗号化」を参照してください。
コンポーネント変数を空白のままにしておいて、「plan run」ページで提供されるプランプロンプトにパスワードを入力します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの「HPILO」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。
「Plan Details Run」ページで、ターゲットホストを定義するプロビジョニングサーバーを選択します。
OS プロビジョニングサーバーのホスト名の末尾は -osp です。
プランからパスワードを暗号化するには、「Plan Details Run」ページの次の手順に従ってください。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ターゲットホストが正常に作成されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。
-target が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト hp-proliant-1 のプロビジョニングターゲットを定義した場合、仮想ホストは hp-proliant-1-target となります。
HPILO コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/targets/HPILO -name "hpProliant" \ -u admin -p admin -vars "installPath=HP-Proliant;description=Test description; \ ethernet_mac_address=00:0E:7F:FD:85:26;ethernet_ip_address=10.42.42.20; \ ethernet_netmask=255.255.255.0;architecture=x86;kernel_arch=i86pc; \ guid={4D303435-4C47-5037-3239-202020202020};disk_size=20GB;ilo_ip_address=10.5.133.166; \ ilo_version=1.6.4;ilo_access_userid=admin;ilo_access_password=" |
これらの変数の詳細については、「HP ILO ターゲットホストの変数」を参照してください。
適切なパスワードアクセス権を設定するには、次のエントリが含まれるファイルを作成します。
true admin123
各行の意味は次のとおりです。
ファイルの最初の行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの「If you are specifying the ILO password below」ボックスをチェックすることに対応します。
ファイルの第 2 行は、ILO にアクセスするためのパスワードです。
次の手順で思い出せるように、必ず意味のある名前をファイルに付けてください。たとえば、ファイル名を /tmp/hp-proliant のようにします。
プランを実行し、ターゲットホストを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cat /tmp/hp-proliant | cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \ -PID NM:/com/sun/n1osp/targets/HPILO-create -tar H:NM:masterserver-osp -comp + \ -vs hpProliant -pto 30 -nto 10 -f /tmp/hp-proliant |
事前定義されたタイプに一致しないが、SunFire B100s や B100x ブレードなど、そのほかの形式の遠隔管理を有するターゲットホストを特定するには、遠隔管理ターゲットホストタイプを使用します。このオプションでは、ターゲットに関する情報を指定する非常に大きな柔軟性が得られますが、いくつかの変数を入力する必要もあります。
このタイプのターゲットに関して収集される遠隔管理情報には 2 つのセットがあります。遠隔管理情報の最初のセットは _1 接尾辞で終わり、2 番目のセットは _2 接尾辞で終わります。各遠隔ネットワーク管理情報のセットには、ネットワーク管理のタイプに関する情報と、遠隔ネットワーク管理機能を処理する関連付けられたハードウェア抽象レイヤー (HAL) JAR ファイルが必要です。HAL JAR ファイルは、OS プロビジョニングサーバー上の /opt/SUNWn1osp/drivers にあります。各 HAL JAR ファイルがサポートする、電源、ブート、コンソールなどのサービスを理解しておく必要があります。たとえば、b1600sc.jar ファイルには、Sun Fire B100s/B100x Blade シリーズに対する電源、ブート、およびコンソールサービスのサポートが含まれています。遠隔管理ホストタイプ用の変数セットを作成する前に、それらのサービス、またそれらのサービスをサポートする HAL JAR を理解しておいてください。
各遠隔ネットワーク管理インタフェースは端末サーバー接続を使用できます。この場合、端末サーバーに関する情報を入力する必要もあります。ネットワーク管理のタイプに応じて、ネットワーク管理は電源管理、ブートモード、およびコンソールサポートをサポートする場合があります。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。
「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Target Hosts」セクションの「Other Remotely-Managed Targets」サブセクションで、「Create」をクリックします。
「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。
このプランに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「Other」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「Other」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
変数を確認し、必要に応じて変数を変更します。
コンポーネント変数テーブルのプロンプトは、大部分が自明なものです。ただし、詳細情報が必要である場合は、「そのほかの遠隔管理ターゲットホストの変数」にある、デフォルト値および例とともに変数の詳細リストを参照してください。
変数セットとプランプロンプトのどちらにパスワードを指定するかを決定します。
パスワードを指定する方法は次の 2 つがあります。
次の変数の適切な暗号化された値を入力します。
netmgmt_password_1 |
terminal_server_access_password_1 |
netmgmt_password_2 |
terminal_server_access_password_2 |
パスワードの暗号化の詳細については、「パスワードの暗号化」を参照してください。
コンポーネント変数を空白のままにしておいて、「plan run」ページで提供されるプランプロンプトにパスワードを入力します。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの「Other」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。
「Plan Details Run」ページから、ターゲットホストを定義するプロビジョニングサーバーを選択します。
OS プロビジョニングサーバーのホスト名の末尾は -osp です。
プランからパスワードを暗号化するには、「Plan Details Run」ページの次の手順に従ってください。
最初の「If you are specifying the password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。
「Password to Access Management Interface 1」フィールドに、最初のネットワーク管理インタフェースにアクセスするためのパスワードを入力します。
入力時にパスワードは暗号化されます。
最初の「If you are specifying the terminal server password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。
「Password to Access Terminal Server Password 1」フィールドに、最初の端末サーバーにアクセスするためのパスワードを入力します。
入力時にパスワードは暗号化されます。
2 つ目の「If you are specifying the password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。
「Password to Access Management Interface 2」フィールドに、2 つ目のネットワーク管理インタフェースにアクセスするためのパスワードを入力します。
入力時にパスワードは暗号化されます。
2 つ目の「If you are specifying the terminal server password below」の横にあるチェックボックスをクリックします。
「Password to Access Terminal Server Password 2」フィールドに、2 つ目の端末サーバーにアクセスするためのパスワードを入力します。
入力時にパスワードは暗号化されます。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ターゲットホストが正常に作成されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。
-target が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト sunfire-b100s-1 のプロビジョニングターゲットを定義した場合は、仮想ホストは sunfire-b100s-1-target になります。
次の CLI の例では、SunFire B100s システムのターゲットホストを作成します。
Other コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/targets/Other -name "b100s10" \ -u admin -p admin -vars "installPath=Blade-S10;description=S10 b100s blade target; \ ethernet_mac_address=00:03:ba:29:e4:ea;ethernet_ip_address=10.216.0.11; \ ethernet_netmask=255.255.255.192;architecture=sun4u;kernel_arch=sun4u;disk_size=30GB; \ netmgmt_type_1=b1600sc;netmgmt_version_1=1.0; \ netmgmt_hal_jar_1="file:///opt/SUNWn1osp/drivers/sun/b1600sc.jar"; \ netmgmt_ip_address_1=10.216.0.60;netmgmt_protocol_1=telnet;netmgmt_port_1=s10; \ power_service_true_false_1=true;boot_service_true_false_1=true; \ console_service_true_false_1=true;netmgmt_userid_1=admin;netmgmt_password_1=Clz6pK2b6qw=" |
これらの変数の詳細については、「そのほかの遠隔管理ターゲットホストの変数」を参照してください。
適切なパスワードアクセス権を設定するには、次のエントリが含まれるファイルを作成します。
false admin false admin false admin false admin
各行の意味は次のとおりです。
ファイルの最初の行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの最初の「If you are specifying the password below」ボックスに対応します。
ファイルの第 2 行は、最初の管理インタフェースに対するパスワードです。
ファイルの第 3 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの最初の「If you are specifying the terminal server password below」ボックスに対応します。
ファイルの第 4 行は、最初の端末サーバーに対するパスワードです。
ファイルの第 5 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの 2 つ目の「If you are specifying the password below」ボックスに対応します。
ファイルの第 6 行は、2 つ目の管理インタフェースに対するパスワードです。
ファイルの第 7 行は、ブラウザインタフェースのプラン変数セクションの 2 つ目の「If you are specifying the terminal server password below」ボックスに対応します。
ファイルの第 8 行は、2 つ目の端末サーバーに対するパスワードです。
次の手順で思い出せるように、必ず意味のある名前をファイルに付けてください。たとえば、ファイル名を /tmp/b100s のようにします。
プランを実行し、ターゲットホストを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cat /tmp/b100s | cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin \ -PID NM:/com/sun/n1osp/targets/Other-create -tar H:NM:masterserver-osp -comp + \ -vs b100s10 -pto 30 -nto 10 -f /tmp/b100s |
ワークステーションやデスクトップシステムなど、遠隔管理インタフェースを持たないターゲットの電源を手動でオン/オフにすることができます。これらのターゲットを OS プロビジョニング用に特定するには、「Generic Target Host」オプションを使用します。
N1 SPS ブラウザインタフェースの「Common Tasks」セクションで、「OS Provisioning」を選択します。
「OS Provisioning Common Tasks」ページの「Target Hosts」セクションの「Generic Targets」サブセクションで、「Create」をクリックします。
「Plans Details」ページの「Run」をクリックします。
このプランに使用する変数を選択します。
既存の変数セットを使用するには、「Plan Parameters」テーブルの「Target」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから名前を選択します。
新しい変数セットを作成するには、「Plan Parameters」テーブルの「Target」コンポーネント行で「Select from List」をクリックします。
「Create Set」をクリックします。
変数セットの名前を入力します。
OSP Control Service を呼び出すかどうかを決定します。
汎用ターゲットホストの場合は、osp_control_service 変数に特に注意してください。ユーザーがこの値を TRUE に設定し、システムに手動の HAL がある場合、N1 SPS ソフトウェアは停止し、ユーザーが適切な機能を実行するのを待機します。状態監視機能を介してインストールの状態を監視している場合は、OS プロビジョニング制御サービスを使用して、ターゲットホストの電源オフと電源オンのタイミングを把握できます。
ターゲットホストが私設ネットワーク上にあり、DHCP サービスにアクセスできない場合は、この変数を FALSE に設定します。
そのほかの変数を確認し、必要に応じて変数を変更します。
コンポーネント変数テーブルのそのほかのプロンプトは、大部分が自明なものです。ただし、詳細情報が必要である場合は、「汎用ターゲットホストの変数」にある、デフォルト値および例とともに変数の詳細リストを参照してください。
変数セットを保存します。
「Plan Parameters」テーブルの「Target」コンポーネント行にあるドロップダウンメニューから、直前に保存した変数セットを選択します。
「Plan Details Run」ページで、ターゲットホストを定義するプロビジョニングサーバーを選択します。
OS プロビジョニングサーバーのホスト名の末尾は -osp です。
「Run Plan (includes preflight)」をクリックします。
ターゲットホストが正常に作成されたことを確認するには、N1 SPS ブラウザインタフェースの左側にある「Hosts」リンクをクリックします。
-target が付加された仮想ホストの名前が表示されます。たとえば、ホスト sunfire-v60x のプロビジョニングターゲットを定義した場合、仮想ホストは sunfire-v60x-target となります。
Target コンポーネントの変数セットを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd cdb.vs.add -comp NM:/com/sun/n1osp/targets/Target -name "mysystem" \ -u admin -p admin -vars "installPath=Generic;target_host=:[installPath]-target; \ description=Test description;ethernet_mac_address=00:0E:7F:FD:85:26; \ ethernet_ip_address=10.42.42.20;ethernet_netmask=255.255.255.0;architecture=x86; \ kernel_arch=i86pc;disk_size=20GB" |
これらの変数の詳細については、「汎用ターゲットホストの変数」を参照してください。
プランを実行し、ターゲットホストを作成するには、次の例のようなコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin -PID \ NM:/com/sun/n1osp/targets/Target-create -tar H:NM:masterserver-osp -comp + \ -vs mysystem -pto 30 -nto 10 |
Solaris または Linux システムの root アクセス権のパスワードを指定するには、OS プロビジョニングのツールではなくオペレーティングシステムのツールを使用してパスワードを暗号化する必要があります。
OS プロビジョニング変数のパスワードを暗号化するには、次の 3 つの方法があります。
OS プロビジョニングサーバーで次のコマンドを実行する。 /opt/n1osp/sbin/n1osp_encrypter clear-text clear-text の暗号化されたバージョンが画面に表示されます。
N1 SPS ブラウザインタフェースを使用して、プラン /com/sun/n1osp/untyped/EncryptPassword に移動し、そのプランでパスワードを入力する。暗号化された値を確認するには、「progress details」リンクをナビゲートし、stdout を表示します。
N1 SPS サーバーで次のコマンドを入力します。
# cr_cli -cmd pe.p.run -u admin -p admin -PID NM:/com/sun/n1osp/untyped/EncryptPassword \ -tar H:NM:masterserver-osp -pto 30 -nto 10 # cr_cli -cmd pe.p.lo -u admin -p admin -ID id-from-the-EncryptPassword-command # cr_cli -cmd pe.p.en -u admin -p admin -ID last-id-from-the-pe.p.lo-command |
Solaris または Linux システムの root アクセス権のパスワードを指定する必要がある場合、OS プロビジョニングのツールではなくオペレーティングシステムのツールを使用してパスワードを暗号化する必要があります。
ツールは、オペレーティングシステムとオペレーティングシステムの特定のバージョンにより異なります。たとえば Solaris 9 システムでは、通常のユーザーは単に /etc/shadow ファイルから root パスワードをコピーします。詳細については、ご使用のオペレーティングシステムのマニュアルを参照してください。
IP 接続の代替手段として、OS プロビジョニングプラグインでは、次の端末サーバー、あるいはコンセントレータタイプを使用したネットワーク管理コントローラとの接続をサポートしています。
Cisco Terminal Server 2621 シリーズ
製品情報は、http://www.cisco.comを参照してください。
Cyclades Alterpath ACS Terminal Server シリーズ
製品情報は、http://www.cyclades.com を参照してください。
OS プロビジョニングプラグインは、これらの端末サーバー/コンセントレータ用のアクセスプロトコルとして telnet プロトコル (Cisco Terminal Server 2621 用) および SSH プロトコル (Cyclades Alterpath ACS Terminal Server 用) をサポートしています。これらの端末サーバーの技術仕様および設定方法については、それぞれのベンダーのマニュアルを参照してください。
OS プロビジョニングプラグインでは、Cisco 2621 が、サーバーネットワーク管理コントローラにバインドするデフォルトの端末サーバーになります。Cyclades Alterpath ACS 端末サーバーを使用するには、ターゲットホストに応じて適切な端末サーバー変数を編集します。表 9–2 は、Cisco 2621 および Cyclades Alterpath ACS 端末サーバーの両方の端末サーバー変数と値の一覧です。
表 9–2 端末サーバーの変数と値
変数 (説明) |
Cisco 2621 の変数値 |
Cyclades Alterpath の変数値 |
---|---|---|
terminal_server_type (端末サーバータイプ) |
Cisco2621 |
cyclades |
terminal_server_hal_jar (端末サーバーの HAL JAR) |
file://:[targetableComponent: installPath]/SUNWn1osp/ drivers/cisco/c2621.jar |
file://:[targetableComponent: installPath]/SUNWn1osp/ drivers/cyclades/cycladesTS.jar |
terminal_server_port (端末サーバーのポート) |
2032 以上のポート値 |
7000 以上のポート値 |
terminal_server_protocol (端末サーバーのアクセスプロトコル) |
telnet (ssh はサポートされない) |
ssh (telnet はサポートされない) |
このほかに、ターゲットホストが端末サーバーを使用できるようにするには、次の変数の値を指定する必要があります。
ターゲットホストに接続されている端末サーバーの IP アドレスを指定します。
端末サーバー用のユーザー ID を指定します。
端末サーバー用の暗号化されたパスワードを指定します。
パスワードを暗号化する方法の詳細については、「パスワードの暗号化」を参照してください。