この章では、クラスタ全体に影響を与える項目の管理手順について説明します。
この章の節の一覧は次のとおりです。
この節では、クラスタ全体の管理作業を実行する方法を説明します。次の表に、これらすべての管理作業と、関連する手順を示します。Solaris 10 OS では、明記しないかぎり、クラスタ管理作業は大域ゾーンで行います。
表 8–1 作業リスト : クラスタの管理
作業 |
参照先 |
---|---|
クラスタ名を変更 | |
ノード ID およびそれらの対応するノード名の一覧の表示 | |
クラスタへの新しいノードの追加を許可または拒否 | |
Network Time Protocol (NTP) を使用してクラスタの時刻を変更 | |
ノードを停止し、SPARC ベースのシステムでは OpenBoot PROM ok プロンプト、x86 ベースのシステムでは GRUB メニューで「Press any key to continue」というメッセージを表示 | |
プライベートホスト名の変更 | |
クラスタノードを保守状態に変更 | |
クラスタノードを保守状態から復帰 | |
ノードをクラスタに追加 | |
ノードをクラスタから削除 | |
ノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールします。 | |
エラーメッセージの修正 |
必要に応じて、初期インストール後にクラスタ名を変更できます。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
クラスタ内にある任意のノード上でスーパーユーザーになります。
clsetup ユーティリティーを起動します。
# clsetup |
メインメニューが表示されます。
クラスタ名を変更するには、クラスタその他のプロパティーのオプションに対応する番号を入力します。
「クラスタその他のプロパティー」メニューが表示されます。
メニューから選択を行って、画面の指示に従います。
Sun Cluster のサービスタグに新しいクラスタ名を反映させる場合は、既存の Sun Cluster タグを削除してクラスタを再起動します。Sun Cluster サービスタグインスタンスを削除するには、クラスタ内のすべてのノードで次のサブステップを完了します。
次の例に、新しいクラスタ名 dromedary へ変更するため、clsetup(1CL) ユーティリティーから生成される cluster(1CL) コマンドを示します。
# cluster -c dromedary |
Sun Cluster のインストール時に、各ノードには、自動的に一意のノード ID 番号が割り当てられます。このノード ID 番号は、最初にクラスタに加わったときの順番でノードに割り当てられます。ノード ID 番号が割り当てられたあとでは、番号は変更できません。ノード ID 番号は、通常、エラーメッセージが発生したクラスタノードを識別するために、エラーメッセージで使用されます。この手順を使用し、ノード ID とノード名間のマッピングを判別します。
構成情報の一覧を表示するために、スーパーユーザーになる必要はありません。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
次に、ノード ID の割り当て例を示します。
% clnode show | grep Node === Cluster Nodes === Node Name: phys-schost1 Node ID: 1 Node Name: phys-schost2 Node ID: 2 Node Name: phys-schost3 Node ID: 3 |
Sun Cluster により、新しいノードをクラスタに追加できるか、およびどのタイプの認証で追加するかを判別できます。パブリックネットワーク上のクラスタに加わる新しいノードを許可したり、新しいノードがクラスタに加わることを拒否したり、クラスタに加わるノードを特定できます。新しいノードは、標準 UNIX または Diffie-Hellman (DES) 認証を使用し、認証することができます。DES 認証を使用して認証する場合、ノードが加わるには、すべての必要な暗号化鍵を構成する必要があります。詳細は、keyserv(1M) および publickey(4) のマニュアルページを参照してください。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
クラスタ内にある任意のノード上でスーパーユーザーになります。
clsetup(1CL) ユーティリティーを起動します。
# clsetup |
メインメニューが表示されます。
クラスタ認証で作業するため、新規ノードのオプションに対応する番号を入力します。
「新規ノード」メニューが表示されます。
メニューから選択を行って、画面の指示に従います。
次に、新しいマシンがクラスタに追加されないようにする、clsetup ユーティリティーから生成された claccess コマンドの例を示します。
# claccess deny -h hostname |
次に、すべての新しいマシンがクラスタに追加されるようにする、clsetup ユーティリティーから生成された claccess コマンドの例を示します。
# claccess allow-all |
次に、単一の新しいマシンがクラスタに追加されるようにする、clsetup ユーティリティーから生成された claccess コマンドの例を示します。
# claccess allow -h hostname |
次に、クラスタに加わる新しいノードの認証を標準 UNIX 認証にリセットする、clsetup ユーティリティーから生成された claccess コマンドの例を示します。
# claccess set -p protocol=sys |
次に、クラスタに加わる新しいノードで DES 認証を使用する、clsetup ユーティリティーから生成された claccess コマンドの例を示します。
# claccess set -p protocol=des |
DES 認証を使用する場合、クラスタにノードが加わるには、すべての必要な暗号化鍵を構成します。詳細については、keyserv(1M) および publickey(4) のマニュアルページを参照してください。
Sun Cluster ソフトウェアは、Network Time Protocol (NTP) を使用し、クラスタノード間で時刻を同期させています。クラスタの時刻の調整は、ノードが時刻を同期するときに、必要に応じて自動的に行われます。詳細は、『Sun Cluster の概念 (Solaris OS 版)』と『Network Time Protocol User's Guide』を参照してください。
NTP を使用する場合、クラスタの稼動中はクラスタの時刻を調整しないでください。date(1)、rdate(1M)、xntpd(1M)、svcadm(1M) などのコマンドを、対話的に使用したり、cron(1M) スクリプト内で使用して時刻を調整しないでください。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
クラスタ内にある任意のノード上でスーパーユーザーになります。
クラスタを停止します。
# cluster shutdown -g0 -y -i 0 |
SPARC ベースのシステムではノードが ok プロンプトを表示し、x86 ベースのシステムでは GRUB メニューで「Press any key to continue」というメッセージが表示されていることを確認します。
非クラスタモードでノードを起動します。
SPARC ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
ok boot -x |
x86 ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
phys-schost# shutdown -g -y -i0 Press any key to continue |
GRUB メニューで、矢印キーを使用して適切な Solaris エントリを選択し、e を入力してそのコマンドを編集します。
GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
GRUB ベースの起動の詳細については、『System Administration Guide: Basic Administration』の第 11 章「GRUB Based Booting (Tasks)」を参照してください。
ブートパラメータの画面で、矢印キーを使用してカーネルエントリを選択し、e を入力してエントリを編集します。
GRUB ブートパラメータの画面は、次のような画面です。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu. |
コマンドに -x を追加して、システムを非クラスタモードで起動することを指定します。
[ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename. ESC at any time exits. ] grub edit> kernel /platform/i86pc/multiboot -x |
Enter キーを押して変更を受け入れ、ブートパラメータの画面に戻ります。
画面には編集されたコマンドが表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot -x | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu.- |
b を入力してノードを非クラスタモードで起動します。
カーネル起動パラメータコマンドへのこの変更は、システムを起動すると無効になります。次にノードを再起動する際には、ノードはクラスタモードで起動します。クラスタモードではなく、非クラスタモードで起動するには、これらの手順を再度実行して、カーネル起動パラメータコマンドに -x オプションを追加します。
単一のノードで、date コマンドを実行して時刻を設定します。
# date HHMM.SS |
ほかのマシンで、rdate(1M) コマンドを実行し、時刻をこのノードに同期化します。
# rdate hostname |
各ノードを起動し、クラスタを再起動します。
# reboot |
すべてのクラスタノードで変更が行われたことを確認します。
各ノードで、date コマンドを実行します。
# date |
OpenBoot PROM 設定を構成または変更する必要がある場合は、この手順を使用します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
停止するノード上でコンソールに接続します。
# telnet tc_name tc_port_number |
端末集配信装置 (コンセントレータ) の名前を指定します。
端末集配信装置のポート番号を指定します。ポート番号は構成に依存します。通常、ポート 2 (5002) と ポート 3 (5003) は、サイトで最初に設置されたクラスタで使用されています。
clnode evacuate コマンドを使用してから、shutdown コマンドを使用することで、クラスタノードを正常に停止します。clnode evacuate コマンドは、すべてのデバイスグループを、指定ノードから次に優先されるノードに切り替えます。またこのコマンドは、指定のノード上の大域または非大域ゾーンから、ほかのノード上の次に優先される大域または非大域ゾーンへ、すべてのリソースグループを切り替えます。
# clnode evacuate node # shutdown -g0 -y |
クラスタノードを停止する場合は、クラスタコンソール上で send brk を使用してはいけません。
OBP コマンドを実行します。
インストール完了後、クラスタノードのプライベートホスト名を変更するには、次のようにします。
デフォルトのプライベートホスト名は、クラスタの初期インストール時に割り当てられます。デフォルトのプライベートホスト名の形式は、clusternode nodeid -priv です (clusternode3-priv など)。clusternode3-priv . 名前がすでにドメイン内で使用されている場合にかぎり、プライベートホスト名を変更します。
新しいプライベートホスト名には IP アドレスを割り当てないでください。クラスタソフトウェアが IP アドレスを割り当てます。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
クラスタ内のすべてのノード上で、プライベートホスト名をキャッシュする可能性があるデータサービスリソースやアプリケーションをすべて無効にします。
# clresource disable resource[,...] |
無効にするアプリケーションには次のようなものがあります。
HA-DNS と HA-NFS サービス (構成している場合)
プライベートホスト名を使用するようにカスタマイズしているアプリケーション
クライアントがプライベートインターコネクト経由で使用しているアプリケーション
clresource コマンドの使用法については、clresource(1CL) のマニュアルページと、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』 を参照してください。
NTP 構成ファイルが、変更しようとするプライベートホスト名を参照している場合、クラスタの各ノード上で Network Time Protocol (NTP) デーモンを停止します。
SPARC: Solaris 9 OS を使用している場合は、xntpd コマンドを使用して NTP デーモンを停止してください。NTP デーモンの詳細については、xntpd (1M) のマニュアルページを参照してください。
# /etc/init.d/xntpd.cluster stop |
Solaris 10 OS を使用している場合は、svcadm コマンドを使用して NTP デーモンを停止してください。NTP デーモンの詳細については、svcadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
# svcadm disable ntp |
clsetup(1CL) ユーティリティーを実行して、適切なノードのプライベートホスト名を変更します。
クラスタ内の 1 つのノードからのみユーティリティーを実行する必要があります。
新しいプライベートホスト名を選択するときには、その名前がクラスタノード内で一意であることを確認してください。
プライベートホスト名のオプションに対応する番号を入力します。
プライベートホスト名を変更するためのオプションに対応する番号を入力します。
表示される質問に答えます。ここでは、プライベートホスト名を変更するノードの名前 (clusternode<nodeid>-priv) と新しいプライベートホスト名を問い合わせられます。
ネームサービスキャッシュをフラッシュします。
クラスタの各ノードで次の手順を実行します。フラッシュすることによって、クラスタアプリケーションとデータサービスが古いプライベートホスト名にアクセスすることを防ぎます。
# nscd -i hosts |
NTP 構成ファイルでプライベートホスト名を変更した場合、各ノード上で NTP 構成ファイル (ntp.conf または ntp.conf.cluster) を更新します。
任意のエディタを使用してください。
この手順をインストール時に行う場合は、構成するノードの名前を削除する必要があります。デフォルトのテンプレートには 16 のノードが事前構成されています。通常 ntp.conf.cluster ファイルは各クラスタノード上で同じです。
すべてのクラスタノードから新しいプライベートホスト名に ping を実行して応答を確認します。
NTP デーモンを再起動します。
クラスタの各ノードで次の手順を実行します。
SPARC: Solaris 9 OS を使用している場合は、xntpd コマンドを使用して NTP デーモンを再起動してください。
ntp.conf.cluster ファイルを使用している場合は、次のように入力します。
# /etc/init.d/xntpd.cluster start |
ntp.conf ファイルを使用している場合は、次のように入力します。
# /etc/init.d/xntpd start |
Solaris 10 OS を使用している場合は、svcadm コマンドを使用して NTP デーモンを再起動してください。
# svcadm enable ntp |
手順 1 で無効にしたデータサービスリソースとその他のアプリケーションをすべて有効にします。
# clresource disable resource[,...] |
scswitch コマンドの使用法については、clresource(1CL) のマニュアルページと、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』 を参照してください。
次に、ノード phys-schost-2 上のプライベートホスト名 clusternode2-priv を clusternode4-priv に変更する例を示します。
[Disable all applications and data services as necessary.] phys-schost-1# /etc/init.d/xntpd stop phys-schost-1# clnode show | grep node ... private hostname: clusternode1-priv private hostname: clusternode2-priv private hostname: clusternode3-priv ... phys-schost-1# clsetup phys-schost-1# nscd -i hosts phys-schost-1# vi /etc/inet/ntp.conf ... peer clusternode1-priv peer clusternode4-priv peer clusternode3-priv phys-schost-1# ping clusternode4-priv phys-schost-1# /etc/init.d/xntpd start [Enable all applications and data services disabled at the beginning of the procedure.] |
インストール完了後、クラスタ非大域ゾーンのプライベートホスト名を追加するには、次の手順を使用します。
clsetup(1CL) ユーティリティーを実行して、適切なゾーンでプライベートホスト名を追加します。
# clsetup |
プライベートホスト名のオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
ゾーンプライベートホスト名を追加するためのオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
表示される質問に答えます。非大域ゾーンのプライベートホスト名にはデフォルトはありません。ホスト名を入力する必要があります。
インストール完了後、クラスタの非大域ゾーンのプライベートホスト名を変更するには、次の手順を使用します。
プライベートホスト名は、クラスタの初期インストール時に割り当てられます。プライベートホスト名の形式は、clusternode< nodeid>-priv です clusternode3-priv . 名前がすでにドメイン内で使用されている場合にかぎり、プライベートホスト名を変更します。
新しいプライベートホスト名には IP アドレスを割り当てないでください。クラスタソフトウェアが IP アドレスを割り当てます。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
クラスタ内のすべてのノード上で、プライベートホスト名をキャッシュする可能性があるデータサービスリソースやアプリケーションをすべて無効にします。
# clresource disable resource1, resource2 |
無効にするアプリケーションには次のようなものがあります。
HA-DNS と HA-NFS サービス (構成している場合)
プライベートホスト名を使用するようにカスタマイズしているアプリケーション
クライアントがプライベートインターコネクト経由で使用しているアプリケーション
clresource コマンドの使用法については、clresource(1CL) のマニュアルページと、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』 を参照してください。
clsetup(1CL) ユーティリティーを実行して、適切な非大域ゾーンのプライベートホスト名を変更します。
# clsetup |
この手順は、クラスタ内の 1 つのノードからのみ実行する必要があります。
新しいプライベートホスト名を選択するときには、その名前がクラスタ内で一意であることを確認してください。
プライベートホスト名のオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
ゾーンプライベートホスト名を追加するためのオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
非大域ゾーンのプライベートホスト名にはデフォルトはありません。ホスト名を入力する必要があります。
ゾーンプライベートホスト名を変更するためのオプションに対応する番号を入力します。
表示される質問に答えます。ここでは、プライベートホスト名を変更する非大域ゾーンの名前 (clusternode<nodeid>-priv) と新しいプライベートホスト名を問い合わせられます。
ネームサービスキャッシュをフラッシュします。
クラスタの各ノードで次の手順を実行します。フラッシュすることによって、クラスタアプリケーションとデータサービスが古いプライベートホスト名にアクセスすることを防ぎます。
# nscd -i hosts |
手順 1 で無効にしたデータサービスリソースとその他のアプリケーションをすべて有効にします。
クラスタ非大域ゾーンのプライベートホスト名を削除するには、次の手順を使用します。
clsetup(1CL) ユーティリティーを実行して、適切なゾーンでプライベートホスト名を削除します。
ゾーンプライベートホスト名のオプションに対応する番号を入力します。
ゾーンプライベートホスト名を削除するためのオプションに対応する番号を入力します。
削除する非大域ゾーンのプライベートホスト名の名前を入力します。
サービスからクラスタノードを長時間はずす場合は、そのノードを保守状態にします。保守状態のノードは、サービス対象中に定足数確立の投票に参加しません。クラスタノードを保守状態にするには、clnode(1CL) evacuate および cluster(1CL) shutdown コマンドを使用してノードを停止しておく必要があります。
ノードを 1 つだけ停止する場合は、Solaris の shutdown コマンドを使用します。クラスタ全体を停止する場合にだけ、 cluster shutdown コマンドを使用します。
クラスタノードが停止されて保守状態になると、そのノードのポートで構成されるすべての定足数デバイスの、定足数投票数 (quorum vote count) が 1 つ減ります。このノードが保守状態から移動してオンラインに戻されると、ノードおよび定足数デバイスの投票数は 1 つ増えます。
クラスタノードを保守状態にするには、clnode(1CL) disable コマンドを使用します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
保守状態にするノード上で、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
すべてのリソースグループとデバイスグループをノードから退避します。clnode evacuate コマンドは、非大域ゾーンを含むすべてのリソースグループとデバイスグループを、指定ノードから次に優先されるノードに切り替えます。
# clnode evacuate node |
退避させたノードを停止します。
# shutdown -g0 -y-i 0 |
クラスタ内の別のノード上で、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になり、手順 3 で停止したノードを保守状態にします。
# clquorum disable node |
保守モードにするノードの名前を指定します。
クラスタノードが保守状態にあることを確認します。
# clquorum status node |
保守状態にしたノードの状態はオフラインであり、その Present と Possible の定足数投票数は 0 (ゼロ) である必要があります。
次に、クラスタノードを保守状態にして、その結果を確認する例を示します。clnode status の出力では、phys-schost-1 のノードの投票数は 0 (ゼロ) で、その状態はオフラインです。定足数の概要では、投票数も減っているはずです。構成によって異なりますが、Quorum Votes by Device の出力では、いくつかの定足数ディスクデバイスも offline である可能性があります。
[On the node to be put into maintenance state:] phys-schost-1# clnode evacute phys-schost-1 phys-schost-1# shutdown -g0 -y -i0 [On another node in the cluster:] phys-schost-2# clquorum disable phys-schost-1 phys-schost-2# clquorum status phys-schost-1 -- Quorum Votes by Node -- Node Name Present Possible Status --------- ------- -------- ------ phys-schost-1 0 0 Offline phys-schost-2 1 1 Online phys-schost-3 1 1 Online |
ノードをオンライン状態に戻す方法については、「ノードを保守状態から戻す」を参照してください。
次の手順を使用して、ノードをオンラインに戻し、定足数投票数をリセットしてデフォルト設定に戻します。クラスタノードのデフォルトの投票数は 1 です。定足数デバイスのデフォルトの投票数は N-1 です。N は、投票数が 0 以外で、定足数デバイスが構成されているポートを持つノードの数を示します。
ノードが保守状態になると、そのノードの投票数は 1 つ減ります。また、このノードのポートに構成されているすべての定足数デバイスの投票数も (1 つ) 減ります。投票数がリセットされ、ノードが保守状態から戻されると、ノードの投票数と定足数デバイスの投票数の両方が 1 つ増えます。
保守状態にしたノードを保守状態から戻した場合は、必ずこの手順を実行してください。
globaldev または node オプションのどちらも指定しない場合、定足数投票数はクラスタ全体でリセットされます。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
クラスタの、保守状態のノード以外の任意のノード上で、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
クラスタ構成内にあるノードの数に応じて、次の手順のいずれかを実行します。
保守状態から解除するノードに定足数デバイスがある場合は、保守状態にあるノード以外のノードからクラスタ定足数のカウントをリセットします。
保守状態ではないノードの定足数投票数をリセットするのは、そのノードを再起動する前である必要があります。そうしないと、定足数の確立を待機してハングアップすることがあります。
# clquorum reset |
定足数をリセットする変更フラグです。
保守状態を解除するノードを起動します。
定足数投票数を確認します。
# clquorum status |
保守状態を解除したノードの状態は online であり、Present と Possible の定足数投票数は適切な値である必要があります。
次に、クラスタノードの定足数投票数をリセットして、その定足数デバイスをデフォルトに戻し、その結果を確認する例を示します。scstat -q の出力では、phys-schost-1 の Node votes は 1 であり、その状態は online です。Quorum Summary では、投票数も増えているはずです。
phys-schost-2# clquorum reset |
SPARC ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
ok boot |
x86 ベースのシステムでは、次の操作を実行します。
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Solaris エントリを選択し Enter キーを押します。GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
phys-schost-1# clquorum status --- Quorum Votes Summary --- Needed Present Possible ------ ------- -------- 4 6 6 --- Quorum Votes by Node --- Node Name Present Possible Status --------- ------- -------- ------ phys-schost-2 1 1 Online phys-schost-3 1 1 Online --- Quorum Votes by Device --- Device Name Present Possible Status ----------- ------- -------- ------ /dev/did/rdsk/d3s2 1 1 Online /dev/did/rdsk/d17s2 0 1 Online /dev/did/rdsk/d31s2 1 1 Online ` |
この節では、クラスタノードを追加する手順を説明します。次の表に、ノードを既存のクラスタに追加するときに行う作業を示します。これらの作業を正常に行うには、示された順番に従う必要があります。
表 8–2 作業マップ: 既存のクラスタへのクラスタノードの追加
作業 |
参照先 |
---|---|
ホストアダプタのノードへの取り付けと、既存のクラスタインターコネクトが新しいノードをサポートできることの確認 |
『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS』 |
共有記憶装置の追加 |
『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS』 |
追加ノードのクラスタの準備 |
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「追加のクラスタノード用にクラスタを準備する」 |
clsetup を使用した、承認済みノードリストへのノードの追加 | |
新しいクラスタノードへのソフトウェアのインストールと構成 |
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の第 2 章「クラスタへのソフトウェアのインストール」 |
既存のクラスタにマシンを追加する前に、プライベートクラスタインターコネクトとの物理的な接続が正確に行われているかなど、必要なハードウェアがすべて正確にノードにインストールおよび構成されていることを確認してください。
ハードウェアのインストールについては、『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS』または各サーバーに付属のハードウェアマニュアルを参照してください。
この手順によって、マシンは自分自身をクラスタ内にインストールします。つまり、自分のノード名を当該クラスタの認証ノードリストに追加します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
現在のクラスタメンバー上でスーパーユーザーになります。
「クラスタノードの追加」 の作業マップに記載されている必要不可欠なハードウェアのインストール作業と構成作業をすべて正しく完了していることを確認します。
clsetup ユーティリティーを起動します。
# clsetup |
メインメニューが表示されます。
新規ノードメニューを表示するためのオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
承認済みリストを変更するためのオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。自分自身を追加できるマシンの名前を指定します。
指示に従って、ノードの名前をクラスタに追加します。追加するノードの名前が問い合わせられます。
作業が正常に行われたことを確認します。
作業が正常に行われた場合、clsetup ユーティリティーは「コマンドが正常に完了しました」というメッセージを表示します。
新しいマシンがクラスタに追加されるのを防ぐために、新しいマシンを追加する要求を無視するようクラスタに指示するオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。
clsetup のプロンプトに従います。このオプションを設定すると、クラスタは、新しいマシンが自分自身をクラスタに追加しようとするパブリックネットワーク経由の要求をすべて無視します。
clsetup ユーティリティーを終了します。
新しいクラスタノード上でソフトウェアをインストールして構成します。
『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』で説明されているように、scinstall または JumpStartTM のいずれかを使用して、新しいノードのインストールと構成を完了します。
次に、ノード phys-schost-3 を既存のクラスタの認証ノードリストに追加する例を示します。
[Become superuser and execute the clsetup utility.] # clsetup [Select New nodes>Specify the name of a machine which may add itself.] [Answer the questions when prompted.] [Verify that the scconf command completed successfully.] claccess allow -h phys-schost-3 Command completed successfully. [Select Prevent any new machines from being added to the cluster.] [Quit the clsetup New Nodes Menu and Main Menu.] [Install the cluster software.] |
クラスタノードを追加する作業の概要については、表 8–2、「作業マップ: クラスタノードの追加」を参照してください。?
ノードを既存のリソースグループに追加する方法については、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』を参照してください。
この節では、クラスタノード上で (単に「ゾーン」と呼ばれる) 非大域ゾーンを作成するための次の情報と手順を説明します。
作成する非大域ゾーンのあるノードでスーパーユーザーになります。
ユーザーは大域ゾーン内に存在する必要があります。
Solaris 10 OS では、各ノードで、Service Management Facility (SMF) 用のマルチユーザーサービスがオンラインであることを確認します。
ノードのサービスがまだオンラインでない場合は、次のステップに進む前に状態がオンラインになるまで待ちます。
phys-schost# svcs multi-user-server node STATE STIME FMRI online 17:52:55 svc:/milestone/multi-user-server:default |
新しいゾーンを構成、インストール、および起動します。
非大域ゾーン内でリソースグループの機能をサポートするには、autoboot プロパティーを true に設定します。
次のマニュアルの手順に従ってください。
ゾーンが ready 状態であることを確認します。
phys-schost# zoneadm list -v ID NAME STATUS PATH 0 global running / 1 my-zone ready /zone-path |
(省略可能) ゾーンに、プライベート IP アドレスとプライベートホスト名を割り当てます。
次のコマンドは、クラスタのプライベート IP アドレスの範囲から、使用可能な IP アドレスを選択し、割り当てます。またこのコマンドは、指定されたプライベートホスト名、またはホスト別名をゾーンに割り当て、割り当てられたプライベート IP アドレスにそれをマッピングします。
phys-schost# clnode set -p zprivatehostname=hostalias node:zone |
プロパティーを指定します。
ゾーンプライベートホスト名、またはホスト別名を指定します。
ノードの名前。
非大域ゾーンの名前。
初期内部ゾーン構成を実行します。
『System Administration Guide: Solaris Containers-Resource Management and Solaris Zones』の「Performing the Initial Internal Zone Configuration」の手順に従います。次のどちらかの方法を選択します。
ゾーンにログインする
/etc/sysidcfg ファイルを使用する
非大域ゾーンで、nsswitch.conf ファイルを変更します。
これらの変更は、クラスタ固有のホスト名と IP アドレスの検索をゾーンが解決できるようにするため行います。
この節では、クラスタノードを削除する方法を説明します。次の表に、ノードを既存のクラスタから削除するときに行う作業を示します。これらの作業を正常に行うには、示された順番に従う必要があります。
OPS 構成を実行しているクラスタでは、この手順を実行してはいけません。現時点では、OPS 構成のノードを削除すると、他のノードがリブート時にパニックを起こす可能性があります。
作業 |
参照先 |
---|---|
削除するノードからすべてのリソースグループとデバイスグループを移動 -clnode(1CL) evacuate を使用 |
# clnode evacuate node |
すべてのリソースグループからノードを削除 -clresourcegroup(1CL) remove-node を使用 | |
すべてのデバイスグループからノードを削除 - cldevicegroup(1CL) remove node、 metaset(1M)、および clsetup(1CL) を使用 |
「デバイスグループからノードを削除する (Solaris Volume Manager)」 「SPARC: デバイスグループからノードを削除する (VERITAS Volume Manager)」 注意:望ましい二次ノードの数を 2 つ以上に構成する場合は、1 に減らす必要があります。 |
完全に接続された定足数デバイスをすべて削除する - clsetup を使用 |
注意:2 ノードクラスタからノードを削除している場合、定足数デバイスを削除してはなりません。 次の手順では、ストレージデバイスを削除する前に定足数デバイスを削除する必要がありますが、定足数デバイスはその直後に追加し直すことができます。 |
ノードから完全に接続されたストレージデバイスをすべて削除する - clresourcegroupclresourcegroup(1CL) clresourcegroup(1CL) devfsadm(1M)、cldevice(1CL) refresh を使用 |
注意:2 ノードクラスタからノードを削除している場合、定足数デバイスを削除してはなりません。「2 ノード接続より大きなクラスタでアレイと単一ノード間の接続を削除する」 |
定足数デバイスを再び追加する (クラスタに残しておきたいノードのみ) - clsetup を使用 | |
削除するノードを保守状態にする - Use clnode(1CL) evacuate、shutdown、および clquorum(1CL) disable を使用 | |
削除するノードからすべての論理トランスポート接続 (トランスポートケーブルとアダプタ) を削除 - clsetup を使用 | |
削除するノードに接続されているすべての定足数デバイスを削除する - cluster set、clquorum remove を使用 | |
クラスタソフトウェア構成からノードを削除 - clnode remove を使用 | |
(省略可能) Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストール |
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
「クラスタノードの削除」に示した前提となる作業が完了しているか確認します。
この手順を実行する前に、ノードをすべてのリソースグループ、デバイスグループ、および定足数デバイスの構成から削除していること、および、このノードを保守状態にしていることを確認します。
削除するノードで、スーパーユーザーになるか、RBAC の承認 solaris.cluster.modify を提供する役割になります。
削除するノードを非クラスタモードで起動します。
SPARC ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
ok boot -x |
x86 ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
phys-schost# shutdown -g -y -i0 Press any key to continue |
GRUB メニューで、矢印キーを使用して適切な Solaris エントリを選択し、e を入力してそのコマンドを編集します。
GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
GRUB ベースの起動の詳細については、『System Administration Guide: Basic Administration』の第 11 章「GRUB Based Booting (Tasks)」を参照してください。
ブートパラメータの画面で、矢印キーを使用してカーネルエントリを選択し、e を入力してエントリを編集します。
GRUB ブートパラメータの画面は、次のような画面です。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu. |
コマンドに -x を追加して、システムを非クラスタモードで起動することを指定します。
[ Minimal BASH-like line editing is supported. For the first word, TAB lists possible command completions. Anywhere else TAB lists the possible completions of a device/filename. ESC at any time exits. ] grub edit> kernel /platform/i86pc/multiboot -x |
Enter キーを押して変更を受け入れ、ブートパラメータの画面に戻ります。
画面には編集されたコマンドが表示されます。
GNU GRUB version 0.95 (615K lower / 2095552K upper memory) +----------------------------------------------------------------------+ | root (hd0,0,a) | | kernel /platform/i86pc/multiboot -x | | module /platform/i86pc/boot_archive | +----------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press 'b' to boot, 'e' to edit the selected command in the boot sequence, 'c' for a command-line, 'o' to open a new line after ('O' for before) the selected line, 'd' to remove the selected line, or escape to go back to the main menu.- |
b を入力してノードを非クラスタモードで起動します。
カーネル起動パラメータコマンドへのこの変更は、システムを起動すると無効になります。次にノードを再起動する際には、ノードはクラスタモードで起動します。クラスタモードではなく、非クラスタモードで起動するには、これらの手順を再度実行して、カーネル起動パラメータコマンドに -x オプションを追加します。
クラスタからノードを削除します。
# clnode remove nodename |
別のクラスタノードから、ノードの削除を確認します。
# clnode status nodename |
削除するノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする場合は、「Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストールする」 に進んでください。削除するノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールしない場合は、『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS』 で説明されているように、ハードウェア接続を削除することにより、クラスタからノードを物理的に削除できます。
次に、ノード phys-schost-2 をクラスタから削除する例を示します。clnode remove コマンドは、クラスタから削除するノード ( phys-schost-1) から実行されます。
[Remove the node from the cluster:] phys-schost-1# clnode remove phys-schost-2 [Verify node removal:] phys-schost-1# clnode status phys-schost-2 -- Cluster Nodes -- Node name Status --------- ------ Cluster node: phys-schost-1 Online |
削除するノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする方法については、「Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストールする」を参照してください。
ハードウェア手順については、『Sun Cluster 3.1 - 3.2 Hardware Administration Manual for Solaris OS』を参照してください。
クラスタノードを削除する作業の概要については、表 8–3 を参照してください。
ノードを既存のクラスタに追加する方法については、「ノードを認証ノードリストに追加する」を参照してください。
3 ノードまたは 4 ノード接続のクラスタでストレージアレイを単一クラスタノードから取り外すには、次の手順を使用します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
取り外す予定のストレージアレイに関連付けられているすべてのデータベーステーブル、データサービス、ボリュームのバックアップを作成します。
切断する予定のノードで動作しているリソースグループとデバイスグループを判別します。
# clresourcegroup status # cldevicegroup status |
必要であれば、切断する予定のノードからすべてのリソースグループとデバイスグループを移動します。
Oracle Parallel Server/Oracle RAC ソフトウェアをクラスタで実行している場合、グループをノードから移動する前に、動作している Oracle Parallel Server/Oracle RAC データベースのインスタンスを停止します。手順については、『Oracle Database Administration Guide』を参照してください。
# clnode evacuate node |
clnode evacuate コマンドは、すべてのデバイスグループを、指定ノードから次に優先されるノードに切り替えます。またこのコマンドは、指定のノード上の大域または非大域ゾーンから、ほかのノード上の次に優先される大域または非大域ゾーンへ、すべてのリソースグループを切り替えます。
デバイスグループを保守状態にします。
Veritas 共有ディスクグループへの入出力活動を休止させる手順については、VxVM のマニュアルを参照してください。
デバイスグループを保守状態にする手順については、「ノードを保守状態にする」を参照してください。
デバイスグループからノードを削除します。
VxVM または raw ディスクを使用している場合は、cldevicegroup(1CL) コマンドを使用して、デバイスグループを削除します。
Solstice DiskSuite を使用している場合は、metaset コマンドを使用して、デバイスグループを削除します。
HAStoragePlus リソースが含まれる各リソースグループで、リソースグループのノードリストからノードを削除します。
# clresourcegroup remove-node -z zone -n node + | resourcegroup |
ノードの名前。
リソースグループをマスターできる、node 上の非大域ゾーンの名前。リソースグループを作成した際に非大域ゾーンを指定した場合にのみ、zone を指定します。
リソースグループのノードリストを変更する方法の詳細は、『Sun Cluster データサービスの計画と管理 (Solaris OS 版)』を参照してください。
clresourcegroup を実行するときには、リソースタイプ、リソースグループ、およびリソースのプロパティー名には大文字と小文字の区別があります。
削除する予定のストレージアレイがノードに接続されている最後のストレージアレイである場合、当該ストレージアレイに接続されているハブまたはスイッチとノードの間にある光ケーブルを取り外します (そうでない場合、この手順を飛ばします)。
切断するノードからホストアダプタを削除する場合、ノードを停止し電源を切ります。切断するノードからホストアダプタを削除する場合、Step 11 に移動します。
ノードからホストアダプタを削除します。
ホストアダプタを削除する手順については、ノードに付属しているマニュアルを参照してください。
起動が行われないようにして、ノードに電源を入れます。
SPARC:Oracle Parallel Server/Oracle RAC ソフトウェアがインストールされている場合、切断する予定のノードからそのパッケージを削除します。
# pkgrm SUNWscucm |
切断したノードから Oracle Parallel Server/Oracle RAC ソフトウェアを削除しなければ、そのノードをクラスタに導入し直したときに、ノードにパニックが発生して、データの可用性が失われる可能性があります。
クラスタモードでノードを起動します。
SPARC ベースのシステム上で、以下のコマンドを実行します。
ok boot |
x86 ベースのシステムでは、次の操作を実行します。
GRUB メニューが表示された時点で、適切な Solaris エントリを選択し Enter キーを押します。GRUB メニューは次のようになっています。
GNU GRUB version 0.95 (631K lower / 2095488K upper memory) +-------------------------------------------------------------------------+ | Solaris 10 /sol_10_x86 | | Solaris failsafe | | | +-------------------------------------------------------------------------+ Use the ^ and v keys to select which entry is highlighted. Press enter to boot the selected OS, 'e' to edit the commands before booting, or 'c' for a command-line. |
ノードの /devices と /dev エントリを更新して、デバイスの名前空間を更新します。
# devfsadm -C # cldevice refresh |
デバイスグループをオンラインに戻します。
VERITAS 共有ディスクグループをオンラインにする手順については、VERITAS Volume Manager のマニュアルを参照してください。
デバイスグループをオンラインにする方法については、「ノードを保守状態から戻す」を参照してください。
完全に確立されたクラスタ構成からクラスタノードを切り離す前に、クラスタノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールするには、この手順を使用します。この手順では、クラスタに存在する最後のノードからソフトウェアをアンインストールできます。
クラスタにまだ結合されていない、あるいはまだインストールモードであるノードから Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールする場合、この手順を使用してはいけません。その代わりに、『Sun Cluster ソフトウェアのインストール (Solaris OS 版)』の「Sun Cluster ソフトウェアをアンインストールしてインストール問題を解決する」に進みます。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
クラスタノードの削除に必要なすべての前提条件 (作業マップを参照) が完了しているか確認します。
表 8–3 を参照してください。
この手順を続ける前に、clnode remove を使用してクラスタ構成からノードを削除します。
アンインストールを行なうノードではなく、それ以外のアクティブなクラスタメンバー上で、スーパーユーザーになります。
アクティブなクラスタメンバーから、アンインストールを行うノードをクラスタ のノード認証リストに追加します。
# claccess allow -h hostname |
ノードの認証リストに追加するノードの名前を指定します。
または、clsetup(1CL) ユーティリティーを使用できます。手順については、「ノードを認証ノードリストに追加する」を参照してください。
アンインストールするノードでスーパーユーザーになります。
ノードを非クラスタモードで再起動します。
SPARC: 次のコマンドを実行します。
# shutdown -g0 -y -i0ok boot -x |
x86: 次のコマンドを実行します。
# shutdown -g0 -y -i0 ... <<< Current Boot Parameters >>> Boot path: /pci@0,0/pci8086,2545@3/pci8086,1460@1d/pci8086,341a@7,1/ sd@0,0:a Boot args: Type b [file-name] [boot-flags] <ENTER> to boot with options or i <ENTER> to enter boot interpreter or <ENTER> to boot with defaults <<< timeout in 5 seconds >>> Select (b)oot or (i)nterpreter: b -x |
/etc/vfstab ファイルから、グローバルにマウントされるすべてのファイルシステムエントリを削除します。ただし、/global/.devices グローバルマウントを除きます。
このノード上で Sun Cluster ソフトウェアを再インストールする場合は、Sun Java Enterprise System (Java ES) 製品のレジストリから Sun Cluster のエントリを削除します。
Java ES 製品のレジストリに Sun Cluster ソフトウェアがインストールされたという記録が含まれていると、Java ES のインストーラは Sun Cluster のコンポーネントを灰色で表示し、再インストールを許可しません。
Java ES のアンインストーラを起動します。
次のコマンドを実行します。ver は Sun Cluster ソフトウェアのインストール元である Java ES ディストリビューションのバージョンです。
# /var/sadm/prod/SUNWentsysver/uninstall |
プロンプトに従い、アンインストールする Sun Cluster を選択します。
uninstall コマンドの使い方の詳細は、『Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)』の『Sun Java Enterprise System 5 インストールガイド (UNIX 版)』の第 8 章「アンインストール」を参照してください。
このクラスタ上で Sun Cluster ソフトウェアを再インストールしない場合は、ほかのクラスタデバイスからトランスポートケーブルとトランスポートスイッチを切断します (存在する場合)。
クラスタノードの削除手順のいずれかを実行中に発生したエラーメッセージを修正するには、次の手順を実行します。
ノードのクラスタへの再結合を試みます。
# boot |
ノードがクラスタに正常に再結合されているかどうかを確認します。
再結合されていない場合は、手順 3 に進みます。
再結合されている場合は、次の各手順を行なってノードをデバイスグループから削除します。
ノードが正常にクラスタに再結合された場合は、残っているデバイスグループからノードを削除します。
「すべてのデバイスグループからノードを削除する」 の作業を行います。
すべてのデバイスグループからノードを削除したあと、「Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストールする」 に戻り、その手順を繰り返します。
ノードがクラスタに再結合されなかった場合は、ノードの /etc/cluster/ccr ファイルを他の名前に変更します (たとえば、ccr.old)。
# mv /etc/cluster/ccr /etc/cluster/ccr.old |
「Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストールする」に戻り、その手順を繰り返します。
ここでは、scinstall -r コマンドを実行したときに出力される可能性があるエラーメッセージとその対処方法について説明します。
次のエラーメッセージは、削除したノードに、 vfstab ファイルから参照されているクラスタファイルシステムがまだあることを示しています。
予期せぬグローバルマウントが /etc/vfstab に残っていないことを確認しています ... 失敗しました scinstall: global-mount1 はまだグローバルマウントとして構成されています scinstall: global-mount1 はまだグローバルマウントとして構成されています scinstall: /global/dg1 はまだグローバルマウントとして構成されています scinstall: このようなエラーが出たままアンインストールするのは安全ではありません。 scinstall: 安全なアンインストール手順については、ドキュメントを参照してください。 scinstall: アンインストールが失敗しました。 |
このエラーを修正するためには、「Sun Cluster ソフトウェアをクラスタノードからアンインストールする」に戻って、その手順を繰り返す必要があります。scinstall -r を実行する前に、この手順 6 が正しく行われているか確認してください。
次のエラーメッセージは、削除したノードが依然としてデバイスグループにリストされていることを示しています。
このノードを参照しているデバイスサービスが存在しないことを確認しています ... 失敗しました scinstall: このノードはまだ、デバイスサービス「service」をホストするように構成されています scinstall: このノードはまだ、デバイスサービス「service2」をホストするように構成されています scinstall: このノードはまだ、デバイスサービス「service3」をホストするように構成されています scinstall: このノードはまだ、デバイスサービス「dg1」をホストするように構成されています scinstall: このようなエラーが出たままアンインストールするのは安全ではありません。 scinstall: 安全なアンインストールの手順については、ドキュメントを参照してください。 scinstall: アンインストールが失敗しました。 |
この節では、Simple Network Management Protocol (簡易ネットワーク管理プロトコル、SNMP) イベント Management Information Base (管理情報ベース、MIB) を作成、設定、および管理する方法を説明します。またこのセクションでは、Sun Cluster SNMP イベント MIB を有効化、無効化、および変更する方法も説明します。
Sun Cluster ソフトウェアでは現在、イベント MIB という MIB を 1 つサポートしています。SNMP マネージャーソフトウェアがクラスタイベントをリアルタイムでトラップします。有効な場合、SNMP マネージャー はトラップ通知を clsnmphost コマンドによって定義されているすべてのホストに自動的に送信します。MIB には、最新の 50 イベントの読み取り専用のテーブルが保持されます。クラスタは多数の通知を生成するので、重要度が warning 以上のイベントだけがトラップ通知として送信されます。この情報は、リブートが実行されると消失します。
SNMP イベント MIB は、sun-cluster-event-mib.mib ファイルで定義されており、/usr/cluster/lib/mib ディレクトリにあります。この定義を使用して、SNMP トラップ情報を解釈できます。
イベント SNMP モジュールのデフォルトのポート番号は 11161 で、SNMP トラップのデフォルトのポートは 11162 です。これらのポート番号は、共通エージェントコンテナのプロパティーファイル ( /etc/cacao/instances/default/private/cacao.properties) を変更することによって変更できます。
Sun Cluster SNMP イベント MIB の作成、設定、および管理には次の作業が含まれます。
表 8–4 作業マップ: Sun Cluster SNMP イベント MIB の作成、設定、および管理
作業 |
参照先 |
---|---|
SNMP イベント MIB の有効化 | |
SNMP イベント MIB の無効化 | |
SNMP イベント MIB の変更 | |
MIB のトラップ通知を受信するホストリストへの SNMP ホストの追加 | |
SNMP ホストの削除 | |
SNMP ユーザーの追加 | |
SNMP ユーザーの削除 |
この手順では、SNMP イベント MIB を有効にする方法を示します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
SNMP イベント MIB を有効にします。
phys-schost-1# clsnmpmib enable [-n node] MIB |
有効にするイベント MIB がある node を指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
有効にする MIB の名前を指定します。この場合、MIB 名は event にしてください。
この手順では、SNMP イベント MIB を無効にする方法を示します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
SNMP イベント MIB を無効にします。
phys-schost-1# clsnmpmib disable -n node MIB |
無効にするイベント MIB がある node を指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
無効にする MIB の種類を指定します。この場合、event を指定してください。
この手順では、SNMP イベント MIB のプロトコルを変更する方法を示します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
SNMP イベント MIB のプロトコルを変更します。
phys-schost-1# clsnmpmib set -n node -p version=value MIB |
変更するイベント MIB がある node を指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
MIB で使用する SNMP プロトコルのバージョンを指定します。value は次のように指定します。
version=SNMPv2
version=snmpv2
version=2
version=SNMPv3
version=snmpv3
version=3
サブコマンドが適用される単数または複数の MIB の名前を指定します。この場合、event を指定してください。
この手順では、ノード上の SNMP ホストを、MIB のトラップ通知を受信するホストのリストに追加する方法を説明します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
ホストを、別のノード上のコミュニティーの SNMP ホストリストに追加します。
phys-schost-1# clsnmphost add -c SNMPcommunity [-n node] host |
ホスト名とともに使用される SNMP コミュニティー名を指定します。
ホストを public 以外のコミュニティーに追加する場合は、コミュニティー名 SNMPcommunity を指定してください。add サブコマンドを -c オプションなしで使用すると、このサブコマンドは public をデフォルトのコミュニティー名として使用します。
指定されたコミュニティー名が存在しない場合、このコマンドはそのコミュニティーを作成します。
クラスタ内の SNMP MIB に対するアクセス権を付与されている SNMP ホストの node の名前を指定します。ノード名またはノード ID を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
クラスタ内の SNMP MIB に対するアクセス権が付与されたホストの名前、IP アドレス、または IPv6 アドレスを指定します。
この手順では、ノード上の SNMP ホストを、MIB のトラップ通知を受信するホストのリストから削除する方法を説明します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
指定のノード上のコミュニティーの SNMP ホストリストからホストを削除します。
phys-schost-1# clsnmphost remove -c SNMPcommunity -n node host |
指定のノードから指定の SNMP ホストを削除します。
SNMP ホストを削除する SNMP コミュニティーの名前を指定します。
構成から削除される SNMP ホストの node の名前を指定します。ノード名またはノード ID を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
構成から削除されるホストの名前、IP アドレス、または IPv6 アドレスを指定します。
指定の SNMP コミュニティー内のすべてのホストを削除するには、-c オプション付きの host に正符号 (+) を使用します。すべてのホストを削除するには、host に正符号 + を使用します。
この手順では、ノード上の SNMP ユーザー構成ファイルに SNMP ユーザーを追加する方法を示します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
SNMP ユーザーを追加します。
phys-schost-1# clsnmpuser create -n node -a authentication \ -f password user |
SNMP ユーザーが追加されるノードを指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
ユーザーの承認に使用する認証プロトコルを指定します。認証プロトコルの値は SHA または MD5 です。
SNMP ユーザーパスワードを含むファイルを指定します。新しいユーザーを作成する際にこのオプションを指定しないと、コマンドはパスワードを求めるプロンプトを表示します。このオプションは、add サブコマンドとだけ有効です。
ユーザーパスワードは、次の形式で、独立した行の上に指定します。
user:password
パスワードには次に示す文字または空白文字を含めることはできません。
; (セミコロン)
: (コロン)
\ (バックスラッシュ)
\n (復帰改行)
追加する SNMP ユーザーの名前を指定します。
この手順では、ノード上の SNMP ユーザー構成から SNMP ユーザーを削除する方法を示します。
この手順では、長形式の Sun Cluster コマンドを使用して説明します。多くのコマンドには短縮形もあります。コマンド名の形式の長短を除き、コマンドは同一です。コマンドのリストとその短形式については、付録 A 「Sun Cluster オブジェクト指向コマンド」を参照してください。
スーパーユーザーになるか、solaris.cluster.modify RBAC の承認を提供する役割になります。
SNMP ユーザーを削除します。
phys-schost-1# clsnmpuser delete -n node user |
SNMP ユーザーが削除されるノードを指定します。ノード ID またはノード名を指定できます。このオプションを指定しないと、デフォルトで現在のノードが使用されます。
削除する SNMP ユーザーの名前を指定します。
このセクションでは、テスト用に使用できる障害追跡手順について説明します。
この手順を使用して、テスト用にクラスタ外でアプリケーションを実行します。
Solaris ボリュームマネージャー メタセットで定足数デバイスが使用されているかどうかを判別し、定足数デバイスが scsi2 または scsi3 予約を使用するかどうかを判別します。
# clquorum show |
定足数デバイスが Solaris ボリュームマネージャーメタセットにある場合は、あとで非クラスタモードにされるメタセットの一部ではない新しい定足数デバイスを追加します。
# clquorum add did |
古い定足数デバイスを削除します。
# clqorum remove did |
定足数デバイスが scsi2 予約を使用する場合は、古い定足数からの scsi2 予約をスクラブして、scsi2 予約が残らないようにします。
# /usr/cluster/lib/sc/pgre -c pgre_scrub -d /dev/did/rdsk/dids2 # /usr/cluster/lib/sc/pgre -c pgre_inkeys -d /dev/did/rdsk/dids2 |
非クラスタモードで起動するノードを退避します。
# clresourcegroup evacuate -n targetnode |
HAStorage または HAStoragePlus リソースを含み、あとで非クラスタモードにするメタセットの影響を受けるデバイスまたはファイルシステムを含む、1 つまたは複数のリソースグループをオフラインにします。
# clresourcegroup offline resourcegroupname |
オフラインにしたリソースグループのすべてのリソースを無効にします。
# clresource disable resourcename |
リソースグループを非管理状態に切り替えます。
# clresourcegroup unmanage resourcegroupname |
対応する 1 つまたは複数のデバイスグループをオフラインにします。
# cldevicegroup offline devicegroupname |
1 つまたは複数のデバイスグループを無効にします。
# cldevicegroup disable devicegroupname |
パッシブノードを非クラスタモードで起動します。
# reboot -x |
続ける前にパッシブノードで起動プロセスが完了していることを確認します。
Solaris 9
ログインプロンプトは起動プロセスが完了したあとにのみ表示されるため、操作は不要です。
Solaris 10
# svcs -x |
1 つまたは複数のメタセット内のディスクに、scsi3 予約があるかどうかを調べます。メタセット内のすべてのディスクで次のコマンドを実行します。
# /usr/cluster/lib/sc/scsi -c inkeys -d /dev/did/rdsk/dids2 |
ディスク上に scsi3 予約がある場合は、それらをスクラブします。
# /usr/cluster/lib/sc/scsi -c scrub -d /dev/did/rdsk/dids2 |
メタセットを退避したノードに移します。
# metaset -s name -C take -f |
メタセット上で定義されたデバイスを含む 1 つまたは複数のファイルシステムをマウントします。
# mount device mountpoint |
アプリケーションを起動して、必要なテストを実行します。テストが終了したら、アプリケーションを停止します。
ノードを再起動し、起動プロセスが終了するまで待ちます。
# reboot |
1 つまたは複数のデバイスグループをオンラインにします。
# cldevicegroup online -e devicegroupname |
1 つまたは複数のリソースグループを起動します。
# clresourcegroup online -eM resourcegroupname |